WiMAX 2+対応スマホが2014年夏にも発売へ!

KDDIが2014年夏にも下り最大220Mbpsのデータ通信速度を誇るスマートフォンを発売すると日本経済新聞が31日付けの朝刊で報じている。

グループ会社のUQコミュニケーションズ(以下、UQ)が今秋10月以降から提供予定の通信規格「TD-LTE」互換の高速データ通信サービス「WiMAX 2+」に対応した製品だと見られる。

記事では、OSにAndroidを採用し、「LTE(FDD-LTE)」とWiMAX 2+に対応し、WiMAX 2+のデータ通信料金を割り引くプランを検討しているとのこと。

また、ソフトバンクモバイルも年内にTD-LTE互換の「AXGP」方式による「SoftBank 4G」に対応した下り最大110MbpsのAndroidスマートフォンを発売するほか、2014年夏以降にApple製スマートフォン「iPhone」でも112.5Mbpsのサービスを開始するとしている。

UQは、今秋に新たに割り当てられた2.5GHz帯BWA向け周波数帯20MHz幅(2625~2645MHz)において、TD-LTE互換のWiMAX 2+によって下り最大110Mbpsのサービスを開始予定となっている。

さらに、2014年3月にはマルチアンテナ技術「MIMO」を2×2を4×4にすることで、下り最大220Mbpsに高速化する計画。

その後も、現在、モバイルWiMAX方式で提供している「UQ WiMAX」で利用している30MHz幅の周波数帯を徐々にWiMAX 2+向けに切り替えていき、キャリア・アグリゲーション(CA)や8×8MIMO、変調方式に256QAMを採用するなどで、2017年には下り最大1Gbpsを越えることをめざしている。

今回掲載された日本経済新聞の記事では、これらのうち4×4 MIMOを導入したWiMAX 2+に対応したスマートフォンをKDDIが来夏にも発売するというものだ。

KDDIでは過去にもUQのモバイルWiMAXに対応させたスマートフォンを発売しており、+WiMAXとして3GやLTEのデータオフロードとしても利用しているが、これと同様のことがWiMAX 2+でも導入されると見られる。

なお、UQでは、今秋のサービス開始時にはモバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信機器からサービスを開始し、その後、スマートフォンなども導入する意向であることが示唆されている。

記事執筆:S-MAX編集部


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