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テレビ朝日とKDDIが動画配信事業の業務提携でAKB48のオリジナルドラマを配信

テレビ朝日とKDDIは20日、都内にて「テレビ朝日・KDDI 共同記者会見」を開催し、スマートフォン(スマホ)など向け動画配信サービス「ビデオパス」において戦略的業務提携を結び、地上波番組連動のオリジナルコンテンツの共同製作を手がけることを発表した。

記者会見ではテレビ朝日およびKDDIの双方が取り組み方の説明を行ったほか、ビジネスとしての目的も明らかにした。今回は2社の業務提携による新サービスについてのプレゼンテーション(プレゼン)および質疑応答の内容を交えて紹介していく。


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テレビ朝日 常務取締役 角南源五氏

最初に登壇したテレビ朝日 常務取締役 角南源五氏は、開局60周年を迎える2018年度までに日本のトップグループのコンテンツ配信総合企業になるというビジョンを明らかにした。続いて、近年のテレビ局を取り巻く事業環境の激変を解説し、どのような変化でも勝ち残れる企業として中核事業の地上波・BS・CSだけではなく、成長事業であるインターネット・メディアシティ(六本木の立地をいかしたリアルな体験・エンターテイメントの発信)を含む「5メディア戦略」を掲げていると語った。

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インターネットに関する事業について、角南氏は動画配信事業ではテレビ局が最大のコンテンツプロバイダーであるとしつつも、一方で配信・マネタイズというプラットフォームという面では様々なプレイヤーが乱立・競争激化しているため、テレビ局が「プラットフォーマー」として地位を確立するのは容易ではないと述べた。

テレビ朝日は動画配信においてコンテンツプロバイダーだけではなく、プラットフォーマーとしての地位を確立し、ネット上でのプレゼンスを示すことが重要な課題であると語った。


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ビデオパス上での協業は両者の強みを活かし「プラットフォーム成長」(ビデオパスの会員増)をKPI(重要業績評価指標目)とした協業モデルであることを明らかにした。

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角南氏は囲み取材において、ビデオパス以外のプラットフォームにも従来通りコンテンツの配信は行うが、KDDI向けの独自コンテンツの配信の配信を行わないこと、放送中のドラマの全話見放題配信はビデオパスが初めてであると語った。


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続いて、KDDI 代表取締役執行役員専務 高橋誠氏が登壇し、KDDIの「3M戦略」を紹介しテレビ朝日との業務提携により次のステージへ向かうビデオパスについてプレゼンを行った。
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テレビ朝日のドラマ見放題や、放送・配信に連動したオリジナルコンテンツのほかに、KDDIがもつビッグデータを活かしたコンテンツ制作においてテレビ朝日から秋元康氏によるAKB48グループメンバー主演によるドラマの提案があったことを明らかにした。
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KDDIのデータからユーザーのニーズに合致を図ったコンテンツとして制作されるこのドラマは、10月からの地上波放送の配信に加え、同クオリティーのビデオパスオリジナルエピソードも提供される。

高橋氏は提供するビッグデータをもとにコンテンツを作って貰うことはナンセンスであると否定し、コンテンツ制作クリエイターの判断に委ねることを明らかにしている。


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またビッグデータはビデオパス側でもコンテンツをユーザーのレコメンドに合わせて届けるために利用される。なお、高橋氏はテレビ朝日と共有するビッグデータには顧客情報などの個人情報は入っておらずあくまで行動のメタデータのみであると述べている。

記事執筆:mi2_303


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