NTTドコモがGALAXY Note 3 SC-01Fを発表!

NTTドコモは10日、今冬および来春に発売・開始するの新モデルや新サービスを披露する「2013-2014冬春モデル新商品発表会」を開催し、大画面5.7インチフルHD(1080×1920ドット)有機ELディスプレイとさらに便利になったペン入力・操作機能に対応した「Sペン」を搭載したAndroid 4.3(開発コード名:Jelly Bean)を採用したスマートフォン「GALAXY Note 3 SC-01F」(サムスン電子製)を発表しています。2013年10月17日(木)に発売開始し、本日10月10日(木)正午12時から事前予約が開始されます。

GALAXY Note 3 SC-01Fは、昨冬モデルで前機種の「GALAXY Note II SC-02E」の後継機種で、ディスプレイサイズが5.7インチに大型化され、解像度もHD(720×1280ドット)からフルHDに高精細化されたほか、最大2.3GHz駆動のクアッドコアCPUや3GBメモリー(RAM)、クワッドバンドLTEなど、基本性能がアップしています。

また、「GALAXY Noteシリーズ」の特長でもあるSペンも主に操作機能が強化され、アクションメモやスクラップブックなどの新機能が搭載されています。

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GALAXY Note 3 SC-01Fは、すでに10月1日(火)〜5日(土)まで千葉・幕張メッセにて開催されたいたアジア最大級のIT・エレクトロニクス関連イベント「CEATEC JAPAN 2013」にて先行展示されていましたが、今回、詳細な仕様などとともに正式に発表されました。

ベースは、今年9月に独・ベルリンにて発表されたグローバルモデル「GALAXY Note 3」で、国内においてニーズの高いおサイフケータイ(FelicaおよびNFC)やワンセグ、NOTTVなどを追加したモデルとなります。

グローバルモデルでは、カラーバリエーションにピンクがありましたが、NTTドコモ向けでは、Jet Black(ジェットブラック)およびClassic White(クラシックホワイト)の2色のみとなっています。背面は、GALAXY Note 3のデザインの特長でもある柔らかいレザー風素材を採用しており、周辺部には古いノートのようなステッチ加工を模したモールドを施すなど、より“ノート”ぽくなっています。

また、国内ではすでにKDDIからもau向けに「GALAXY Note 3 SCL22」を発売することが発表されていますが、au向けは発売時期が10月下旬となっており、NTTドコモ向けのほうが先に発売される見込みです。

ディスプレイは、GALAXY Note IIの5.5インチからさらに大型化した5.7インチSuper AMOLEDを採用。解像度もすでに紹介したように、HDからフルHDになりました。

また、チップセットは、Qualcomm製「MSM8974(Snapdragon 800)」を採用し、CPUが最大2.3GHz駆動のクワッドコアCPU(Krait 400)になりました。GALAXY Note IIでは、サムスン製「Exynos 4412」で最大1.6GHz駆動のクアッドコアCPUだったので、クロックアップしています。また、GPUもチップセットが変更されたため「Mali-400 MP4 440MHz」から「Adreno 330」になっています。

また、このチップセットは通信チップもワンチップで内蔵しており、LTEが800MHz(Band 19)および1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のクワッドバンド対応で、UE Category 4にも対応したことで1.7GHz帯における20MHz幅のエリアでは下り最大150Mbpsでデータ通信が利用できるようになっています。

また、3G(W-CDMA/HSPA+)は、FOMAハイスピードで下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsで、対応周波数帯は、新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応し、1.7GHz(Band 9)には非対応です。この他、海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能です。

通信機能は他に、2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.0に対応。Android 4.3を採用しているため、Android標準機能のBluetooth Smart(BLE)にも対応しています。テザリング(Wi-FiおよびUSB)やDLNA・DTCPにも対応していますが、DTCP+には非対応です。

他にも、内蔵メモリー(RAM)が従来の2GBから3GBに増量され、内蔵ストレージは同じ32GB、外部ストレージは最大64GBまでのmicroSDXCカードに対応しています。

サイズは、大きさが約151×79×8.3mm、質量が約168gと、GALAXY Note IIの約151×80×9.7mm、約185gから、ディスプレイサイズが大型化したにもかかわらず、サイズはほぼそのままに薄く軽くなっています。なお、バッテリー容量もGALAXY Note IIの3100mAhから3200mAhに少しだけ増量し、きちんと電池パックが取り外せるタイプちなっています。

GALAXYシリーズとしてははじめておサイフケータイ(Felica)とNFCを同時搭載したほか、ワンセグやNOTTVに対応。NFCは、おサイフケータイなどのICカードとして使えるカードエミュレーション(CA)やリーダー・ライター機能(RW)、データ通信機能(P2P)に対応しています。

