NTTドコモが「GALAXY S5 SC-04F」を発表!

NTTドコモは14日、今夏に発売・提供する新モデルや新サービスを披露する「2014年夏モデル 新商品・新サービス発表会」を開催し、約5.1インチフルHD(1080×1920ドット)有機ELディスプレイ(Super AMOLED)や2.5GHzクアッドコアCPU、2GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したハイスペックなAndroid 4.4(開発コード名:Kit Kat)採用スマートフォン「GALAXY S5 SC-04F」(サムスン電子製)を発表しています。発売日は2014年5月15日(木)です。

GALAXY S5 SC-04F(以下、SC-04F)は、昨夏ドコモのツートップのうち1機種として販売された「GALAXY S4 SC-04E」(以下、SC-04E)の後継機種です。今年2月スペインで発表されたグローバルモデル「GALAXY S5」とほぼ同等スペックで、4K動画撮影機能や高速オートフォーカスなどカメラ機能を充実させ、防水防塵にも対応しました。

また、すでに国内向けでは、KDDIがau向けに「GALAXY S5 SCL23」(以下、SCL23)としてSO-04Fと同日の5月15日に発売することが発表されています。

SCL23との違いとしては、ディスプレイ上部に「NTT docomo Xi」のロゴが入ったのに加え、NOTTVにも対応しており、NTTドコモが今夏にスタートさせるVoLTEにも対応している点が挙げられます。

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GALAXY S5 SC-04Fは今年2月に発表されたグローバルモデルのNTTドコモ版です。同社では「高速カメラ&快適インターネット。使いやすさを極めた防水GALAXY。」と銘打ち、昨夏モデルSC-04Eから大幅な進化を遂げたスマートフォンです。

カラーバリエーションは、shimmery WHITE(シマリーホワイト)およびcharcoal BLACK(チャコールブラック)、sweet PINK(スイートピンク)の3色が用意されています。ピンク系のみSCL23と色味が違います。

グローバルモデルとの違いは、国内においてニーズの高いおサイフケータイ(FelicaおよびNFC)、ワンセグ、NOTTVに対応しているところです。フルセグ(地上デジタル放送)は非対応ですが、赤外線機能はデータ転送には対応していませんが、IrRC(リモコン)には対応しています。なお、ワンセグ・NOTTVの視聴時には、イヤホン端子に同梱の外付けアンテナを装着する必要があります。

また、今回のSC-04Fの注目点としては、NTTドコモから発売のGALAXYシリーズとしては初となる防水・防塵仕様で、防水がIPX5およびIPX7準拠、防塵がIP6X準拠となっています。

なお、非接触充電機能「おくだけ充電」には非対応で、充電するにはmicroUSB端子のカバーを開けて行わなければならないのがこれまでのGALAXYシリーズを利用してきた人からすると少し不便かもしれません。一方で、今夏に導入される公式アクセサリー「docomo SELECTION」として発売されるACアダプタ05で採用されている急速充電2には対応しています。

さらに、大きな魅力は約0.3秒の高速オートフォーカスに対応した1600万画素カメラを搭載。逆光でも顔を明るくした状態を確認して撮影できます。写真を撮影した後に「カメラエフェクト」を選択すると、背景をぼかせる「フォーカス選択」やまるで撮影現場にいるようなリアルな写真が撮影できる「バーチャルツアーショット」などが楽しめます。また、昨冬モデル「GALAXY Note 3 SC-01F」や「GALAXY J SC-02F」(以下、SC-02F)でも対応していた4K動画撮影も可能です。

カメラ機能ではインカメラ(フロントカメラ)が広角になり、自分撮りがしやすくなったほか、VoLTEでのビデオコールで視野の広く映ることで印象の良い表情を相手に伝えることができるようになっています。また、自分撮りでは美肌モードでつるつるお肌にエフェクトしたり、声でシャッターが切れたりできます。

