各移動体通信事業者の2014年年頭所感を紹介!

昨年「2013年」は、docomo(NTTドコモ)からApple製「iPhone」がついに発売され、サムスン電子製「GALAXY Note 3」やソニーブランド「Xperia Z1」がdocomoとau(KDDIおよび沖縄セルラー)から発売され、いよいよ各携帯電話会社の機種の違いはなくなり、その分、ちょうど無線網の4G(LTE)への移行期であることも加わり、つながりやすさや速度、エリアといった通信の快適さの違いもクローズアップされました。

今年は、そのLTEによる音声通話サービス「VoLTE」のサービスインがいよいよ日本でも行われるという話もあり、同時にiPhoneやGoogleブランド「Nexus 5」のような人気機種でどの携帯電話会社でも使えるというSIMロックのかかっていないSIMフリーモデルが発売されたことで、携帯電話会社からネットワークを借り入れてサービスを提供するMVNOの新規参入や市場への浸透によって、さらなる価格競争が起こるとも言われています。

また、大きなところでは、ソフトバンクグループとなっているウィルコムとイー・アクセスが合併します。これまでもソフトバンクではウィルコムを「通信業界のLCC」と位置付けていましたので、合併後もPHSサービスを継続予定であることからそれらを継承する可能性が高く、携帯電話とPHSのMNPも開始予定となっており、上記の価格競争に絡んでくると思われます。

そんな「2014年」に各携帯電話事会社がどのような心づもりでサービスを提供していくのか、まずは各社の新年の挨拶、年頭所感をチェックしてみたいと思います。

今回、NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクグループ、UQコミュニケーションズの年頭所感を以下にまとめて紹介します。

一部全角を半角に変更していたりしますが、基本的に原文そのままを掲載しています。これらから各社がどのように事業を進めていくのか……それぞれ妄想しながら2014年のスマートフォンやタブレットに思いを馳せてみたいところです。

◯NTTドコモ
年頭にあたって

株式会社NTTドコモ
代表取締役社長 加藤 薰

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返ると、ドコモの底力を様々な面で向上できた1年でした。

まず、デバイス(端末)においては、夏モデルのツートップ戦略、iPhoneの販売開始、電池の持ち時間を大幅に改善した冬モデルの販売開始等により、スマートフォン利用者の更なる拡大を図ることができました。

ネットワークにおいては、LTEサービス「Xi」の展開において、4つの周波数帯を効率よく利用し、いつでもどこでも安定してつながるStrong.LTEネットワークの構築を推進しました。山手線の駅での150Mbps化をほぼ完了するなど、「広さ」だけでなく、「速さ」「快適さ」も実現しております。

また、これまでの教訓を活かし、安定的な通信サービスの提供にも注力したことで、1年以上「人為故障ゼロ」を継続しております。

サービスにおいては、通話と並ぶ基本サービスである「ドコモメール」を10月24日に提供開始しました。12月17日にはiPhoneにも対応し、多くのお客様にご利用頂いております。また、dマーケットも一層の充実を図りました。dクリエーターズ、d fashion、dキッズ、dトラベルのサービスを次々に開始し、iPhone対応も推進しました。

今年は、ドコモのiPhone導入によって始まった「新しい競争ステージ」における競争力の強化を、最重要課題として取り組みます。チャネルだけでなく、デバイス、ネットワーク、サービスの全てにおいて「ドコモはNo.1」とお客様に言って頂けるよう、総合力に更に磨きをかけていきたいと考えております。

料金については、スマートフォン時代に適した使いやすい料金設定を、常に考えていきます。

デバイスについては、iPhoneとアンドロイド端末、それぞれの魅力を引き続き訴求していくとともに、2台目としてのご利用も更に促進していきたいと考えております。

ネットワークについては、「広さ」だけでなく「速さ」「快適さ」でも、「ドコモはNo.1」だと言ってもらえるよう、クアッドバンドの利点を生かしたStrong.LTEネットワークの構築を加速してまいります。

サービスについては、dマーケットの更なる充実に加え、docomoIDの活用によるデバイスフリー、キャリアフリーを推進します。キャリアフリーを通じドコモのサービスをより多くの方々にお使いいただくと共に、ドコモのサービスに魅力を感じて頂いた方々が「端末もネットワークも次はドコモにしよう」と思って下さるよう、磨きをかけていきます。

