スマホで生活習慣病対策を!

京セラと日本予防医学協会は16日、スマートフォン(スマホ)とウェアラブルデバイスを活用することで継続的に生活習慣の改善をサポートする新サービス「デイリーサポート」を今秋より、健康経営を目指す企業、健康保険組合、ヘルスケアサービス事業者に対して提供することを発表した。

デイリーサポートは、活動量を測るウェアラブルデバイスとiOS及びAndroid対応のスマートフォンアプリを利用した生活習慣病の予防を行うというもの。今回はデイリーサポートの狙いと生活習慣病対策仕組みについて紹介していく。

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京セラのデイリーサポートへの取り組みについて同社の通信機器戦略商品統括部長の能原隆氏は「デイリーサポートは当社がこれまで培ってきたモバイルやセンサーなどの通信技術の活用、クラウドやビッグデータの活用」があるとして、さらにオープンなプラットフォームでロシュ・ダイアグノスティックス、JTBベネフィットのもつさまざまな強みを活かしたサービスを提供していくと語った。
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20年間の携帯電話・スマートフォンの開発・販売で培ってきた技術を活かす



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続いてデイリーサポートについて同じく通信機器戦略商品統括部新事業推進部の内藤昌宏氏は、健康ではない方・健康に対して意識がない方に勧めていきたいと語った。また、これまで健康に意識があった方でも長続きしなかったセルフケア製品の利用に対して支援者(保健師)のアドバイスを加えることで目的意識がハッキリさせることが狙いのようだ。

サービス全体の概要は、歩数カウントや消費カロリーなどの活動量の測定、スマートフォンで睡眠・食事・内臓脂肪・血液データを測定・登録し、こられのデータをもとに保健師が個別アドバイスを行う。また、現在のデータからアドバイスが自動メッセージとして送られる。
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活動量を計測するデバイスとしてウェアラブルデバイス「TSUC」(ツック)が紹介された。TSUCは5色のクリップ式で身につけやすい形状が特徴で、市販のボタン型電池で約4ヶ月使用可能だという。TSUCはBluetoothでスマートフォンとデータの同期を行うが、飛行機など無線機の利用が制限される場所では本体のスイッチでBluetoothをオフにすることも可能だ。Bluetoothをオフに下状態でも活動量は計測される。
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TSUCと連携するスマートフォンのアプリでは、1日の睡眠、食事、活動を円グラフで表示し目標値と比較することで生活習慣の改善につなげるというもの。TSUCによる活動量の他に「デイリーダイエット」では食事を撮影することで画像解析を行い自動的にカロリーが入力される。また、「いただきます」ボタン、「ごちそうさま」ボタンを食前・食後に押すことで食事時間を入力することができる。ちなみに15分かけて食事をすることがいいのだという。


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睡眠を計測する機能が「デイリースリープ」で、枕元にスマートフォンを置くだけで、睡眠中の身体の動き目覚めの状態を検知して眠りの質を判断するというもの。設定したアラームは目覚めの状態を選ぶことで止まり、これらもデータとして蓄積されていく。


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京セラの特許取得技術として紹介されたのが「デイリースキャン」だ。これはスマホで内臓脂肪面積を推定するというもので、スマートフォンのジャイロセンサーを利用しておなか周りの「腹囲形状」のスキャンを行う。具体的には、スマートフォンを腹部に当てながら身体を半周させることで腹囲形状を測定し、腹囲とあわせて内臓脂肪の面積と形状を推定する。さらに10段階の内臓脂肪レベルが表示される。
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内臓脂肪は10段階のレベルが表示される



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アドバイス機能は、睡眠時間が少ない場合や沢山食べ過ぎたときなど行動に応じて自動メッセージが送られるほか、保健師が担当する利用者の活動状況を確認して個別に健康増進アドバイスを行う。

最後に内藤氏は、このデイリーサポートの狙いは、個人の生活習慣を改善することで生活習慣病の医療費・社会保険費の削減であり、「未来継承型サービス」として、利用者の健康と子どもの世代にも夢のある未来を提供するために、データの有効活用なども行っていきたい」と語った。


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血液で生活習慣病を測定ロシュのPOC生化学分析装置。システムのアップデートで検査結果のプリントに二次元コードが付加される。これをデイリーサポートアプリで読み込んで血液データを取得できる。オープンプラットフォームならではの機能だ



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JTBベネフィットによる「サンクスコレクト」は、健康になるための生活習慣の改善でポイントが蓄積される。貯まったポイントは旅行や家電などさまざまな商品と交換可能


記事執筆:mi2_303


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スマートフォンで内臓脂肪面積を推定生活習慣改善支援サービス「デイリーサポート」の提供について | ニュースリリース | 京セラ