GoogleがMotorolaをLinovoに売却! |
Google(グーグル)は29日(現地時間)、傘下で携帯電話事業を手がけるMotorola Mobility(モトローラ・モビリティー)をLenovoに売却することで合意したと発表しています。Lenovo(レノボ)による買収総額は29億1,000万ドル(約2,973億7,290万円)。Googleが2011年8月にMotorola Mobilityを買収した時は総額125億ドル(約9600億円)でした。
これにより、LenovoはMotorola Mobilityのブランドおよび製品、2000以上の特許を取得し、これまでの中国を中心とした新興国市場に加え、北米や欧州などの市場でのブランド力や販路を手に入れ、激化するスマートフォンのシェア争いにおける拡大をめざします。
なお、Googleが買収した際にMotorola Mobilityが保有していた特許が主な目的だとされていましたが、今回のLenovoへの売却後も多くの特許はGoogleが継続して保有し、LenovoはGoogleからそれらの一部特許のライセンスを受けるとしています。
売却に当たり、GoogleのLarry Page(ラリー・ペイジ)CEOは「今回の売却によってMotorolaがAndroidの主要メーカーとしてより強いメーカーになるため」であるとし、「LenovoがMotorolaを育て、GoogleがさらなるAndroidプラットフォームのエコシステムにおけるイノベーションに注力できるようになる。」とコメントしています。
一方で、Google Glassなどのウェアラブル市場や先日買収したNestなどによるスマートホーム市場において推進しているGoogleにとって、モバイル市場とは異なるもので、これらのプロジェクトには影響がないとしています。
また、一部海外メディアによると、Androidベースの組み立てスマートフォンプロジェクト「Ara」などを進めているMotorola Mobilityの研究開発部門はGoogleに残るとしています。
Motorola Mobilityは現在世界シェアでは低迷していますが、米国では第3位のAndroidメーカーであり、中南米全体でも第3位となっているほか、欧州でもこれまでの実績からブランド力があります。
一方で、Lenovoは世界シェアでトップ5に入っており、特に2〜7位辺りまでは僅差で熾烈なシェア争いが行われていますが、こういった状況の中で一歩リードする買収となったと思われます。
記事執筆:memn0ck
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・Lenovo to Acquire Motorola Mobility from Google – Investor Relations – Google
・Official Blog: Lenovo to acquire Motorola Mobility