新事業領域においては、「カラダのキモチ」や「カラダの時計」など健康とモバイルを組み合わせたサービスを引き続き推進すると共に、昨年資本提携を行なった日本アルトマークやABCホールディングスと連携し、「健康」「医療関連情報」「学び」による新たな価値を創造していくこと等を通じ、お客様の生活をトータルにサポートしていきたいと考えております。

更に、今年は組織の見直しを行います。事業環境の変化に対応し「新しい競争ステージ」でもお客様から選んで頂くため、業務運営の効率化と迅速化を図ります。

ドコモは本年も、お客様一人ひとりのスマートライフのパートナーとして、お客様の生活が安心・安全、便利で快適になるように取り組んでまいります。そして、節目となる2020年においても、通信インフラを担う「使命」を果たすとともに、未来の元気な日本へ貢献することを通じてドコモの「夢」を実現できるよう、スピード&チャレンジを続けてまいります。


◯KDDI
2014年 社長年頭挨拶
KDDI株式会社 代表取締役社長 田中 孝司

2014年のテーマ
「新たな成長ステージを目指す1年にしよう」

KDDIグループの全社員の皆さん、明けましておめでとうございます。
2014年の年頭にあたり、私からご挨拶を申し上げます。

○期初目標を達成し、成長を確固たるものにしよう
昨年3月、ようやく成長起点に立つことができた私たちは、中期成長戦略を策定し、新たに「企業理念」と「KDDIフィロソフィ」を定め、次のステージに進むことを決めました。
そして2013年度は、その中期成長戦略の初年度として、期初に「成長を確固たるものにする」という会社方針を掲げました。

社員の皆さん一人ひとりが、ジブンゴト化とスピードアップを図り、一丸となって取り組んでいただいた結果、成長を確固たるものとするために掲げた、成長企業として認められる「営業利益の2桁成長」、成長性の復活を示す「au通信ARPUの反転」などはおおむね期初計画どおりの進捗で推移しています。
MNPは連続No.1をキープでき、11月にはJ.D.パワーの携帯電話サービス顧客満足度調査において2年連続No.1を獲得することができました。
さらにCM好感度においても、7年振りに月間1位を奪還するという嬉しいニュースもありました。皆さんの努力に心より感謝いたします。

しかしながら、足下の事業環境は非常に厳しさを増しており、決して楽観できる状況ではありません。
ここであらためて、皆さんそれぞれの職場において現在の課題を見つめ直し、対策を立て、期初の目標を達成することで、次へのステップを踏み出したいと思います。

○新たな成長ステージを目指して
2014年、私たちKDDIグループは、「新たな成長ステージを目指す」1年にしていきたいと思います。
まず、基盤の国内通信事業(パーソナルセグメント&ビジネスセグメント)では、ネットワークやお客さまサポート等、あらゆる分野での他社差別化を強化し、成長の最大化を図っていきます。
また、会社全体としての今後の成長を実現していくためにも、国内通信事業の底上げだけではなく、バリューセグメントやグローバルセグメント等での新たな成長に向けたチャレンジを積極的に進めていきたいと思います。
こうした中で、皆さん一人ひとりに強く意識してほしいことは次の3点です。

1.さらなる「ジブンゴト化」と「スピードアップ」
KDDIグループが、将来にわたり持続的に成長していくためには、世の中の変化にしっかりと対応していく必要があります。そのためには、独り善がりになることなく、常に未来を予測し、事前に周到に準備を行い、誰よりも早く行動を起こすことが非常に重要です。
そして社員の皆さん一人ひとりが“現状を変えていく!”という気概を持ち、「ジブンゴト化」を徹底し、自立して行動することにより、日々の変化に迅速に対応してほしいと思います。

2.リーダー自らが牽引役に
本部長、部長、グループリーダー等、各職場におけるリーダーの皆さんは、現状に満足せず、変えていく姿勢を部下の皆さんに示していますか。
お客さま、世の中、他社の動向を見ていますか。日常のPDCA活動をさらに推進するとともに、もっと目線を上げ、中長期的な視点に立ち、「今、KDDIグループに必要なことは何か」「その中で自部門が取り組むべきことは何か」ということを常に考えてほしいと思います。
そして、リーダー自らがまず率先して実行する姿を示すことで、部下の皆さんを引っ張っていってください。それが、新たな成長ステージを目指すKDDIグループで必要とされるリーダーとしての責務です。

