Webkit採用のOpera for Androidがいよいよ正式版に！

Opera Softwareは21日、Android向けWebブラウザーアプリ「Opera for Android」をバージョンアップしています。すでにアプリ配信マーケット「Google Playストア」から無料でダウンロード・インストールできます。対応OSは、Android 2.3以上。

今回のバージョンアップでは、今年2月にWebブラウザーの基本部分であるレンダリングエンジンを「Webkit」にすることを発表し、これまでWebkitを用いた「Chromium」ベースのベータ版をリリースしてきましたが、このWebkitを採用したOpera for Androidの初めての正式版となります。

Operaは従来まで、レンダリングエンジンを独自開発の「Presto」を用い、より高速で快適なマルチプラットフォームなWebブラウザーを提供してきました。

しかしながら、開発コストなどの問題から、Apple SafariやGoogle ChromeなどのWebブラウザーで採用されているオープンソースのレンダリングエンジン「WebKit」に変更することを発表。その後、WebkitベースのオープンソースなWebブラウザー「Chromium」をベースに開発しており、Android向けにベータ版がリリースされてきました。

今回、このChromiumベースのOpera for Androidが正式版としてリリースされたということになります。

最新バージョンでは、Chromium 26を用いており、ユーザーインターフェイス（UI）を再設計し、スピードダイヤル画面にブックマーク機能を統合したり、ニュースなどの各種コンテンツを表示する新機能「ディスカバー」画面を追加しています。また、携帯電話など向けとして提供されているサーバーサイド技術を用いたWebブラウザー「Opera Mini」で提供しているデータ圧縮技術を用いた転送速度向上機能にも対応しています。リリース情報による変更点は、以下の通り。
このバージョンの新機能:
簡単かつ直感的な操作が実現：
ナビゲーションバーを画面トップからボトムに切り替えることができます。
拡大・縮小時にテキストが画面幅に合わせて表示されます。
アクティブなタブをフルスクリーンで表示できます。
レスポンシブなアドレスバーで、検索・ページ移動が容易に行えます。
Stability improvements and device compatibility fixes


なお、Webkitは、これまで主導してきたAppleがSafariに採用するレンダリングエンジンをブランチして「Webkit2」を開発していることを発端に、GoogleがChromeに採用するレンダリングエンジンをAppleと同様にWebkitからブランチし、新しく「Blink」を名付けてプロジェクトを進めることが発表されており、Operaでは、Googleが開発を進めるBlinkを採用することを発表していますが、今回のバージョンでは、Blinkをまだ採用していないということです。今後、Blinkを採用したバージョンに切り替える予定だということです。

また、タブレット版についても現在UIの最適化を進めており、今後リリース予定だとしています。

記事執筆：memn0ck

[Image] QRコードアプリ名：Opera ブラウザ
価格：無料
カテゴリ：通信
開発者：Opera Software ASA
バージョン：端末により異なります
ANDROID 要件：端末により異なります
Google Play Store：http://play.google.com/store/apps/details?id=com.opera.browser

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