auからFirefox OSガラホが登場へ!

Mozilla(モジラ)は1日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2015年3月2日(月)から3月5日(木)まで開催される世界最大級のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2015(MWC 2015)」に合わせてプレスカンファレンスを開催し、KDDIなどとともに同社が開発するスマートフォン(スマホ)など向けプラットフォーム「Firefox OS」を採用した新たなカテゴリーの携帯電話を開発すると発表しています。

同社ではガラケーと呼ばれる従来型携帯電話(ケータイおよびフィーチャーフォン)で多く採用されている折りたたみ型やスライド型などのFirefox OS搭載機種を開発するとし、先日にauから発売されたAndroid採用折りたたみ型ケータイ「AQUOS K SHF31」(上記写真中央)のような「ガラホ(ガラケーのようなスマホという意味)」にFirefox OSを採用することが示唆されています。

また、すでに発表されているKDDIのFirefox OSベースで革新的なデバイスを創造するMonohm(モノーム)にコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて出資することも紹介されています。

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モノームの製品

Firefox OSの新たなカテゴリーのスマホにはKDDIのほか、LG U+やTelefónica 、Verizon Wirelessといった世界の大手通信会社が名を連ねており、LTEに加え、LTE回線によって高品質な音声通話を実現する技術「VoLTE」にも対応するとのこと。これらの機種は2016年にも投入予定としています。

以前にKDDI代表取締役社長の田中孝司氏はAQUOS K SHF31が発表された今年1月の「au 発表会 2015 Spring」においてガラホにAndroidを採用した理由を問われ、「特にAndroidにこだわっていることはない」とし、Firefox OSを採用する可能性もゼロではないことを示唆していましたが、今回、その可能性がより高くなりました。

発表についてKDDI執行役員商品統括本部長の山本泰英氏は「KDDIではLTEに対応した高い性能のFirefox OS搭載スマートフォン『Fx0』を昨年12月に発売し、市場からも高い注目を集めている。さらに、Firefox OSの無限の可能性を信じており、長年、日本の成熟した携帯電話市場で非常に競争しているため、今回発表された新しいコンセプトの製品を開発するMozillaコミュニティーに貢献できる思っている。」とコメントしています。

その他、Mozillaでは新たにアフリカを中心とした13ヶ国(エジプト、セネガル、チュニジア、カメルーン、ボツワナ、マダガスカル、マリ、コートジボワール、ニジェール、ケニア、モーリシャス、ヨルダン、バヌアツ)で2015年第2四半期以降に販売することを発表したほか、世界各国で展開するフランスの通信会社であるOrangeが取り扱いをはじめ、販売地域が一気に拡大します。

OrangeではTCL製Firefox OSスマホ「Orange Klif」を発表し、音声通話やデータ通信などの通信をパッケージにして40ドル(約4,800円)程度以下から利用できるプランを用意するということです。

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Orange Klif

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Firefox OS TV


記事執筆:memn0ck


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