Atom搭載のSurface 3でRAW画像編集はできるのか!? |
発売開始から半月が過ぎ、使い勝手の良さを実感している4G LTE対応Windows 8.1タブレット「Surface 3」(Microsoft製)。前回はベンチマークテストでSurface 3の立ち位置を確認したところ、3Dゲームは厳しいという結果となった。とはいえ、3Dゲームに関しては同じIntel製CPU Core iシリーズの内蔵GPUでも難しいものもあるので予想の範疇だ。
今回は、デジタルカメラの巨大な写真データ「RAW」データをAdobeの「Lightroom CC」(以下、Lightroom)で開いて編集を行ってみたいと思う。Surface 3のCPU「Intel Atom x7-Z8700」プロセッサーと4GBの内蔵メモリー(RAM)でどれだけ動くのか動画も交えて紹介していく。
まずはLightroomを起動してRAWデコード(等倍表示まで)とパラメーター調整、スクロールの追従性を動画撮影したものを紹介しておく。さらにLightroomから「Photoshop CC」(以下、Photoshop)にデータを渡してPhotoshopでトーンカーブ調整などのレスポンスも収録してあるのでチェックしてみて欲しい。
【Microsoft Surface 3で画像編集のレスポンスをチェックしている動画】
動画リンク:https://youtu.be/9deGMXfJT74
Adobe Lightroom CC
Lightroomを使ってみて気になったのが、起動と読み込み、メディアからの取り込みの遅さだ。Surface 3のネックと言えるのがストレージスピードだと言える。
起動してRAWデータの読み込み・デコードが済んでしまえば、2000万画素を超える写真データでもAtomとは思えないほど「普通」のレスポンスで動作する。もちろんクアッドコア版Core i7など、速いCPUを搭載したPCならさらに快適に使用できるが、Atom搭載のPCでここまで普通に使えるのは予想外だった。
ノイズリダクションの処理など待ち時間が発生するが、これはさすがにAtomだからという訳ではないので許容範囲だ。
Lightroomモバイルと同じタブレット向けのUI(ユーザーインターフェイス)も搭載。ブラシ機能はSurface ペンを使用する
Photoshopへデータを渡しても「普通」に使用できた。もちろん、調整レイヤーやレイヤー合成をする本格的なフォトレタッチ用途にはメモリーが少ないことから難しいと思われるが、写真に文字を入れたりちょっとした加工をしたりする用途なら十分過ぎる性能だと言えるだろう
Photoshop CCも「普通」に使える
ユーザーインターフェイスサイズを「自動(200%)」に設定。HiDPIの向けの表示となり、タッチ操作でも使いやすくなる
縦の写真を縦で編集できるのもタブレットならでは
動画編集はどうだろうか。デジタルカメラで撮影したフルHD(1920×1080ドット)の動画とXperia Z3で撮影した4K(3840×2160ドット)の動画をSurface 3とCore i7-4720HQを搭載するASUS製ノートPC「N550JX」で比較してみた。
Surface 3での動画「編集」は効果を掛けたプレビューに性能が追いついていかないが、単一トラックのカット編集なら問題ない。慣れたショートカットキーをタイプカバーを使うことでいつも通り操作できた。
こうしてまずはSurface 3で2つの動画を30秒の長さにカットし保存。そしてそのプロジェクトファイルをN550JXでも読み込ませて同じ出力形式(インターネット向けフルHD出力・クオリティー:最高)でエンコードに掛かった時間をみてみたいと思う。
Surface 3のフルHDエンコード時間
30秒のフルHDの動画のエンコードに掛かった時間はSurface 3は「5分11秒」、一方のN550JXは「1分23秒」でSurface 3の約4倍の早さだった。
Core i7搭載ノートのエンコード時間
Surface 3が4K動画エンコードに掛かった時間
続いて30秒の4K動画のエンコードに掛かった時間はSurface 3が「15分02秒」、N550JXが「4分27秒」とこちらもSurface 3より4倍に近い早さとなった。Surface 3で2分の4K動画をエンコードさせた場合、単純計算で1時間掛かる。
