g05のカメラ性能はどうなの?

NTTレゾナントから発売された「gooのスマホ」の第5弾となるZTE製のAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)を搭載するスマートフォン(スマホ)「g05(グーマルゴ)」(「Blade S7」ベース)のレビュー3回目となる今回は、カメラ機能についてレビューを行っていく。

g05は約5.0インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶やQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 615(MSM8939)」、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージを搭載したミドルレンジモデルだ。ボディーは前面と背面のそれぞれエッジを丸くカットして持ちやすくしたガラスを採用し、さらに側面のアルミフレームによって質感・剛性感が高いという特徴を持つ。

前回に行ったベンチマークテストでは、現行のミドルクラスとしての性能は十分であることが分かった。そこで今回は、カメラ機能について紹介しながらアップル製「iPhone 6s」との比較も取り上げていきたいと思う。

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撮影画面はAndroid 5.0 Lollipopから採用された「マテリアルデザイン」を取り入れ、g05と同じZTE製の「Blade」シリーズがベースだった「g02」および「g03」よりもさらに洗練されたデザインとなった。

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設定を自由に変更できる「Pro」モード(プロモード)には「水平線」表示機能やフレーミングのためのガイド表示が可能だ。

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もちろん従来通りのピント位置と露出位置を別々に設定可能で、白飛びや黒つぶれしてしまうシーンでは、指定したエリアを重点に測光して露出決定ができる。

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黒つぶれしていた部分(中央下)に露出を合わせると、明るめの露出となる。さらに暗い部分を明るくしたい場合は「+/-」アイコンをタップして、明るくもしくは暗くなるよう露出補正を行う。

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ホワイトバランスを演出として変更すると写真のイメージを変えることができる。こちらはオートによる見た目に近いホワイトバランスだ。

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色温度が低い白熱灯(タングステン)に変更すると、クールなイメージになる。青いものがより青く写る。

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昼光(太陽光)にすると暖かみのある色合いになる。ホワイトバランスの変更は、早朝や夕方、夜景など、日中より色温度が大きく変わる時間帯で効果を確かめてみるとわかりやすい。

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デジタルフィルター系は多彩だが、個性が強すぎて使いどころが難しい。

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横画面で撮影していて面白いと感じたのが、画面を左から右へスワイプさせると以前撮った写真が表示される機能だ。画面左にはリアルタイムで今が写っており、右に行くほど過去の写真になる。ちょうどフィルムカメラのフィルムを戻しているような感覚だ。そしてもう一度左端まで戻れば撮影モードに切り替わる。

○順光でのiPhone 6sとの比較
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g05の順光ではややマゼンタが混じっている印象。これはg02やソニー製イメージセンサーを搭載したg03、そして、ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia Z3」も同じような傾向だ。

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iPhone 6sはホワイトバランス、色相ともにうまくまとまっている。


○逆光でのiPhone 6sとの比較
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逆光のシーンでは、白飛び・黒つぶれともに中途半端。ここまで暗いなら空の階調だけでもでてくれていれば良いのだが。こういうケースでは、Proモードで露出をしっかりと決めて撮影した方が良いだろう。

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iPhone 6sも全体的に暗いものの、空の階調は残っている。


○夜景でのiPhone 6sとの比較
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夜景では肉眼で見るより明るく写り、写真だからできる独特の世界を切り取る事ができた。シャッタースピードが遅いので、何枚か撮っておくと良いだろう。気になったのは、暗い場所でのオートフォーカスの迷いだ。この写真は、明るい場所を何度かタップしてピント合わせを成功させている。

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iPhone 6sは、見た目よりやや明るい程度のリアリティー重視の露出となった。これはこれで良いのだが、g05の仕上がりを見てしまうと面白みは感じられない。

g05のカメラは、自由に設定を変更できるProモードがあるので手動で補正・演出が可能な点は良い。気になったのはホワイトバランスのオートだ。光に敏感に反応してしまうのか、同じ場所、同じ向きで撮影しているにも関わらず何枚か色が変わってしまうことがあった。

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記事執筆:mi2_303


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