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今年は3つのガジェットを購入

年末年始気になった端末や気に入った端末を振り返って欲しい、とのことで、筆者が実際購入した3つの端末は、それぞれ気に入っているので、この3つを振り返ってみたいと思います。

筆者は、今年何回線か持っていたウィルコムの回線をすべて解約し、ドコモ3回線(音声・モバイルルーター・タブレット)とau1回線(IS01、キャンペーンを利用しほぼ無料で運用)の計4回線に集約させました。無駄遣いは嫌なので、今後これ以上は回線を増やさない方針です(むしろ減らす方向)。

今年買った端末は、年末に「ARROWS X LTE F-05D」、そして、秋口にWi-Fi機能のみの「iPod touch」、そしてタブレットの春の東日本大震災後に「Optimus Pad L-06C」という3機種となります。この3つの端末について、普段からサッカーの取材などを通して、どう利用して、どこが気に入っているのかなどを中心に振り返ってみます。



●ARROWS X LTE F-05D

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私は音声端末を何回線も持つほど裕福ではないので、音声端末回線は一つに集約させています。音声端末は昨年購入したXperia SO-01BとフィーチャーフォンのF-03BをドコモUIMカードを入れ替えながら使ってきました。1月迄はF-03Bをメインで使い(ドコモUIMカードを主に入れる端末として使い)、Xperiaはモバイルルーター経由で使っていました。2月にspモードメールがWi-Fi環境でも受信できるようになったため、それ以降はXperiaメインで使い、F-03Bはおサイフケータイを使う時のみドコモUIMカードを入れていました(宮城を襲った震災の時は当日Xperiaのバッテリーが切れてずっとF-03Bを使っていましたが)。そして12月に機種変更でARROWS X LTE F-05Dを購入し、それが初期不良で現在修理に出ており、現在は代替機のREGZA Phone T-01Dを使っているという状況です。来年早々にARROWS X LTEは手元に戻ってくる予定です。

ARROWS X LTE F-05Dの購入を決意したのは、やはりおサイフケータイをどうしてもスマートフォン上で使いたいと思ったのと、ワンセグや赤外線、防水機能は欲しいと思ったことです。おサイフケータイを使うためにUIMカードの入れ替えをするのが次第に煩わしくなり、次はおサイフケータイ付きスマートフォンが欲しいと思うようになりました。また、私はサッカーの記事を書いているため出先のテレビでサッカーの試合を確認したいこともありました。あと、お風呂の中でもスマートフォンを使いたいという希望はありました。やはりどうしても日本独自の機能が付いたスマートフォンは欲しかったのです。

そういう機能を持った端末は他にもあったのですが、ARROWS X LTE購入の決め手になったのは、Xiに対応していることと、薄くて横幅を抑えていることです。最近あまりメリットとして言われなくなってきていますが、薄くて軽いというのは携帯電話として重要なファクターだと思っています。4.3インチの大型液晶を備えながら横幅を抑えているのも素晴らしい点です。普段使いするものなので、やはり持ち運びや手に持ったフィーリングは大事で、そういう面でもARROWS X LTEが気に入ったので購入に踏み切りました。2年使うことを考えれば、街の中心部がXiエリア化されている仙台に住んでいたので、この時期にXi対応スマートフォンを買うのはメリットも大きいと考えました。

今、手元にないのですが、使った感触としては、本当に気に入っています。国産スマートフォンは「動きがカクカクしている」ということを書き立てる人もいます。でも、動きに関しては問題にならないくらいスムーズです。あと、特筆すべきは通話時の相手の声が非常に聴きやすいことです。富士通がフィーチャーフォンで培った技術が採用されており、Xperia SO-01Bとは相手の声の聴きやすさが段違いでした。残念ながら初期不良品をつかんでしまいましたが、初期ロットというのはそもそもリスクがあるもので、以前も別のメーカーで発売日に買って初期不良品をつかんだ経験もありますから、それは仕方ないと割り切っています。

現在はほぼソフトウェアが共通なREGZA Phone T-01Dを代替機として使用していますが、極めて挙動が安定していて、動きもスムーズで使いやすいです。REGZA Phone T-01Dは発売初日に大きな不具合がありましたが、その不具合が潰せている今発売されているモデルは大きな問題はなく、とても快適です。相手の声の聴きやすさもARROWS X LTEと共通です。バッテリーの面ではむしろREGZA Phoneの方がメリットが大きいくらいです。

この機種に限らず、今年の冬モデルのAndroid端末はほとんどスムーズに動く端末ばかりだと思います。iPhoneに比べるとどうしても動きがカクカクしたイメージのあったAndroidでしたが、Androidも随分熟れてきたと思います。もちろんまだまだサムスンやLGの方がスムーズで安定しているとおっしゃる方もいるでしょうが、決定的に大きな差があるとまで言えるのか、私には疑問です。不具合の問題や、アップデートの問題もありますが、発展途上のAndroid端末で課題があるのはある程度仕方ないと思っていますし、先日はサムスンの端末でもアップデートの中止はありました。そこまで国内メーカーの端末だけが叩かれる筋合いもないだろう、と私は思います。国内メーカー製、特に富士通製の端末に関して面白がった揚げ足取りのような批判が最近ネットでも多数見られますが、私はそうした風潮は好ましくないと思っています。こうした風潮があるので、良い物は良いとはっきり言っていきたいです。

