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あまりの軽さにビックリです

NTTドコモから9月20日に発売予定の日本電気(NEC)製Android 4.0タブレット「MEDIAS TAB UL N-08D」。“UL”は“Ultra Light”(超軽量)を意味しており、重さ約249グラムと、その名に恥じぬ世界最軽量を誇ります。

発売に先立って、製造・開発元であるNECが、報道関係者に向けた同端末の商品説明会とタッチアンドトライイベントを開催しました。その様子をかんたんながらレポートします。

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最初に登壇したのはNECの西大氏

最初に、NECのパーソナルソリューション事業本部 事業本部長の西大和男氏が、NECグループのタブレット製品の中におけるN-08Dの位置付けやその特色について説明しました。


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NECグループのタブレット製品群におけるMEDIAS TABの位置付け

NECグループでは、様々なタブレット製品を世に送り出しています。このうち、MEDIAS TABシリーズは、携帯電話事業者(キャリア)のサービスに合わせて、携帯電話ネットワークと無線LAN(Wi-Fi)で通信できるようにしたタブレット製品、という位置付けとなります。N-08Dは、NTTドコモのサービスに合わせてXi(LTE)通信機能を搭載したタブレット、ということになります。


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N-08Dは軽さとインターフェースを重視している

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N-06DとN-08Dのセグメンテーション

NTTドコモ向けのタブレットと言えば、「MEDIAS TAB N-06D」もある中で、N-08Dは“UL”の名にも表れている「驚きの軽さ」と、後述のHDハプティクス技術に象徴される「驚きのインターフェース」の2点を大きなコンセプトとして、差別化を図っています。

何でも入っていて、NOTTVや防水性能を求めるユーザーは、Android 4.0にバージョンアップも予定されているN-06Dを、ということだそうです。


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NECグループは薄型・軽量に拘ってきた

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N-08Dもその流れから生まれた

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背面は東レのカーボンファイバー素材を利用

NECと言えば、携帯電話で「μ」(ミュー)の名を冠する薄型・軽量の端末を多く世に送り出したことでも有名です。

現在、携帯電話はNECカシオモバイルコミュニケーションズが開発していますが“薄型・軽量”はNECグループのDNAとして根付いており、NECが開発した10.1インチWi-Fiタブレット「LifeTouch L」や、NECパーソナルコンピュータが開発したUltrabook「LaVie Z」・「VersaPro UltraLight タイプVG」といった製品に結実しています。


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説明会場に展示されていた東レのカーボンファイバー

N-08Dも、そのDNAを受けた製品で、約249gと、7インチタブレットとしては圧倒的な軽量っぷりを誇っています。その原動力は、航空機などでも使われている東レ製のカーボンファイバー素材と、発売元となるNTTドコモとの1年に渡る共同開発、そしてNECグループで培われてきた薄型・軽量の技術です。持っていると、本当に笑ってしまうぐらい軽くなっています。“タブレットは重くてなぁ…”という方にはオススメの軽さっぷりです。


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ユーザーインターフェース面でのの驚きのために…

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イマージョン社の「HDハプティクス」技術を採用

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振動はピエゾアクチュエーターで実現

昨今、スマートフォンやタブレットのユーザーインターフェース面で、新しい驚きや新鮮味が感じられない、ということもあると思います。NECとしても、そこは課題として認識していたようです。そんな中、それを打ち破るべく採用されたのが、イマージョン社の「HDハプティクス」技術です。

モーターを利用したバイブレーターより振動をきめ細かく発生できる、ピエゾ(圧電)素子を利用した“アクチュエーター”と、イマージョン社のソフトウェア技術を組み合わせて、アプリの操作や音楽に合わせて本体が絶妙な具合に振動する、というもので、軽さ同様、実際に触ってみて初めてその驚きを体感出来るものになっています。


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HDハプティクス対応のSONIC CD体験版がプリインストールされてます!

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HDハプティクス対応アプリは「タブレットアプリファン」からも!

N-08Dでは、セガが開発したHDハプティクス対応アプリである、Android版「SONIC CD」の体験版がプリインストールされています。また、NECが運営している「タブレットアプリファン」でもHDハプティクス対応アプリをダウンロードできるようになっています。


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NTTドコモからは樋口氏が登壇

次に、NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当部長の樋口健氏が、タブレット端末の動向と、それを踏まえたドコモの夏・秋モデルの中におけるN-08Dの位置付けを説明しました。


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ドコモのタブレット端末販売台数は、現在順調に成長中

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10インチ台端末と比較し、7インチ台端末は、持ち歩きと個人利用が増える

ドコモでは、現在10インチ台と7インチ台のAndroidタブレット端末を投入していて、順調に販売台数が増えてきているそうです。そんな中、10インチ台、7インチ台それぞれのユーザーに利用動向を聞いてみたところ、7インチ台は外出時に常に持ち歩くユーザーが多いこと、個人利用するユーザーがより多くなることが分かったそうです。

そうしたこともあり、ドコモとしては7インチ台のタブレット端末により力を入れていこうと考えているようで、N-08Dは軽量・最薄という面で、「外出時に常に持ち歩いて、個人的に使う」ユーザーのニーズに合致する端末として位置付けているそうです。


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ドコモのサービスも使える!