Core i7ノートは約4倍の早さで終わった
Surface 3を使った動画の編集はまだなんとかなるが、流石にエンコードは厳しいといえる。4K動画のエンコードは流石にやらないとしても、速いマシンと比較すると見劣りしてしまう。とはいえ、プロジェクトファイルの共有で複数のPCとうまくやりとりすれば時間短縮できそうだ。
今回Surface 3を色々使用していて、ACアダプターに接続したときとバッテリー使用時でも度差がないことが良いと感じた。バッテリー使用時でも最高速度で使用できるのはなかなか貴重だ。
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Adobe Lightroom CC
Lightroomを使ってみて気になったのが、起動と読み込み、メディアからの取り込みの遅さだ。Surface 3のネックと言えるのがストレージスピードだと言える。
起動してRAWデータの読み込み・デコードが済んでしまえば、2000万画素を超える写真データでもAtomとは思えないほど「普通」のレスポンスで動作する。もちろんクアッドコア版Core i7など、速いCPUを搭載したPCならさらに快適に使用できるが、Atom搭載のPCでここまで普通に使えるのは予想外だった。
ノイズリダクションの処理など待ち時間が発生するが、これはさすがにAtomだからという訳ではないので許容範囲だ。
Lightroomモバイルと同じタブレット向けのUI(ユーザーインターフェイス)も搭載。ブラシ機能はSurface ペンを使用する
Photoshopへデータを渡しても「普通」に使用できた。もちろん、調整レイヤーやレイヤー合成をする本格的なフォトレタッチ用途にはメモリーが少ないことから難しいと思われるが、写真に文字を入れたりちょっとした加工をしたりする用途なら十分過ぎる性能だと言えるだろう
Photoshop CCも「普通」に使える
ユーザーインターフェイスサイズを「自動(200%)」に設定。HiDPIの向けの表示となり、タッチ操作でも使いやすくなる
縦の写真を縦で編集できるのもタブレットならでは
動画編集はどうだろうか。デジタルカメラで撮影したフルHD(1920×1080ドット)の動画とXperia Z3で撮影した4K(3840×2160ドット)の動画をSurface 3とCore i7-4720HQを搭載するASUS製ノートPC「N550JX」で比較してみた。
Surface 3での動画「編集」は効果を掛けたプレビューに性能が追いついていかないが、単一トラックのカット編集なら問題ない。慣れたショートカットキーをタイプカバーを使うことでいつも通り操作できた。
こうしてまずはSurface 3で2つの動画を30秒の長さにカットし保存。そしてそのプロジェクトファイルをN550JXでも読み込ませて同じ出力形式(インターネット向けフルHD出力・クオリティー:最高)でエンコードに掛かった時間をみてみたいと思う。
Surface 3のフルHDエンコード時間
30秒のフルHDの動画のエンコードに掛かった時間はSurface 3は「5分11秒」、一方のN550JXは「1分23秒」でSurface 3の約4倍の早さだった。
Core i7搭載ノートのエンコード時間
Surface 3が4K動画エンコードに掛かった時間
続いて30秒の4K動画のエンコードに掛かった時間はSurface 3が「15分02秒」、N550JXが「4分27秒」とこちらもSurface 3より4倍に近い早さとなった。Surface 3で2分の4K動画をエンコードさせた場合、単純計算で1時間掛かる。
Core i7ノートは約4倍の早さで終わった
Surface 3を使った動画の編集はまだなんとかなるが、流石にエンコードは厳しいといえる。4K動画のエンコードは流石にやらないとしても、速いマシンと比較すると見劣りしてしまう。とはいえ、プロジェクトファイルの共有で複数のPCとうまくやりとりすれば時間短縮できそうだ。
今回Surface 3を色々使用していて、ACアダプターに接続したときとバッテリー使用時でも度差がないことが良いと感じた。バッテリー使用時でも最高速度で使用できるのはなかなか貴重だ。
記事執筆:mi2_303
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