自己放電の少ない単3ニッケル水素電池でスマホの電池切れに備えよう |
最近のスマートフォンは大容量バッテリーを搭載するようになってきていますが、それでもバッテリーの消費についてはスマートフォン最大の問題点といえるのではないでしょうか。この問題点を補うために、スマートフォンに充電できるモバイルバッテリーが多数市販されています。
モバイルバッテリーの多くは「リチウムイオン電池」を用いたタイプですが、今回紹介するのは「単3型ニッケル水素電池」を使用するタイプ。ニッケル水素電池だけではなく「アルカリ乾電池」も使用可能で、さらにニッケル水素電池自体の充電器にもなる“1台3役”の製品です。
今回紹介するのは東芝の「TNHC-34AS MB(W)」と富士通の「FSC341FX-B(FX)」。どちらも単3型電池を4本用いるタイプの商品です。今回購入した製品には東芝は「IMPULSE」(min.2400mAh)、富士通は「富士通 充電池」(min.2450mAh)が付属していました。いずれも各社ラインナップの中では大容量タイプの電池となります。なお付属する電池は単3型ですが、単4型も使用できるようになっています。
機器を正面から見て右側面にUSB端子、左側面にmicroUSB端子を備えています。USB端子はスマートフォンなどへ給電するため、microUSB端子はUSB経由でニッケル水素電池に充電するために用いるものです。これ一つでニッケル水素電池からスマートフォンへの給電と、ニッケル水素電池への充電が両方行える仕組みになっています。なおニッケル水素電池の代わりにアルカリ乾電池を利用して給電することも可能ですが、アルカリ乾電池への充電は(当たり前ですが)行えません。
給電と充電の切り替えスイッチは、東芝は本体上部に、富士通は本体正面にそれぞれあります。普段持ち歩く際はスイッチを充電側にしておいて、スマートフォンなどへ給電するときに給電側に切り替える使い方になります。
充電中は本体正面のランプが赤く点灯し、充電完了後は緑色に変化します。充電時間は公称で6時間以上かかるため、常用するというよりは緊急用程度に考えておいたほうが良いかもしれません。
肝心のスマホ充電ですが、付属の電池でスマートフォンを1回以上充電できるとうたわれています。検証した限りiPhoneやスマートフォンに問題なく充電することができました。なお出力は5V1Aとなるため、タブレットなど大電力が必要な機器には充電できない場合があります。iPadに充電を試みたところ「充電していません」表示になってしまいました。
今回紹介した製品は、容量ではリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーにかないませんが、自己放電が少ない電池の特性を利用して緊急用に常備できること(リチウムイオン電池は満充電状態で長期間放置すると電池を痛める)や、緊急時にアルカリ乾電池で給電が可能であること、それ自体がニッケル水素電池の充電器となることなどメリットも多くあります。充電池を兼ねるためか若干かさばるのが気になりますが、よりコンパクトな単3電池2本使用タイプもラインナップされているので、目的に合わせてチョイスしたいところです。
TOSHIBA USBモバイル対応充電器セット 単3形4本使用タイプ (ホワイト)
TNHC-34AS MB(W)
富士通 USBモバイル急速充電器(1A高出力タイプ)
「単3形ニッケル水素電池4個付き」 高容量タイプ FSC341FX-B(FX)
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・ニッケル水素電池充電式インパルス(東芝)
・ニッケル水素充電池「富士通 充電池」(富士通)