iOS 8.3で話題の肌の色を選べる絵文字は他の機種ではどう見える? |
iPhoneやiPadなどの最新OS「iOS 8.3」、Macの最新OS「OS X Yosemite 10.10.3」では、一部の「絵文字」で肌の色が選べるようになったことが話題を呼んでいます。絵文字の選択肢が増えるのはいいのですが、このような新しい絵文字をメールなどで従来の機種に送るとどのように表示されるかは、コミュニケーションで変な誤解を受けないために知っておきたいところです。
そこで、今回の連載「スマホのちょっと深いとこ」では、そんなiOS 8.3の新しい絵文字を従来の機種とやりとりする実験を行い、新しい絵文字の使い勝手を探ります。
【肌の色を選べる絵文字は「絵柄」+「色」の2文字からなる】
iOS 8.3/OS X 10.10.3から導入された肌の色を選べる絵文字は、内部的には2文字で表されます。1文字目が従来の絵柄を表す文字、2文字目は肌の色を表す文字です(*1)。このような構成になっていることで、新しい絵文字に対応していない従来の機種でも少なくとも1文字目(=従来の絵文字)だけは読み取れるように配慮されています。
*1: 文字コードの世界標準である「Unicode 8.0」で定められる予定の仕様です。
実際に肌の色を選べる絵文字をiOS 8.3の機種からメールなどで従来の機種に送ると、従来の絵文字の後ろにもう1文字文字化けして表示されることがわかります。
【1文字の絵文字が複数の絵文字に分解される場合も】
このように他の機種に送ると2文字以上になる絵文字は他にも見られます。たとえばiOS 8.3の「家族3人~4人を表す絵文字」は従来の機種で表示させると家族メンバーそれぞれの絵文字3~4文字に分解されます。
では従来の機種で同じように4文字を入力すればiOS 8.3で1文字になるかというとそうではなく、4文字のままで表示されます(iOS 8.3から受信した絵文字をコピペして返信するとiOS 8.3で1文字に戻ります)。このあたり表側からは見えない何らかの制御が行われているようです。
【互換性はあるがニュアンスの違いに注意】
このようにiOS 8.3で導入された新しい絵文字は、ある程度従来の機種でもつじつまが合うように配慮されています。しかし100%再現されるわけではないので、肌の色に意味を持たせた絵文字の使い方などは(新しい絵文字が普及するまでの間は)注意が必要でしょう。
記事執筆:えど(吉川英一)
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