2013年のスマホなど向けアプリ市場のトレンドを紹介! |
調査会社App Annieは30日(現地時間)、世界のスマートフォン(スマホ)やタブレット向けのアプリなどを配信するストア(マーケット)の2013年における調査結果を公開しています。以前に2013年10月に日本でのAndroid向け「Google Playストア」およびiOS向け「App Store」での売上高がアメリカを抜き、世界トップになったことを紹介しましたが、2013年の1年間を通しても日本が売上高でトップになったことが明らかになっています。
また、日本ではiPhoneやiPadなどのiOS搭載機器の販売台数シェアが海外と比べて高くなっていますが、アプリの売上高ではiOSのApp Storeはアメリカに次いで2位となっており、一方で販売台数のシェアが低いAndroidのGoogle Playストアではトップとなっており、日本におけるAndroid搭載機器の立ち位置が海外と比べて異なることが推察されます。
すなわち、海外ではAndroid搭載機器は低価格のミドルからロースペックの製品が多いため販売台数シェアでは高いものの、ストアで有料アプリやアイテムに支払う層ではなく、日本ではiOS搭載機器を購入する層と同様にAndroid搭載機器でもハイエンドの製品を購入し、ストアで有料アプリやアイテムに支払う層となっているということだと思われます。
この他、2013年にはApp StoreおよびGoogle Playストアがそれぞれ汎用ゲーム機向けの利用数を超えたことや、各国のアプリおよび提供元のダウンロード数や売上高ランキングなどの詳細なレポートが掲載されており、メールアドレスなどを送信すればレポート全体を閲覧できますので、興味がある人は直接レポートを見てみてはいかがでしょうか。
まず、同社では2013年のスマホなど向けアプリのトレンドとしては世界全体ではじめてIOSをAndroidがダウンロード数で抜いたことを挙げています。ただし、売上高ではまだiOSがAndroidよりもかなり高く、Androidの2013年がiOSの2012年に迫っている状態となっています。
中でも売上高ではiOSおよびAndroidを合計するとアメリカを抜き、はじめて日本がトップになっています。
また、2013年にはApp StoreおよびGoogle Playストアがそれぞれ汎用ポータブルゲーム機向けのゲーム利用数を超えたとのことです。
特にスマホなど向けストアの売上高では有料アプリよりもアイテム課金などのアプリ内支払いが多くなっており、2013年におけるゲームでは93%、ゲーム以外では57%がアプリ内支払いとなっています。
売上の大きなアプリは、ゲームでは1位「パズル&ドラゴンズ」、2位に「Candy Crush Saga」、メッセージングでは1位に「LINE」、2位に「Skype」、音楽では1位に「Pandora Radio」、2位に「Rdio」、ニュースでは1位に「NYTimes」、2位に「The Economist」、出会い系では1位「Zoosk」、2位に「Badoo」がランクインしています。
メッセージングアプリの拡大が顕著で、「WhatsApp Messenger」や「LINE」、「Skype」、「WeChat」などのシェアが高くなっています。画像・動画サービスも伸びており、ダウンロード数で前年比+55%となり、ソーシャル系では「Instagram」や「Snapchat」、「Vine」、「LINE Camera」、編集系では「PicsArt Photo Studio」や「Camera360 Ultimate」、「Photo Editor by Aviary」、「Photo Grid - Collage Maker」、「Pic Collage」が人気となっているということです。この他、「Paypal」や「Chase」などのモバイルペイメントサービスも前年度比+55%の伸びがあるということです。
世界全体のアプリランキングはダウンロード数ではゲームが1位「Candy Crush Saga」、2位「Subway Surface」、3位「Temple Run 2」、4位「Despicable Me」、5位「Fruit Ninja」、6位「Angry Bird」、7位「Hill Climb Racing」、8位「Pou」、9位「4 Pics 1 Word」、10位「Real Racing 3」、ゲーム以外が1位「Facebook」、2位「WhatsApp Messenger」、3位「Skype」、4位「Facebook Messenger」、5位「Instagram」、6位「LINE」、7位「Twitter」、8位「YouTube」、9位「Viber」、10位「WeChat」。提供元別ランキングでは日本からはLINE Corp.がゲームでもゲーム以外でも9位に入っています。
