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待望の…待望のUSB経由のネットワーク接続が可能に!!

Android情報サイト「AppComing」のご厚意でお借りした「Pocket WiFi GL04P」(ファーウェイ製)を開封してから約1週間。そう言えば全然セットアップをした様子をお見せしていなかったような気がするせうです。こんにちは。

GL04Pと言えば、USB接続でも通信ができるようになったことが個人的には超Goodポイントです。

今回の記事では、個人的イチオシなUSB接続による通信のセットアップと、Webブラウザを使った初期設定についてご紹介します。
■まずつないでみよう!

CD-ROMドライブとして認識されます。

GL04PをmicroUSBケーブルでパソコンにつなぐと、USB接続のCD-ROMドライブとして認識されます。Windowsパソコンであれば、自動再生のポップアップが出てきたら、セットアッププログラムが立ち上がるようになっています。Macでも、自動的にセットアップウィザードを含むフォルダが開きます。


■Windowsパソコンにソフトウェアをインストールすると……?
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たくさんのデバイスがインストールされちゃいました!

セットアッププログラムの指示に従うと、さまざまなデバイスドライバーがバシバシとインストールされます。このような仕組みは、今では全然珍しくないものですが、インストールされたデバイスが都合10種類もあってビックリしてしまいました(笑)。



デバイスマネージャーではこのように見えます

Windows 7上では、画像の感じで認識されます。バス列挙子で、新しいデバイスクラスが作られ、その配下にネットワークデバイスがインストールされています。もう少し簡単に言うと、GL04Pはネットワークアダプター扱いでUSB接続での通信が可能、ということです。個人的には、Androidスマートフォンでのテザリングと同じく、OS標準のNDISドライバーで通信できるようになっていれば、もっと手軽だったかな、と思ったりもします。

もしかすると、「無線LAN(Wi-Fi)で接続できるのに、USB接続で通信するのに意味なんてあるのか」、と思われる方もいるかもしれません。しかし、東京の繁華街では、公衆無線LAN、店舗や住居の無線LAN、モバイルルーターの無線LAN……と、無線LANの電波が飛び交いすぎていて、通信パフォーマンスを十分発揮できないことがあるのです。

そこで、パソコン1台で使うことが決まり切っているならば、USB接続をすることで、LTEのパフォーマンスを殺さずに、快適な通信ができると同時に、GL04Pの無線LAN電波出力をカットしてしまえば、他の無線LAN接続の“邪魔”をすることも無くなるのです。

接続が出来てしまったら、次は初期設定ですね。


■パソコンでもスマホでも最適化された管理画面が!(ただし若干差あり)
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パソコン用管理画面
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スマホ用管理画面

GL04Pの管理画面は、接続した機器のWebブラウザから行うことができます。接続はUSB接続(パソコンのみ)でも、無線LAN接続どちらでも構いません。アドレスは、http://pocketwifi.home/です。すごくわかりやすくて良いですね。接続すると、ブラウザーのユーザーエージェント(UA : ブラウザ側が送出するブラウザ情報)によって、パソコン用画面とスマートフォン用画面に飛びます手動でパソコン用・スマートフォン用画面を表示させることも可能です。

どちらの画面でも、無線LANのON/OFF(ONの場合は接続クライアント数)、無線LANの暗号化タイプ、EM Chip(USIMカード)の状態、LTEモードの設定状況、電波強度を確認することができます。パソコン用画面では、更に本体の電池状況、WAN(EMOBILEネットワーク)への接続状況の表示、EMOBILEの各種Webページへのリンク、ローミング設定へのジャンプが追加されます。個人的には、もうちょっとアイコンが小さくてもいいので、スマホ用の初期画面にも電池残量表示が欲しかったです……まあ、パソコン用初期画面を出せば見れるのでいいのですが。

■初期設定はこんな感じ
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ログインすると、そこは「かんたん設定」だった

上の管理画面からログインすると、「かんたん設定」のウィザードに入ります。5ステップでルーターの利用に必要な設定がすべてできる、というものです。一部の詳細な設定項目はパソコン用画面でないと出てこないことは注意です。ひとまず、パソコン用の画面でじゃんじゃんセットアップしていきます。

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まずは接続先のAPN(アクセスポイント名)を設定

設定の第1段階は、EMOBILE LTEで使うAPN(アクセスポイント)の設定です。通常のEMOBILE LTEサービスを使う分には、いじらなくても大丈夫なので、そのまま次へ進みます。MVNOなどの回線で、APNが別途特別に指示されている場合は、パソコン用設定画面の「設定」から追加登録しておく必要があります

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次は無線LAN側の設定


第2段階は、無線LANの設定です。GL04PのSSID(アクセスポイント名)とSSIDステルス(SSIDを無線LANクライアントから検出できないようにする設定)の有効・無効の切り替えができます。パソコン用画面では、更に無線LANを利用する国の設定、無線LANの電波チャンネルの設定……など、色々設定できます。

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無線LANは100の国・地域の設定がプリセット!!

項目の中でも目を引くのが、「国」の設定。GL04PはW-CDMA(UMTS)限定ですが、国際ローミングに対応しています。当然、海外でも無線LANで複数機器をつないで…という使い方も想定できるのですが、実は国によって無線LANで利用出来る電波のチャンネル(周波数帯)が異なるのです。その問題に対処するための設定項目、と思えば良いでしょう。ローミング先の国を検知して自動設定する、なんていうワザが使えたら胸熱な展開だったかもしれませんが、こちら側で「どのチャンネルで……」と考えずに済む分、良いでしょう。

なお、滞在国・地域で未使用であるチャンネルは未使用である理由がそれなりにあるはずで、未使用チャンネルで通信している場合、最悪、法律違反で検挙される場合がありますので、海外でも使う、という方は設定に気をつけて下さい。また、屋外での無線LAN機器の利用を禁じている国・地域もあります(日本でも、5GHz帯[IEEE802.11aと、そのMIMO構成]は屋外利用禁止ですよね)。こちらも気をつけて下さい。

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無線LANの暗号化設定も結構重要

第3段階は、無線LANの暗号化設定です。初期設定では、認証形式はWPA-PSKとWPA2-PSKのミックス、暗号化形式はTKIPとAESのミックスとなっています。設定することで、WEPにしか対応できない古い無線LANクライアントでも使えるようになります。セキュリティ面で、超リスキーですが、暗号化なしも選べます。ただし、暗号化形式をTKIPまたはWEPにすると、無線LANの最高通信速度が54Mbps(理論値)に制限されます。パフォーマンスを活かすためにも、極力AESで暗号化するようにしたいです。

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管理パスワードも変えましょう

第4段階は、GL04Pの管理パスワード変更です。初期設定では類推出来る可能性が高いので、しっかり変えておきたいです。

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締めは、今までの設定を再確認

最後の第5段階では、今まで設定してきた内容の確認を行います。これで問題無い場合は、設定を保存します。設定を保存すると、再起動なく適用できます。ルーターによっては、再起動しないと設定が反映できないものもあるので、ダウンタイムが減らせるこのような仕様はありがたいです。ただし、設定反映時は、一旦無線LANを無効にするため、無線LANのクライアントは数十秒通信不可能となります(USB接続のクライアントは通信を継続できる)。

記事執筆:せう(井上翔)


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