富士通と東芝とVAIOのパソコン事業が統合と報道! |
日本経済新聞は4日、富士通と東芝、そして、ソニーのパソコン部門が独立したバイオ(VAIO)の3社がパソコン事業の統合を検討していると報じています。近く具体的な交渉に入るとし、年内に基本合意、来年4月に新体制を発足するとしています。
現在、日本のパソコン市場では富士通が18.8%で2位、東芝が12.2%で3位となっており、バイオを加えると30%を超え、26.3%で1位のNECレノボグループを超えます。
パソコンは主に富士通が「FMV」シリーズ、東芝が「dyna」シリーズ、バイオが「VAIO」シリーズを中心に展開していますが、市場全体が縮小する中、OSを開発するマイクロソフトが単独で「Surface」シリーズを投入するなど、各社は厳しい状況になっています。
富士通と東芝といえば、東芝のスマートフォン(スマホ)などの携帯電話部門を富士通が統合しましたし、すでに富士通はさらに携帯電場部門とパソコン部門を子会社化することを発表しており、東芝も会計不祥事を受けてリストラを進めるのを機にパソコン事業の生き残りをかけて日本メーカーが結集する再編が動き出すとされています。
また、記事ではバイオの筆頭株主である日本産業パートナーズと富士通、東芝の3社がそれぞれ3割前後を出資し、バイオを存続会社として事業を継続する案が有力だとしていながらも、最後には「統合効果が乏しいと判断すれば、白紙に戻る可能性もある」としており、まだ交渉がはじまったばかりのようで、今後の動向を注視していきたいところです。
追記(2015/12/04 16:36:49)
その後、富士通および東芝の2社からは「当社が発表したものではありません。」との発表をしています。
記事執筆:memn0ck
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・パソコン3社が事業統合 東芝・富士通・VAIO交渉へ :日本経済新聞
・当社パソコン事業に関する一部報道について - 富士通 [PDF]
・当社のパソコン事業の構造改革に関する一部報道について - 東芝 [PDF]