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「フォトコレクション」も使える!

ドコモが販売する、ということで、ドコモが提供する各種サービスにも対応しています。特に、今月下旬に正式サービスに移行する予定の「フォトコレクション」については、スライドを別途作って説明していました。


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NECの山品氏は本体を手にN-08Dを説明

開発者を代表して、NEC パーソナル事業開発本部 本部長の山品正勝氏がN-08Dの開発コンセプトなどを解説しました。


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N-08Dに込めた思い

今、タブレットを手にしないユーザーが何故手にしないのか、というと「どう使って良いか分からないから」という声が多いのを踏まえ、「使い方を提案」しよう、というのがN-08Dの開発の出発点だそうです。

開発のポイントは「タブレットの使い方を変える」こと、「エンターテインメントを変える」こと、「Face to faceのコミュニケーションを変える」の3点を挙げました。


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持ち歩く本の重さと、視野角を配慮して重さとサイズを検討

まず、「使い方を変える」という点では、常に持ち歩くタブレットを目指して、重さと画面サイズは非常に拘ったそうです。

重さは、持ち歩く本(コミック本や文庫本)の重さから250g以下にする目標を立て、東レのカーボンファイバー素材や、それを採用したことによって強度確保のためのフレームを排除できたことから、249gと、目標を下回る数値を達成できました。画面サイズは6インチから8インチの中から、持ち歩いていても臨場感のあるサイズを検討した結果、7インチというサイズになったそうです。


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触覚にも訴えてエンターテイメント性を高める

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デモでは花火の動画が

「エンターテイメントを変える」という点で、視覚・聴覚だけではなく、触覚に訴えるという点でHDハプティクス技術を採用したそうです。カーボンファイバー筐体を採用したことによって筐体全体を震えさせることができるようになったそうです。

また、N-08Dは世界で初めて音に合わせて振動させる「HDリバーブ」という機能も搭載しています。デモでは花火の動画などが用意されていましたが、花火の発破に合わせて本体が小刻みに震える様子を体感出来ました。


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軽い筐体を活かしてカメラ撮影も楽。共有も楽

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写真のシェアをしやすくする「メディアシェア」アプリも提供

「Face to faceのコミュニケーションを変える」という点では、皆で一緒に写真などを見て楽しむだけではなく、共有のしやすさ、写真の撮りやすさに力をいれています。アウトカメラは約810万画素のソニー製裏面照射式CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」を採用。筐体の軽さを活かして縦に構えたときに撮影しやすい位置に配置してあります。

インカメラも、約200万画素で高画質です。写真の共有は、Android 4.0の「Wi-Fiダイレクト」機能を活用した「メディアシェア」アプリを用意。その場で写真を編集して、Wi-Fi経由で送れます。アプリは、N-08Dの発売日にGoogle Playストアに掲載予定だそうです。


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HDハプティクスとHDリバーブについて説明するImmersion社のウーリッヒ氏

N-08Dのウリのひとつである、HDハプティクス機能。その開発元であるアメリカのImmersion社からは、ユーザー体験担当副社長であるクリストファー・ウーリッヒ氏がN-08Dで初採用となったHDリバーブも含めてその概要を説明しました。


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最新のアクチュエーターとカーボンファイバー筐体で最高のハプティクス体験が

HDハプティクス技術自体は従来もありましたが、今回、N-08Dに搭載するに当たり、最新のアクチュエーターを採用すると共に、カーボンファイバー筐体に最適化しているそうで、今まで以上にシャープで高い臨場感あるハプティクス効果が体感出来るそうです。音楽に合わせて震えるHDリバーブも、N-08D初搭載ですから、現時点で世界最強のHDハプティクス対応タブレット、ということになりそうです。


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NECと協業し、エコシステムを構築する

実は、このHDハプティクスをAndroidアプリに組み込むSDKは既に公開済みで、今回、セガが対応ゲームを作ることができたのは、そのおかげでもあります。

今後は、NECはN-08Dに合わせた振動検証ツールやカスタムツール、実装ガイドなど、開発者向けのサポートをを行うことで、アプリを介してHDハプティクス機能のエコシステムを作っていくことを目指します。

記事執筆:せう


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