私は今まで日本の携帯電話が築き上げてきた技術は非常に大事だと思っています。これまで積み上げた歴史を踏まえて進んでいくことが大事で、積み上げた物を完全に捨ててしまうことが進化だとは思いません。日本の携帯電話の良いところと、スマートフォンという新しい技術が融合した「ガラスマ」、私は大好きです。先日レビューしたAQUOS PHONE slider SH-02Dもテンキーを今までのフィーチャーフォンとほぼ同じ感覚で使える素晴らしい端末でした。私はそんなガラスマの究極の形とも言うべきARROWS X LTE F-05Dを買ってとても満足しています。早く修理から戻ってきて、使えることを楽しみにしています。年末年始は代替機のREGZA Phone T-01Dで乗り切ります。

●iPod touch(第4世代) 8GB

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ありがたいことに携帯電話ライターとしてのお仕事も多くいただけるようになり、今まで持っていなかったiOS端末についての知識も持つべきではないか、と考え、10月に「iPod touch 8GB」を購入しました。iPhone4Sを購入しなかったのは、これ以上回線を増やしたくないということと、あくまでiOS5の検証用にしたいという考えからです。

iPod touchですが、現在はほとんど外に持ち出して使っていないです。もっぱらiOS5の通知機能を使ってTwitterやFacebookのアクティビティを家の中で音で確認するために使っています。あとは寝床で使っています。

正直な話、私はiOS端末をメインで使おうとは現在思っていません。iOSは素晴らしいOSでAndroidにはない使いやすさ、独特のスムーズな操作感覚はメリットだと思います。ただ、私はiOSの文字入力システムがどうしても使いづらく感じてしまいます。AndroidのATOKに慣れてしまうと、どうしてこんなに使いづらいのだろう?と思ってしまいます。ATOK Padなどがあるとはいえ、やはり文字入力システムを自由に変えられるようにしてほしい、という思いがあります。現在のスマートフォンはコミュニケーションツールであり、文字入力で不自由を感じるのはやはり嫌だな、という思いがあります。

元々iPodから派生した商品ですから音楽プレーヤーとしてはやっぱり優秀だと思います。Androidで音楽を聴こうとは正直全く思わないですが、iOS端末なら聴きたくなりますよね。音楽をよく聴く人、ゲームを良くやる人、TwitterやFacebookの更新がそれほど頻繁でない人、もうすっかりiOSの文字入力に慣れた人にとっては、iPhoneは非常に魅力のあるデバイスなのだと思うようになりました。ただ、私はAndroidの方が水が合っているというそれだけの話です。iPhoneとAndroidを比較して罵り合うのも私は好きではないです。

私は兄弟が全員auユーザーなので、プランZで無料通話できるというメリットを考え、今持っているIS01の割賦が来年秋に終わったら、auのiPhoneへの機種変も検討しようかな?と思っています。ただし、メイン端末にはしない予定です。

●Optimus Pad L-06C

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この夏、Androidタブレットも一台購入しました。6月末まで宮城県は震災割引で安く端末が購入でき、月々サポートセット割といった安くタブレットを購入できる仕組みもできたので、2年使えば端末購入代はほぼかからないような条件でOptimus Pad L-06Cを購入しました。

タブレットは現在、テキストだけ書く仕事の時にBluetoothキーボードと一緒に持ち歩くようにしています。重いパソコンを持ち歩かなくて済むので、本当に便利です。

また、私は仙台市の小学校3校に「理科支援員」として派遣されているのですが、学校現場にOptimus Padを持って行って活用しています。具体的にはHDMIケーブルを使って、最近の小学校の理科室や教室のほとんどに整備されるようになった大型液晶テレビに繋げています。ブラウザを使ってNHKEテレの理科番組ビデオや各種ウェブサイトを児童生徒全員に見せたり、カメラ機能を使って書画カメラのようにして使い、小さい物や児童生徒全員に見せたい物を見せたり、多彩な使い方をしています。パソコンを使うよりスマートでHDMI経由なので絵や音も綺麗ですし、書画カメラとしても使えるのが大きなメリットです。学校現場でのタブレット活用は、どうしても「電子教科書」がメインとして取り上げられがちですが、教員や講師がプレゼン用に活用するという形も有効なのではないかと思っています。勿論セキュリティ面など克復しなければならない問題もありますが。秋に行われた仙台市理科支援員の研修会ではタブレットの活用を提案させていただきました。

タブレットは活用シーンが見つからない、という意見もよく伺うのですが、活用シーンをいろいろと探ってみることで可能性が広がってくると思います。Optimus Pad L-06C自体は10型タブレットより小回りが効くもののちょっと重いですし、UIがあまりカスタマイズされていない、Xi対応もしていないなど、冬モデルよりはいろいろと劣る点もあります。でも、ある程度パソコンやスマートフォンに習熟している人なら、便利に使える端末だと思います。今後もいろいろと活用シーンを増やしていこうと思います。

というわけで3つの端末それぞれ上手く棲み分けて活用できているので、極めて満足度の高い買い物ができたな、と思ってます。来年は現在使っているドコモのモバイルルーターBF-01Bと、auのIS01が割賦満期を迎えます。Xiスマートフォンでのテザリングで追加料金がかからなくなったため、モバイルルーターは現在廃止の方向で考えており、IS01は上述の通り家族やauユーザーとの連絡用にiPhoneへの機種変を検討しています。過度な無駄遣いはしない、ということを常に頭に置きつつ、携帯電話ライターとして仕事をしているので、最新の端末について良い知見を得られるような買い物を考えていきたいと思います。




■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
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ARROWS X LTE F-05D製品情報(NTTドコモ)
iPod touch製品情報(Apple)
Optimus Pad L-06C製品情報(NTTドコモ)