なお、国内でニーズが高い機能では、防水や防塵、フルセグ、おくだけ充電には非対応となっています。また、赤外線はIrLEDによるリモコン機能は対応していますが、電話帳などのデータ交換には非対応です。

カメラは、有効1320万画素裏面照射型CMOS(BSI)アウトカメラと有効210万画素CMOSインカメラを搭載。同じくGALAXY Note IIでは800万画素と190万画素だったので、画素数がアップしています。ただ、他のメーカーでは「Xperia Z1」などがイメージセンサーの大型化などを行って画質の向上を図っていますが、現時点では、GALAXYシリーズではそういったことは行われていません。

機能的には、夏モデル「GALAXY S4 SC-04E」で対応していたアウトカメラとインカメラで同時に撮影する「Dual Camera」や「Dual Shot」、「Dual Recording」、「Dual Video Call」にも対応しています。動画撮影は、UltraHD(4K)で30fpsまたはフルHDで60fpsなどで行えます。

ハードウェア的には、他にもGALAXY Note IIでは搭載していなかった温度・湿度計を搭載。センサー系では、ジェスチャーセンサーや電子コンパス、ジャイロスコープ、近接センサー、気圧センサー、温度センサーを搭載し、位置情報系では、GPS+GLONASSを搭載しています。

Sペン機能では、操作方法をわかりやすく表示することで利用促進を行う「エアコマンド」に対応。誰でも簡単に使いこなせるように工夫されています。また、ペンですぐに電話などの多彩な機能連携が行える「アクションメモ」、Sペンでなぞったものが保存できる「スクラップブック」が搭載されています。

スクラップブックは、あらゆるコンテンツをペンでなぞることで、そのまま保存でき、WebサイトのURLなどの情報も保存できるため、後から見直したりするのにも便利に活用できます。

さらに、大画面化と大メモリー化によってマルチウィンドウ機能も強化され、LINEやEvernote、Twitter、PolarisOfficeなどと、マルチウィンドウ表示できる対応アプリが拡大されているほか、同じアプリを2画面に分けて表示したり、分割されたそれぞれの画面の情報をドラッグ&ドロップで移したりすることができるようになっています。

ユーザーインターフェース(UI)では、従来までの「docomo PALLET UI」から今冬に変更された新しい「docomo LIVE UX」を搭載しています。また、従来通り、サムスン電子のTouch Wiz UX」や「Touch Wiz かんたんモード」も利用できます。

NTTドコモでは、GALAXY Note 3 SC-01Fを「Design your Life. 日常のことが、もっと楽しく、快適なキャンパスに」をテーマに、最先端を好み、ハイスペックな機種を手にすることで満足感を得る男性を中心としたアーリーアダプター層の20代後半〜30代の男性をメインターゲット、文具のようなアナログ感覚を好み、日常生活を活動的に自分らしく自由に生きる20代〜30代前半の大人な女性をサブサーゲットとしています。

GALAXY Noteシリーズは比較的女性が利用していることも多いですが、首都圏在住のトレンドに敏感な男女や小さな子どもを持つおしゃれな若い家族などといった層に向けたプロモーションを展開するようです。

この他、サムスン電子がGALAXY Note 3とセットで利用することを想定して投入する腕時計型スマートデバイス「GALAXY Gear」が、NTTドコモからも販売されます。GALAXY Gearについては、別途記事を公開しています。

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◯主な仕様
機種GALAXY Note 3 SC-01F
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約151×79×8.3
質量(g)約172
LTE連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約410
3G連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約470
GSM連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約380
連続通話時間
(3G/GSM)(分)
約1000/約860
実使用時間(時間)※1約72.1
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数)
約5.7インチ
1080×1920
フルHD
有機EL(Super AMOLED)
1677万色
バッテリー容量3200mAh
ROM/RAM32GB/3GB
外部メモリ
(最大対応容量)
microSD
(2GB)
microSDHC
(32GB)
microSDXC
(64GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約1320万画素/約1260万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
CMOS
約210万画素/約207万画素
CPU
(チップ名/クロック)
MSM8974
(2.3GHzクアッドコア)
OSAndroid 4.3
「Xi」(クロッシィ)
(LTE)
150Mbps/50Mbps
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)
(○/○/○/○)
FOMAハイスピード
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
Wi-Fi(無線LAN)
(11a/b/g/n/ac※2)
(Wi-Fiテザリング同時接続台数)

(○/○/○/○/○)
(10台)
GPS/オートGPS(◎は海外対応)◎/○
赤外線通信
※IrRC(リモコンに対応)
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応)◎/―
防水/防塵―/―
おくだけ充電
Jet Black
Classic White
製造メーカーサムスン電子
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 IEEE802.11acドラフト版に対応。
※3 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:memn0ck


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