新しいGALAXYは音質良し!

NTTドコモから10月31日に発売開始された「2013年冬モデル」のサムスン電子製Androidスマートフォン「GALAXY J SC-02F」(以下、GALAXY J)は、夏モデルの「GALAXY S4 SC-04E」(以下、GALAXY S4)のサイズ感と同じ今冬モデルでスペックが上がっている「GALAXY Note 3 SC-01F」(以下、GALAXY Note 3)の高いハードウェアを持つバランスの良いハイスペックモデルだ。

GALAXY Note 3のSペンや大画面と言ったインパクトがないため、デザインやカラーのみの無個性の端末のように見られがちだが、実用度が高く実はお買い得なスマートフォンなのである。

今回は、意外と表には出ていないがGALAXY Note 3ゆずりの音楽機能を紹介していく。

GALAXY Jの音楽機能は、GALAXY Note 3と同様に標準のミュージックプレイヤーで192KHz/24bitのハイレゾオーディオ(サムスン電子では「UHLA/UHL Audio」と表現)に対応している。
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ハイレゾ音源再生時にはアルバムアート部分にUHQと表示される


対応するオーディオフォーマットは次の通りだ。
MP3、M4A、3GA、AAC、OGG、OGA、WAV、WMA、AMR、AWB、FLAC、ISMA、MID、MIDI、XMF、MXMF、IMY、RTTTL、RTX、OTA


そして、対応するオーディオコーデックは次の通り。
MP3、AAC、AAC+、eAAC+、AMR-WB、AMR-NB、Vorbis、FLAC、WMA、WAV


ロスレス圧縮や非圧縮のオーディオフォーマットに対応しているため、高音質な音源を持ち歩くことができる。内蔵のストレージは32GBで、外部ストレージとなるmicroSDカードスロット(最大64GBのmicroSDXCカードまで)に対応する。ハイレゾオーディオを大量に持つには64GBでも少なく感じるかもしれないが、microSDXCを交換して使えるところがGALAXY Jの強みといえるだろう。

サウンドエフェクト関連もGALAXY Note 3と同様にグラフィカルな音質設定や、グラフィックイコライザー、アンプシミュレーション、リバーブなどが設定可能だ。これらの設定は、良く聴くジャンルやイヤフォンの特性にあわせて上手く使い分けると良いだろう。
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サウンドエフェクト関連は、初心者でも簡単に設定できる標準モードと、詳細設定モードを搭載する


基本はGALAXY Note 3と同じだが、ハードウェアの違いでGALAXY Note 3より良いと感じる点がある。それは思った以上に高音質な内蔵スピーカーだ。側面にあるGALAXY Note 3と違い背面にあるため音の広がりも良い。
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GALAXY Jの背面スピーカー


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スピーカーが下部にあるGALAXY Note 3


イヤフォンで聴く音質はこれまでのGALAXYシリーズのみならず、スマートフォンの中でもトップクラスの音の良さであると感じた。その違いは、しっかりと高音が出ている点だ。そのため音がクリアで、音と音が混沌とせずに輪郭からしっかりと聞こえる。音の強弱だけではなく、硬さ柔らかさの表現の幅が広がる印象だ。

これまで聞こえなかった細かいニュアンスまで聞き取れるようになるので、持っている音源の価値も上がるといっても良いだろう。

試しにGALAXY S4と同じ楽曲を聞き比べたが、GALAXY Jはハイハットの細かいアタック音まで繊細に再現するのに対し、GALAXY S4は少し奥まったところで聞こえる印象だ。GALAXY S4でいくら高音を強調したとしても、元から出力されていない音のため同じ音にはならない。

iPhone 5も同様で、高音が足りず少し離れた位置で音楽が鳴っているような印象を受けた。これはソニーのウォークマン「NW-S766」でも同じ結果で、GALAXY Jはこれらの機材を一気に旧世代化させてしまった。
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iPhone 5はイヤフォンが下接続のためケーブルが邪魔にならないメリットがある


GALAXY Jのオーディオ機能は、明らかに一皮むけ高音質が楽しめる高いスペックを持つことがわかった。

そのためにはできるだけ良いイヤフォンやヘッドフォンの使用をお勧めしたい。いや、使用してみるとそう思えるに違いない。

記事執筆:mi2_303


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