この設定項目見たことある!?

携帯電話ネットワークへのLTE導入に伴い、携帯電話事業者各社は携帯電話ネットワークでの通信に7GB/月の通信量上限を設定しました。通信量制限を超過すると速度大幅低下、もしくは追加料金の支払いという「お仕置き」が待っているだけに、少しでも携帯電話ネットワークでの通信量を抑えたいというのは誰もが思うところでしょう。

今回の連載「スマホのちょっと深いとこ」では、Androidを搭載したスマートフォン(スマホ)やタブレットにひっそりと存在する「スリープ時のWi-Fi接続」設定を紹介します。この設定を調整することで、より多くの通信を携帯電話ネットワークからWi-Fiへ逃がすことができます。自宅など長く滞在する場所でWi-Fiが使える人はこの設定を見直すことで携帯電話ネットワークでの通信量を減らせるかもしれません。

【スマートフォンはスリープ中でも通信をする】

一般にスマホは使っていないとき、つまりスリープ(画面OFF)状態において、利用者が何もしなくてもアプリやOS自身が勝手に通信を行っています。これはメールの自動受信やプッシュ通知、カレンダーや電話帳の自動同期、アプリの更新通知や自動更新などを実現するための仕様です。これらの通信に携帯電話ネットワークが利用された場合、その分の通信ももちろん7GB/月の通信量制限枠に含まれることになります。

スリープ中の通信(バックグラウンドデータ)をオフにする設定や、そもそも携帯電話ネットワークによるデータ通信自体をオフにする設定もAndroidには存在しますが、この場合メールの自動受信などができなくなり利便性が下がります。今回は利便性を維持したまま携帯電話ネットワークの通信量を減らすため、より多くの通信をWi-Fiに逃がすことを考えます。

【その設定項目はWi-Fi設定画面のさらに奥に】

今回紹介する「スリープ時のWi-Fi接続(*1)」設定は、その名の通りスリープ状態でWi-Fi接続を使用するかどうかを指定することができる設定項目です。Wi-Fi設定画面の「詳細設定」という少々奥まったところにあるため、Android搭載機種の利用歴が長い人でも意外と気づかない場合があるようです。

設定内容として「使用する」「充電時にのみ使用する」「使用しない」の3パターンが選べます(*1)。「使用する」にしておくと、スリープ状態で放置してもWi-Fi接続が利用な限りそちら経由で通信が行われ、携帯電話ネットワークは原則として使われません(*2)。

「充電時にのみ使用する」は充電中など外部電源が接続されているときのみ、スリープ時のWi-Fi接続が行われます。「使用しない」だとスリープ時は常に携帯電話ネットワークでの通信になるということですね。

*1:設定項目や選択肢の文言は端末によって異なります。なお、本記事では、NTTドコモの2013年春モデルスマホ「Xperia Z SO-02E」の文言で記述します。

*2:アプリが明示的に携帯電話ネットワークを指定して通信する場合があるため、完全にゼロになるわけではありません。

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Xperia Z SO-02Eでは、Wi-Fiアクセスポイント一覧の右下にあるメニューボタンから「詳細設定」を選択
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au向け「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」では「詳細設定」ボタンが画面表示されている。設定項目名・選択肢の文言が異なっていることに注目
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Android 2.3機種ではハードウェアメニューボタンで「詳細設定」メニューを表示(こちらはちょっと古い機種「Xperia arc SO-02C」の例)

【自宅に固定回線+Wi-Fiの環境があるなら試す価値あり】

今回紹介した「スリープ時のWi-Fi接続」を有効に活用するためには、安定したWi-Fi接続が確保できる場所に長時間滞在するような環境が理想的です。たとえば自宅に固定のブロードバンド回線があり、Wi-Fiアクセスポイントが接続されているような環境であれば、スリープ時のWi-Fi接続を「使用する」設定を試してみてもよさそうですね。


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