通信も高速対応。VoLTE対応のみならず、大容量ファイルダウンロード時にLTEとWi-Fiを同時に接続することで高速にダウンロードできます。

約5.1インチのフルHDディスプレイは特殊なフッ素加工のため、濡れた後でも水や油を弾いて誤動作を防ぎ、指紋も付きづらいです。

昨冬のSC-02Fでも好評だった「緊急長持ちモード」も進化。身に危険が迫ってきた時にタップするだけで緊急連絡先に自分の位置情報付きのメッセージが送信できるほか、これまではモードの変更に再起動が必要でしたが、SC-04Fでは再起動の必要がなくなりました。また、懐中電灯や緊急アラームといった緊急時に役立つ新機能が追加されています。

GALAXYシリーズ初搭載の指紋センサーは「iPhone 5s」と同様にディスプレイの下中央にあるホームボタンに搭載されており、画面ロックやオンライン決済も指一本でできます。また、背面のセンサーに指を置くだけで心拍数の測定にも対応しており、健康管理アプリ「S Health」もさらにパワーアップしています。

その他、腕時計タイプの「Gear2(別売)」や「Gear Fit(別売)」があれば、スマホ本体を確認しなくても電話、メール、LINE、アラームなどの通知を手元で確認できます。

チップセットはQualcomm製「MSM8974 PRO(Snapdragon 801)」の最大2.5GHz駆動のクアッドコアCPUとなり、通信機能はLTEが800MHz(Band 19)および1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のクアッドバンド対応で、UE Category 4にも対応し、1.7GHz帯における20MHz幅のエリアでは下り最大150Mbpsでデータ通信が利用できるようになっています。そして、今夏スタートのVoLTEは発売後機能バージョンアップで対応となります。

また、3G(W-CDMA/HSPA+)は、FOMAハイスピードで下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsで、対応周波数帯は、新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応し、1.7GHz(Band 9)には非対応です。この他、海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能です。

他に、2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.0に対応。テザリング(Wi-FiおよびUSB)やDLNA・DTCPに対応していますが、DTCP+には非対応です。

内蔵メモリー(RAM)は2GB。昨冬モデルのSC-01FやSC-02Fは3GBだったので少なくなっているのは残念なところです。内蔵ストレージは32GB。外部ストレージは最大128GBまでのmicroSDXCカードに対応しています。

サイズは、大きさが約142×73×8.3mm、質量が約147gで、大きめですが軽いのが特長。バッテリー容量は2800mAhと大容量で、リアカバーを外すと取り外しができます。

NTTドコモでは、GALAXY S5 SC-04Fを最先端、最高スペックを備えた商品を重視する層に訴求するスマホとして30〜40代男女がターゲットだとしています。

ついに防水防塵対応となり、カメラもパワーアップしたSC-04Fに注目です。

◯主な仕様
機種名GALAXY S5 SC-04F
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約142×73×8.3
質量(g)約147
LTE連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約440
3G連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約500
GSM連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約440
連続通話時間
(LTE/3G/GSM)(分)
未定/約1020/約700
実使用時間(時間)※1約65.0
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数)
約5.1インチ
1080×1920
フルHD
有機EL(Super AMOLED)
1677万色
バッテリ-容量2800mAh
ROM/RAM32GB/2GB
外部メモリ
(最大対応容量)
microSD(2GB)
microSDHC(32GB)
microSDXC(128GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
高解像度裏面照射型CMOS
約1600万画素/約1590万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約210万画素/約210万画素
CPU
(チップ名/クロック)
MSM8974AC
(2.5GHzクアッドコア)
OSAndroid 4.4
「Xi」(クロッシィ)
(LTE)
150Mbps/50Mbps
VoLTE※2
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)
(○/○/○/○)
FOMAハイスピ-ド
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
Wi-Fi(無線LAN)
(11a/b/g/n/ac)
(Wi-Fiテザリング同時接続台数)

(○/○/○/○/○)
(10台)
GPS/オートGPS(◎は海外対応)◎/○
赤外線通信-
※IrRC(リモコンに対応)
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応)◎※3/-
防水/防塵○/○
(IPX5、7/IP6X)
おくだけ充電-
shimmery WHITE
charcoal BLACK
sweet PINK
製造メ-カ-サムスン電子
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 発売後機能バージョンアップで対応。
※3 外付けのアンテナケーブル(同梱)が必要。
※4 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:こば


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