NTTドコモが2014年度決算説明会を開催!写真は加藤社長

NTTドコモは28日、都内にて「2014年度(2015年3月期)決算説明会」を開催し、2014年度決算と中期目標に向けた新たな計画を発表した。

同社代表取締役社長の加藤薫氏は今後のNTTドコモの取り組みとして顧客獲得競争から付加価値の「協創」を重視すると明らかにし、コーポレートスローガンを「いつかあたりまえになること」へと変更すると語った。

また、現在提供している各サービスもドコモポイントを「dポイント」、DCMXを「dカード」などのように今後は「d」ブランドへの統一を進めていく。

今回はまずこれらの中期目標に向けた新計画や各サービスのdブランドへの統一について説明会の模様をまとめて紹介する。

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コーポレートスローガンを「いつか、あたりまえになることを。」に一新。「手のひらに明日をのせて。」から7年ぶりの変更


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サービス名称を統一。ドコモポイントが「dポイント」、ドコモプレミアクラブが「dポイントクラブ」、docomo IDが「dアカウント」になり、DCMXも「dカード」に名称が一新

まず冒頭に2015年3月期通期決算の説明が行われ、売上高が4兆3,833億円で前期比778億円の減収、純利益も4,101億円と前期比546億円の減収となった。減収要因としては新料金プラン導入による減収が影響したものの、2014年11月以降は改善傾向にあるという。

一方、2016年3月期の業績予想は、ARPUの底打ちによる通信事業収入の改善、通信以外のスマートライフ事業や新たに開始した固定通信サービス「ドコモ光」の拡大、中期的なコスト削減計画の前倒しにより、売上高が4兆5,100億円、営業利益が6,800億円の増収増益を見込んでいる。

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2016年3月期は、新料金プランの収益改善とスマートライフ領域の事業成長、中期的なコスト削減の前倒しで増収増益を狙う

一方で、ドコモ光については3月末で23万件を獲得し、既存ユーザーの2割が上位のデータ通信プランの契約にもつながるなど好調だが、現時点で開通がまだ半分を超えた数にとどまっている点について「申し訳ない」とし、現在ボトルネックとなっているNTTやISPとのインターフェースを鋭意改善中だという。

今後の取り組みについては、スマートライフ領域の拡大について多くの時間が割かれた。今年度を「新たな一歩を踏み出す年」や「結果にこだわる年」と説明。新料金プランやドコモ光の加入促進に力を入れるだけでなく、ドコモがもつポータルとしての送客力、アカウントやポイントといったユーザー基盤、携帯電話事業者としての決済機能を活用したパートナー企業との協業を進めていくという。

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通信事業以外のパートナーと協業する「+d」展開を推進する


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2015年度は通信サービスだけでなく、B2B2Cなどのスマートライフ領域にも力を入れていく

また、2020年の展望としてTOEIC800点程度の翻訳サービスや、4K、8K時代に対応できる5Gサービスの提供などを示した。

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今年度はPREMIUM 4Gとして提供している下り最大225Mbpsのネットワークを、キャリアアグリゲーション技術のさらなる高度化により下り最大300Mbpsにまで増速する


記事執筆:sureare(島 徹)


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