売上高ではゲームが1位「パズル&ドラゴンズ」、2位「Candy Crush Saga」、3位「Clash of Clans」、4位「Hay Day」、5位「The Simpasons: Tapped Out」、6位「The Habbit: Kingdoms」、7位「Slotomania」、8位「Slotomania」、9位「LINEポコペン」、10位「Kingdoms of Camelot: Battle」、ゲーム以外が1位「LINE」、2位「Pandora Radio」、3位「Zoosk」、4位「Badoo」、5位「Comics」、6位「Skype」、7位「Pages」、8位「MLB.com At Bat」、9位「WhatsApp Messenger」、10位「Grindr」。提供元別ランキングではゲームで日本からはガンホー・オンライン・エンターテイメントやLINE Corp.、GREE、DeNAのほか、ソフトバンクが買収したフィンランドのSupercellも入っています。
日本市場ではダウンロード数のゲームでは1位「パズル&ドラゴンズ」、2位「LINEバブル」、3位「LINEポコペン」、4位「LINE POP」、5位「LINEウィンドランナー」、6位「LINE HIDDEN CATCH」、7位「LINE JELLY」、8位「Princess Punt Sweets」、9位「LINE PLAY」、10位「Temple Run 2」、ゲーム以外では1位「LINE」、2位「LINE camera」、3位「Facebook」、4位「マクドナルド」、5位「Twitter」、6位「Yahoo! JAPAN」、7位「YouTube」、8位「Googleマップ」、9位「Skype」、10位「クックパッド」、売上高のゲームでは1位「パズル&ドラゴンズ」、2位「LINEポコペン」、3位「プロ野球 PRIDE」、4位「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」、5位「LINE POP」、6位「LINEウィンドランナー」、7位「LINEバブル」、8位「暴暴 ⾛走 列列伝 単⾞車車の⻁虎」、9位「Princess Punt Sweets」、10位「秘宝探偵」、ゲーム以外では1位「LINE」、2位「LINEマンガ」、3位「LINE PLAY」、4位「GREE」、5位「ジャンプ BOOK ストア!」、6位「YYC」、7位「LINE Fortune-telling」、8位「紀伊國屋書店 Kinoppy」、9位「コロプラ」、10位「クックパッド」。
売上高の提供元別ラインキングのゲームでは1位ガンホー・オンライン・エンターテイメント、2位LINE Corp.、3位コロプラ、4位GREE、5位バンダイナムコゲームス、6位セガ、7位サイバーエージェント、8位KLab、9位スクウェア・エニックス、10位NTTドコモ、ゲーム以外では1位LINE Corp.、2位GREE、3位Voltage、4位集英社、5位紀伊國屋、6位コロプラ、7位電通ホールディングス、8位ドワンゴ、9位クックパッド、10位ソフトバンク。
国別のiOSにおけるダウンロード数では、1位アメリカ、2位中国、3位日本、4位英国、5位ロシア、6位フランス、7位カナダ、8位ドイツ、9位オーストラリア、10位イタリア、売上高では、1位アメリカ、2位日本、3位英国、4位中国、5位オーストラリア、6位カナダ、7位ドイツ、8位フランス、9位ロシア、10位イタリア。
Google Playストアにおけるダウンロード数では、1位アメリカ、2位韓国、3位インド、4位ロシア、5位ブラジル、6位ドイツ、7位日本、8位メキシコ、9位スペイン、10位タイ、売上高では、1位日本、2位韓国、3位アメリカ、4位ドイツ、5位イギリス、6位台湾、7位フランス、8位オーストラリア、9位香港、10位カナダとなっています。
記事執筆:memn0ck
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