iPhone 6sのカメラはどれだけ新しくなったのか?

発売日の9月25日にAppleの新スマートフォン(スマホ)「iPhone 6s」や「iPhone 6s Plus」を購入した人はそろそろ環境が落ち着いて使い勝手も慣れてきたころだろう。今回のiPhone 6sシリーズのiSightカメラ(リアカメラ)は前機種「iPhone 6」シリーズの800万画素から1200万画素に画素数がアップし、さらに4K(3840×2160ドット)動画対応にもなった。

そこで、カメラモジュールが一新されたiPhone 6sとiPhone6、そして、カメラスマホとしてカメラ機能に注力しているサイズ的にも近いライバル機のソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia Z3 Compact」の3機種を比較してみたいと思う。


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iPhone 6sの撮影画面は従来通りのUI(ユーザーインターフェイス)を継承している。画面左の中央部分のアイコンは新機能の「Live Photo」だ。これは静止画だけではなく、撮影直後の映像も同時に記録するというもので写真の隠し味的な面白い機能だ。Live Photoをオンにした状態では、シャッターボタンを押してから少しの間次の撮影ができない。


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iPhone 6の800万画素(赤い枠の中)とiPhone 6sの1200万画素の違いはこの程度だ。カメラの画素数が上がったから買い換えようということにはならないと思うが新旧比較の目安として。


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iPhone 6s(写真=左)、iPhone 6(写真=右)

等倍で切り出してみると細部の描写には、画素数分の違いがある。とはいえA4サイズ以上で印刷する場合であればこの違いが出るかも知れないが、SNSやブログに縮小して掲載したりL版プリントしたりする用途では大きな違いが出ない。

それでは、同じ写真で3機種の色についてチェックしていこう。Xperia Z3 Compactはプレミアムおまかせオートで撮影している。


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iPhone 6s

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iPhone 6

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Xperia Z3 Compact

順光のこのシーンの色傾向は、iPhone 6sとiPhone 6は同じ、Xperia Z3 Compactは青みが強いクールな印象だが、太陽光の雰囲気はiPhone 2機種の方がイメージに近い。


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iPhone 6s

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iPhone 6

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Xperia Z3 Compact

サイド光となるこのシーンでもiPhone 6sとiPhone 6は露出や色傾向は同じ、Xperia Z3 Compactはシーン認識のおかげで明るい写真となった。


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iPhone 6s

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iPhone 6

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Xperia Z3 Compact

逆光時のHDRは3機種ともハイライト方向に補正が効いている印象だ。これは中央に太陽があるためだが、フォーカスポイントを影となる部分に合わせるなどして、意図する明るさで撮影できるよう工夫が必要だ。


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iPhone 6s

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iPhone 6

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Xperia Z3 Compact

カラフルなものを撮影してみたところ、iPhone 6sとiPhone 6は暖色系、Xperia Z3 Compactは寒色系の仕上がりとなった。iPhone 2機種は記憶色に近いが、そのまま写真として使うならXperia Z3 Compactの方を選ぶだろう。

iPhone 6sはiPhone 6からの買い換えでも同じ傾向の写真が撮れるため、写真のできあがりに戸惑うことはなさそうだが、買い換えたドキドキは少ない。

一方で、イメージセンサーが一新しても従来のアップルクオリティーを出しているのは、デジタルイメージング技術の積み重ねによるものでなかなか興味深い。

次回は4K動画撮影をiPhone 6sとXperia Z3 Compactで比較してみたいと思う。

記事執筆:mi2_303


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