ソフトバンクが2013年3月期決算説明会を開催!

ソフトバンクは30日、2012年度の業績と2013年度の見通しを説明する「2013年3月期決算説明会」を開催し、第1部として国内事業の業績や見通しについて説明し、2013年度業績見通し国内営業利益1兆円以上(国際会計基準)で、NTTドコモを抜き、通信事業者で国内No.1になることを発表した。

また、国内No.1はあくまでも通過点で、モバイルインターネット世界No.1へ向け、米Sprint-Nextel(以下、スプリント・ネクステル)を買収によって、世界最大のポテンシャルを持つ通信事業者になること示した。

◯2013年3月期(2012年度)業績
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2013年3月期決算説明会は、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。まず、孫社長は、ボーダフォン日本法人買収時点で、NTTドコモに追いつき追い越すことで業界No.1になるという積年の思いを語り、その思いがついに近づいたとして、2012年度業績について説明した。

2012年度通期で連結売上高が3兆3,783億円(前期比+6%)と3期連続過去最高、連結EBITDAが1兆1,498億円(前期比+13%)で8期連続最高益、特に、モバイルEBITDAマージンについて50%と、日米でNo.1のレベルになったことを紹介。

また、連結営業利益が7,450億円で8期連続最高益かつ、営業利益増減率が前期比10%増と大幅に上回る増減率を達成したことによってNTTドコモに迫る営業利益となったことを強調した。

さらに、連結経常利益が6,532億円((前期比+14%増)で4期連続最高益、連結当期純利益が2,894億円となり、米Yahoo!株式売却およびRenren上場などの影響により、大幅増益となった2011年度と比較して減益となるが、増益基調を維持して順調に推移しているとした。

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2013年3月期の連結業績サマリーとしては、売上高が3兆3,783億円、EBITDAが1兆1,498億円、営業利益が7,450億円、経常利益が6,532億円、当期純利益が2,894億円となる。

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続けて、キャッシュフローの状況を説明し、営業キャッシュフローが8,944億円と順調に増加し、フリーキャッシュフロー▲253億円となるが、スプリント・ネクステルの転換社債取得や設備投資支払などによるものであると説明した。

純有利子負債が0.73兆円で、これもスプリント・ネクステル転換社債取得に伴う支出により前期比増加となるが、純有利子負債・EBITDA倍率は2009年度の2.9倍から0.6倍になり、ファイナンスリースを含んでも3.5倍から1.3倍へと、適正な水準を維持しているとのことだ。

これによって、株主還元の強化を図る配当方針に変更はなく、1株当たり配当金が中間20円に次ぎ、期末20円を実施予定で、年間配当は40円になるとした。

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◯国内携帯電話事業
これらの好調要因の中心事業である携帯電話事業について説明し、2012年度のソフトバンクモバイル年間純増契約数が353万件となり、2010年度からの3年間で累計1,000万超になったという。

さらに、買収したイー・モバイルやウィルコムも含めた純増数は436万件となり、純増数について国内で圧倒的なNo.1になったと説明。さらに、スプリント・ネクステルの純増数と合わせると497万件となり、日米の携帯電話事業者すべての中でもVerizon Wireless(以下、ベライズン)に次いでNo.2になっていると説明した。

また、ソフトバンクグループの累計契約数は4,188万件となり、ボーダフォン日本法人買収後順調に増加しているとし、これにスプリント・ネクステルの契約数を合わせると、累計契約数が9,710万件となり、米1位のべライズンに迫る。

ソフトバンクモバイルの2012年度におけるARPUは4,290円で、ボーダフォンジャパン買収後2年間は苦慮したが、その後は、横ばいから上り調子となっており、NTTドコモやau by KDDIとの3社比較でも他社が減速する中で順調に推移しているとした。

なお、モバイル事業における通信料売上が1兆5,673億円と順調に増加しており、売上増減率は前期比9%は日米No.1の水準に、EBITDAマージンが50%とボーダフォン日本法人買収時の27%から収益性が2倍へと劇的に改善し、世界の主要通信会社と比較してもNo.1の収益性になったと紹介した。

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モバイル営業利益が4,678億円(前期比+9%)と4期連続最高益、モバイルEBITDAが7,830億円(前期比+14%)と6期連続最高益、これらの数字も世界の主要通信会社と比較してもNo.1の成長力であるということだ。

また、買収したウィルコムについても、2012年度契約数が536万件と過去最高契約数になったほか、2011年度第2四半期以降黒字を維持しているという。

なお、ウィルコムの更生債権・更生担保権を一括弁済し、完了後裁判所が更生手続き終結が決定予定で、ソフトバンクが2013年度第2四半期からウィルコムの連結子会社化を予定していることを明らかにした。

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◯つながりやすさNo.1へ
孫氏は、さらにソフトバンクモバイルの携帯電話事業の内容について説明し、「つながりやすさNo.1へ」と題し、ここのところ続けている「接続率」についても紹介。

それによると、プラチナバンド基地局数は、2013年3月目標の1.6万局を前倒しで大幅達成しており、さらに4月時点で2.2万局となっているとのこと。

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これによって、全国での音声接続率は、第3者機関であるイプソスによる2013年4月23日調査で完全にソフトバンクがNo.1、iPhone 5だけの調査でも圧倒的にソフトバンクがNo.1であるとした。

また、2013年4月21日のパケット接続率(全国)調査でも、プラチナバンド対応スマホ、iPhone 5ともにソフトバンクNo.1となっており、他社が数百箇所で調査したデータを引用していたが、これは3万を超えるデータから出した非常にサイエンティフィックなものであると付け加えた。

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これらの接続率において、全国のスポット別に見てみると、残念ながらゴルフ場ではやや弱いとしながらも、その他のショッピングモール、駅や大学、サービスエリアなど、ランドマーク別の調査でも、ソフトバンクのパケット接続率が圧倒的にNo.1になっていることを説明した。

さらに、iPhone 5対応LTEエリアの比較でも、関東・東海・関西などでソフトバンクのLTEエリアが他社より圧倒的に広域で展開(調査期間:2013年2月10日~4月24日)しているという。なお、プレゼンでは、関西の資料がソフトバンクとauのデータが逆になっており、孫社長が着ている洋服をかけてもいいとして、ソフトバンクが優位であることを念押ししていた。

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その他、週刊アスキーのLTE速度調査でも全都市圏でソフトバンクがNo.1である調査も紹介されたほか、山手線圏内において2013年4月初旬にソフトバンクの2.1GHzに加え、イー・モバイル1.7GHzが利用できるダブルLTE化が完了しており、これによって、池袋駅周辺などダブルLTE開始後のパケット接続率は大幅改善したデータを示した。

以上から国内におけるスマートフォンの通信状況に関する調査において、高速通信のスマホつながりやすさ実感、スマホ速度実感でソフトバンクがNo.1になったとあらためて示した。

この結果は、設備投資を行なっているためとし、auよりも多く設備投資しており、連結設備投資は2012年度6,984億円と積極展開(ヤフードーム関連除く)したとのこと。

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◯業績見通し
最後に、2013年度業績見通しとして国内営業利益1兆円以上(国際会計基準)とし、NTTドコモを抜き国内No.1になること、国内No.1はあくまで通過点で、さらに、モバイルインターネット世界No.1をめざすとした。

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記事執筆:S-MAX編集部


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