3.KDDIフィロソフィの実行
スピード感を持って新たな成長ステージを目指すためには、組織力と社員力の向上が不可欠です。
そのベースとなるのが、新たに定めた「KDDIフィロソフィ」です。
第3章の「仕事の流儀」には、「高い志を抱き、具体的な目標を立てる。
絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。
そして、達成した喜びを分かち合う」としています。
これは仕事のサイクルそのものであり、繰り返し実行することで、会社だけではなく、個人も成長していくことができるのです。
新たな成長ステージを目指すために、全社一丸となって粘り強く仕事に取り組む1年にしていきましょう。

最後になりましたが、KDDIグループ全社員の皆さんとご家族のご健康とご多幸を祈念いたしまして、私の新年の挨拶とさせていただきます。


◯ソフトバンク
ソフトバンクグループ
代表 孫 正義

年頭所感

あけましておめでとうございます。

昨年は、スプリント、スーパーセル、ブライトスターなどの子会社化について発表しました。売上・利益においては過去最高を更新、日本国内でトップクラスの業績となり、世界に踏み出す大きな節目となった年でした。

スプリントとは日々密接に連携し、相互にそれぞれの優れた取り組みを共有することで、すでに大きな効果を上げ始めています。また、スマートフォン向けゲームを世界展開し売上高で世界No.1のスーパーセルや、世界No.1の携帯端末卸売会社であるブライトスターがソフトバンクグループの一員となることで、1,300社を超えるグループ企業の総合力がさらに高まることになります。

国内事業では、課題であった「つながりやすさ」について、スマートフォン時代のネットワークを強化してきた結果、外部調査で「スマホのつながりやすさNo.1」および「高速通信の速度No.1」となりました。さらに今年は、イー・アクセスとウィルコムが合併します。今まで以上に強力なモバイルインターネット企業グループとして、お客さまの多種多様なニーズに対応してまいります。

ソフトバンクグループは、企業買収などで業績・業容が大きく拡大しましたが、本当に大事なことはさまざまな形で情報革命に果敢に取り組んできた多くのメンバーが、続々とわれわれの仲間入りをしてきていることです。新たに加わった仲間たちが多様な経験・知識・知恵をグループ内で共有し、かつ切磋琢磨していくことで、ソフトバンクグループの可能性は無限に広がります。

われわれはこれまで、常に挑戦者でした。これからも、新しく加わった仲間とともにグループ一丸となって挑戦し続け、情報通信の世界に革新をもたらすことで、人々の生活と社会をより豊かなものにしていきたいと強く願っています。モバイルインターネットの世界は、世界中の最先端テクノロジーが集約されています。常に最先端の情報技術を活用しながら、世界中のお客さまへ革新的なサービスを提供し続けることで、この業界の健全な発展に貢献し、「モバイルインターネット世界No.1」を目指していきます。

今年は、「情報革命で人々を幸せに」という当社の経営理念を、世界へ向けて本格的に実現していく第一歩となります。これからも挑戦し、進化し続けるソフトバンクグループにご期待ください。


◯UQコミュニケーションズ
年頭所感

UQコミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 野坂 章雄

新年明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。

当社は、昨年7月29日に総務大臣より新たに20MHzの周波数の割り当てを受け、10月31日から下り最大110Mbpsの超高速モバイル・ブロードバンド・サービス「WiMAX 2+(ワイマックスツープラス)」の提供を開始いたしました。

今回、新たに20MHzを獲得したことで、当社は連続した50MHzの周波数帯を使用することが可能となり、BWA(ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス)事業者として、将来的には1Gbpsのサービス提供を目指す環境が整いました。

また昨年は、J.D. パワー アジア・パシフィックの「2013年日本モバイルデータ通信サービス顧客満足度調査SM」の顧客満足度ランキングNo.1、「RBB TODAYモバイルアワード2013キャリア部門 (データ通信)」の総合満足度No.1、オリコン顧客満足度ランキング(モバイルデータ通信ランキング部門)の総合満足度No.1を受賞し、モバイルデータ通信部門の顧客満足度ランキングで三冠を達成いたしました。

これは、当社がモバイルインターネットの本命を目指して、エリア、スピード、料金、デバイスなどのすべての分野において、お客様に喜ばれるサービスをバランスよく提供することに努めてきた結果だと考えております。

本年、当社は、超速WiMAX 2+のサービスエリアを3月末には東名阪、2015年3月末には全国に拡大し、2014年度中には業界最速の下り最大220Mbpsでのサービスを提供して、お客様のインターネットライフに真の驚きと感動をお届けできるよう、全社一丸となり全力で取り組んでまいります。

どうか一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


記事執筆:S-MAX編集部


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