ソフトバンクとKDDIもMVNOへの回線卸売事業に参入へ!

日本経済新聞は5日、ソフトバンクとKDDIが携帯電話回線を仮想移動体通信事業者(MVNO)に貸し出す卸売事業に参入すると報じています。ソフトバンクが日本通信、KDDIがケイ・オプティコムなどと交渉に入ったとしています。

当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でもすでにケイ・オプティコムがKDDIの回線を借り入れたMVNO事業を検討していることをお伝えしましたが、NTTドコモの回線を借り入れてサービスを提供している格安SIMや、Nexus 4とのセット販売で格安スマホとして人気となっているイオンなどの影響を受けて、ソフトバンクも卸売事業を行っていくことになりそうです。

02


記事では格安SIMなどのサービスを展開するにはソフトバンクやKDDIなどの移動体通信事業者(MNO)とMVNOが「レイヤー2接続」でネットワークを結ぶ必要があり、両社がレイヤー2接続についての約款を公表したことでサービス提供が近いとしています。

中でもソフトバンクと日本通信は早ければ今夏にもサービスを開始するとのこと。KDDIとケイ・オプティコムについてもすでに伝えられているように今夏をめどに交渉している模様。

これによって、NTTドコモのみだったこれまでのグループ会社以外のMVNOへの回線卸売りがソフトバンクやKDDIといった大手3社で揃うことになります。

MVNOについては先日総務省が公開した資料によると、総契約数は2013年12月末時点で1375万件、携帯電話・PHS・BWAといった移動系通信市場における契約総数1億5325万件のうちで、NVMOの占めるシェアは9%程度になっており、認知度も2012年度の31%から2013年度に48%へと大きく上昇と今後もシェア拡大が見込まれる一方で、現状では過半数(55%)に当たる759万がMNOと同一グループに属するMVNO(例えば、ソフトバンクグループのWireless City PlanningのAXGP回線をソフトバンクモバイルがMVNOとして提供など)となっています。

さらなる携帯電話市場の競争を促進するためにも、現状ではほぼ行われていないソフトバンクやKDDIのグループ会社以外のMVNOへの回線開放が望まれており、それが今夏にも開始されそうということで期待したいところです。



記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
格安スマホに回線貸し出し、ソフトバンクとKDDIも  :日本経済新聞