au Wi-Fi SPOTが11acに対応へ! |
KDDIおよび沖縄セルラーは2日、2013年10月以降に発売予定の新モデル・新サービスを披露する「au 発表会 2013 Winter」を都内で開催し、同日より駅や空港、カフェなどの外出先でもauスマートフォンで快適なインターネット通信を楽しめる公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」に次世代無線LAN規格「IEEE802.11ac(注1)」(以下、11ac)の導入を開始すると発表しています。
なお、写真は昨年10月に開催されたau向け「4G LTE」の発表会時に示されたau Wi-Fi SPOTの5.xGHz帯への対応を示すもの。
11ac規格は、現在主流のIEEE802.11n規格を拡張した次世代無線LANで、5GHz帯を利用したマルチリンク技術により、デュアルリンクで1Gbps以上の通信が可能となる技術です。
現在はまだ規格が決まっておらず、最終調整中ですがドラフト版となっています。公衆無線LANサービスでは、すでに、NTTドコモが表参道でIEE802.11acの実証実験を行っており、今回、KDDIもau Wi-Fi SPOTに導入することになりました。
au Wi-Fi SPOTの11acは、まず、カフェチェーンであるドトールコーヒーショップ(3店舗)およびエクセルシオールカフェ(2店舗)から導入を開始し、今後、ユーザーニーズの高いさまざまなスポットへ拡大していくとのことです。
これにより、11acに対応したauスマートフォンで最大通信速度433Mbps(注2)の高速データ通信が可能となり、より快適にインターネット通信をできるようになります。すでに発売済みおよび発表済みのauスマートフォンおよびタブレットでIEEE802.11acに対応している機種は、以下の通り。
◯2013年夏モデル(2機種)
・AQUOS PHONE SERIE SHL22
・HTCJ One HTL22
◯2013年冬モデル(7機種)
・isai LGL22
・Xperia Z1 SOL23
・GALAXY Note 3 SCL22
・AQUOS PHONE SERIE SHL23
・ARROWS Z FJL22
・DIGNO M KYL22
・ARROWS Tab FJT21
なお、先日発売された「iPhone 5s」および「iPhone 5c」を含み「iPhoneシリーズ」は現時点では全機種IEEE802.11acに非対応となっています。
当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では以前に連載「吉川英一の「スマホのちょっと深いとこ」」にて「300Mbps対応のWi-Fiに300Mbpsではつながらない?意外と知られていないスマートフォンWi-Fi接続の「本当の速度」」という記事を掲載しています。11acを含み、スマートフォンやタブレットでの無線LAN(Wi-Fi)利用時の速度について説明していますので、参考にしていただければと思います。
注1)11ac規格は、2013年9月現在策定作業中で、Draft段階です。
注2)ベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
エリア内であってもお客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。
注3)帯域幅「40MHz」、MIMO方式「1×1」の場合における技術規格上の最大値です。
注4)帯域幅「80MHz」、MIMO方式「1×1」の場合における技術規格上の最大値です。
記事執筆:S-MAX編集部
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