P8maxとXperia Z3 Compact、iPhone 6の実写比較


華為技術日本(以下、ファーウェイ・ジャパン)から発売日が9月25日と発表されたばかりのスマートフォン(スマホ)「HUAWEI P8max」(以下、P8max)のレビューを行っている。

P8maxはHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)のフラッグシップ「P8」シリーズで、64bit対応2.3GHzオクタコアCPU(Hisilicon製「Kirin 935」)や3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、4360mAh大容量バッテリー、そして、JDI(ジャパンディスプレイ)製約6.8インチフルHD(1080×1920ドット)を搭載するSIMフリースマホだ。

第1回目の開封と外観、第2回目のソフトウェアの使い勝手、第3回目のベンチマークなどのハードウェア、第4回目カメラの撮影・編集機能に続いて、第5回目の今回は、P8maxの実写画像をソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z3 Compact」とアップルの「iPhone 6」との比較を交えて紹介していく。

まずは太陽光を背にした順光での撮影から。
p8m01
P8max|シャッタースピード 1/2778秒|絞り F2|ISO64
z3c01
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/3200秒|絞り F2|ISO50
ip601
iPhone 6| シャッタースピード 1/3300秒|絞り F2.2|ISO32

3機種ともに気持ちの良い青空を表現しているが、露出の微妙な違いと色被りの傾向が出ている。P8maxは比較的明るめの露出でXperia Z3 Compactよりさらに明るい。一方でiPhone 6とXperia Z3 Compactは空のグラデーションにマゼンタが混じったような色となっている。

一つ気になったのはP8maxの解像感だ。3機種の中では一番画素数が多いのがXperia Z3 Compactだが「プレミアムおまかせオート」や各種カメラ機能を使うには800万画素に落とす必要があり、今回もプレミアムおまかせオートを使っているため800万画素出力となるわけだが、唯一800万画素越えのP8max中心部の解像感はそこそこあるものの周辺から離れるにつれ絵が眠くなる傾向が見受けられる。
p8m01a
P8max等倍
z3c01a
Xperia Z3 Compact等倍
ip601a
iPhone 6等倍


条件を揃えるためP8maxも800万画素相当に縮小してみたが、解像感のないところはそのままだった。これはノイズリダクション処理なども関係するものと思われるが残念な点だ。とはいえ、パソコンの大画面で等倍に拡大して見て粗探しをしようとしない限り気にならないレベルで、普通に6.8インチの画面での観賞なら十分過ぎるほど綺麗であることを補足しておく。


続いて逆光時の露出傾向をチェックしてみよう。
p8m02
P8max|シャッタースピード 1/2252秒|絞り F2|ISO64
z3c02
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/3200秒|絞り F2|ISO50
ip602
iPhone 6| シャッタースピード 1/6623秒|絞り F2.2|ISO32

3機種の中ではP8maxが一番明るく、iPhone 6が一番暗い露出となった。しかし、中間の明るさのXperia Z3 Compactはシャドー部分の補正が効いており一番明るいP8maxよりシャドー部の情報量が多い。


逆光時に役立つHDRモードでは3機種の効果の違いが出た。
p8m02a
P8max|シャッタースピード 1/2252秒|絞り F2|ISO64
z3c02a
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/3200秒|絞り F2|ISO50
ip602a
iPhone 6| シャッタースピード 1/6623秒|絞り F2.2|ISO32

シャドー部とハイライト部の情報がしっかり残っているのがP8maxで一番効果が薄いのがiPhone 6だ。HDRでの色再現はXperia Z3 Compactが優秀だ。逆光時にはP8maxとXperia Z3 Compactが効果的で実用的だ。


カメラの傾向の他にレンズの性能が分かるのが逆光や反射光があるシーンだ。
p8m03
P8max|シャッタースピード 1/1894秒|絞り F2|ISO64
z3c03
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/2000秒|絞り F2|ISO50
ip603
iPhone 6| シャッタースピード 1/2198秒|絞り F2.2|ISO32

光源の周りに光の帯が出る「レンズフレア」が一番多いのは高性能「Gレンズ」をうたうXperia Z3 Compactだ。iPhone 6とP8maxは多少のフレアがあるが気になる程ではない。


色再現はどうだろうか。
p8m04
P8max|シャッタースピード 1/1412秒|絞り F2|ISO64
z3c04
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/1600秒|絞り F2|ISO50
ip604
iPhone 6| シャッタースピード 1/1799秒|絞り F2.2|ISO32

印象に近いのがiPhone 6で、P8maxは露出が明るめに出て色が薄くなってしまったこととややイエローが強めに出ている。Xperia Z3 Compactはマゼンタが強い傾向が出ている。樹木はiPhone 6や
Z3 Compactの発色の方が好まれるのではないだろうか。


最後はよく使うシチュエーションを想定しての屋内撮影。
p8m05
P8max|シャッタースピード 1/33秒|絞り F2|ISO125
z3c05
Xperia Z3 Compact|シャッタースピード 1/32秒|絞り F2|ISO250
ip605
iPhone 6| シャッタースピード 1/30秒|絞り F2.2|ISO125

3機種ともにホワイトバランスはタングステン光の雰囲気を残した傾向となり、Xperia Z3 Compactのみ露出が明るい結果となった。明るさはXperia Z3 Compactぐらいが適切だが、料理となるとP8maxの赤みが丁度良い。P8maxなら撮影時に明るさを調整するだけで料理の美味しそうな雰囲気を残せそうだ。

また、屋内ではP8maxの音量を抑えて短めのシャッター音が使いやすい。3機種の中で一番音が大きいのがiPhone 6だった。

P8maxはハマる色傾向が分かれば露出の調整で綺麗な写真を撮影することが可能だと言うことが分かった。さらに充実の編集機能もあり写真の共有などにも実用的だ。

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記事執筆:mi2_303


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