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ベンチマークで実力を検証!

ミッドレンジクラスのHTC製スマートフォン「HTC One V T320e」(以下、HTC One V)は、Android 4.0.3(開発コード名:IceCream Sandwich;ICS)を採用しており、グローバル市場では4月に発売されているが日本向けには発売されていないモデルとなる。

レビュー3回目の今回はベンチマークを計測してみたのでレポートする。

ベンチマークアプリは「Quadrant Standard Edtion」および「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」を利用して計測をおこなった。

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Quadrant Standard Edtionでは、3回計測を行いトータルスコアが「2084」「2019」「1698」という結果になった。概ね2000前後で「HTC Desire HD」やサムスン製の「Nexus S」と近い値となっている。


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AnTuTu 安兎兎ベンチマークも同様に3回の計測を行いそれぞれ「2830」「3018」「2824」という結果で、こちらは概ね3000前後の数値となった。

試しに前回外観などの比較を行った「HTC Desire X06HT」(以下、X06HT)も計測してみた。2年間しっかり使ったX06HTの数値はいかに!?


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Quadrant Standard Edtionでの結果


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AnTuTu 安兎兎ベンチマークでの結果

Quadrant Standard Edtionでのトータルスコアは「876」「884」「875」、AnTuTu 安兎兎ベンチマークでのトータルスコアは「2189」「2295」「2283」という結果になった。


HTC One VはAndroid 4.0ということもあり、OSレベルで快適にはなっているもののデュアルコア全盛でクアッドコアも出始めている現状ではシングルコアというのはやはり見劣りがする。RAMも512MBという点もやはりAndroid 2.2(Froyo)や2.3(Gingerbread)時代の1世代~2世代前の標準スペックであることは否めない。

とは言え、通常操作ではそれほど遅いとは感じないが、文字入力時の少し詰まったような反応の遅さが気になる。この点はむしろX06HTの方がサクサクと反応して文字入力ができるので、数値的な問題というよりは、文字入力のアプリやタッチパネルの反応による原因が推測される。

実は、X06HTと比較すると若干タッチ感が変わっており反応が微妙になっているように感じている。ハイエンドモデルなら高速処理によりあまり感じないだろうが、HTC One Vにおいては非常に気になる点だ。

高機能を求めないユーザーには特に気にならないかもしれないが、スペック重視で超サクサク操作をしたい場合は上位機種の「HTC One S」や「HTC One X」を選択する方が賢明だろう。




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