iiro_top
スリムでおしゃれな通話・メール特化PHS登場!

ウィルコムが2月20日に発売した通話とメールに特化したセイコーインスツル製PHSケータイ「iiro WX04S」(以下、WX04S)。

現在、ウィルコムでは固定電話や他社製携帯電話など、どの相手でも10分以内500回までなら無料でかけ放題となるオプションサービス「だれとでも定額」(月額980円)を売りにして契約数を伸ばしています。

他のNTTドコモやau by KDDI、ソフトバンクモバイルなどの大手携帯電話会社は、自社間での通話が無料になるプランが主流となっていますが、固定電話や他社製携帯電話にかけた際はかけた分だけ通話料がかかってしまい、自社間の通話以外は気軽にかけづらくなっています。

そうした中で、ウィルコムは通話とメールに特化した商品を増やし、「だれとでも定額」サービスの活用を積極的に促しています。

昨年2月には京セラ製PHS「STOLA WX08K」(以下WX08K)を発売し、通話とライトメール(ウィルコム独自のショートメールサービス)のみ使用可能という割り切って機能を削った商品でしたが、実質0円販売されたこともあり、昨年のウィルコムの商品で一番売れたPHSとなりました。

メーカーは違いますがこのWX08Kの後継と目されるのがWX04Sだと思われます。今回発売されたWX04Sは新たにEメールと緊急速報メールに対応し、通話とメールはPHSで行いたいというスマホユーザー向け商品となっています。

筆者は昨年1年間基本料980円のキャンペーンでWX08Kを一括価格で購入し、当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でもレビューしましたが、今年に入りウィルコムで3年間基本料無料キャンペーンが始まりました。

1年間基本料980円のキャンペーンが終了し、買い替えをした方が維持費が今後の安くなるため、WX04Sを先日割賦購入し、STOLAの回線は解約しました。基本料は無料で「W-VALUE 割引」980円なので、だれとでも定額オプション980円が相殺され、端末代金の36回払いの分割価格月額980円で3年間維持できます。一括購入ならば月額3円維持も可能となるわけです。

というわけで、3年間月額980円でだれとでも定額が使えるWX04Sを紹介していきます。

iiro_01WX04Sの箱と梱包物

箱(パッケージ)は非常にコンパクトで、簡単な説明書類とWX04S本体とリアカバーしか入っていません。WX04Sはバッテリーが内蔵型ですので、梱包物も非常に少ないのが特長です。

iiro_02押しやすい各種キー

各種キーは突起が大きく、非常に押しやすくなっています。ディスプレイの下にカタツムリのような「iiro」のロゴがあります。なお、WX04Sには「WILLCOM」ロゴがありません。ウィルコムはイーモバイルとの6月合併が決まっているため、その影響と思われます。

iiro_03左上隅にストラップホール


iiro_04下側面にmiroUSB端子

側面にはストラップホールと充電用のmicroUSB端子しかなく、非常にシンプルな作りとなっています。これはWX08Kとも共通する点です。

iiro_05リアカバーを装着したところ


iiro_06リアカバーを外したところ

リアカバーはカラーに合ったものが一つ付いてきます。別売りで13色のリアカバーがありますので、好きな色を組み合わせることができます。WX08Kは8色のカラーバリエーションで好きな色を選べましたが、WX04Sは商品自体のカラーバリエーションを減らし、リアカバーを取り替えることでさまざまなカラーバリエーションを実現し、コスト削減を図っています。

iiro_07背面の赤外線端子下にリセットボタン

前述のとおり、WX04Sはバッテリーが内蔵型なので、バッテリーを外すことでリセットするということができません。このため、赤外線端子下にリセットボタンが付いています。

iiro_08左がWX08K、右がWX04S

WX04Sのサイズは約W45×H125×D12.4mm。WX08Kよりも縦に長くなりましたが、横幅が1mm狭まり、1.6mm薄くなりました。バッテリーを内蔵型にしたことでよりコンパクトになって、持ちやすくなりました。重さはWX04Sが約79g、WX08Kが約76gで3g重くなりましたが、薄くなった影響かむしろ軽く感じます。

iiro_09Eメールに対応


iiro_10緊急速報メールに対応

WX04SはEメールと緊急速報メールに対応したのが大きな特長。ディスプレイがWX08Kは128×160ドット、1.8インチだったのに対し、WX04Sは240×320ドット(QVGAサイズ)、2インチと少し大きく高精細になり、表現力も上がりました。文字入力の候補も多く表示されるので、WX08Kより便利に使えます。

その他基本性能も充実しています。ダイバシティーアンテナとノイズリダクションの効果は大きく、電波のつかみは良好で、受話音がはっきり聞き取れるのが非常に良いです。

また、IPX4相当の生活防水対応も嬉しいところ。弱い雨や濡れた手で触るくらいなら大丈夫、程度の防水ですので、お風呂で使ったり水に浸けたりするのは避けた方が良いでしょうが、それでもより幅広いシチュエーションで使えるようになったのは嬉しいです。ハンズフリー通話対応も喜ぶユーザーは多いことでしょう。

基本性能を充実させるというWX08Kのコンセプトは踏襲し、Eメールや緊急速報メールに対応。画面が高精細になって情報量が多くなって使いやすくなっていることや、より薄型で持ちやすくなったことも考えると、今後通話・メールに特化したPHSが欲しい人はWX04Sを買った方が良いだろうと思います。スマホとうまく使い分けて、だれとでも定額サービスをとことん活用してみてはいかがでしょうか。

記事執筆:こば


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
iiro WX04S 特集 - S-MAX
iiro WX04S 製品情報 - ウィルコム
iiro WX04S 製品情報 - セイコーインスツル