同社では日本において晩婚化と晩産化が要因で不妊に悩むカップルが増えていますが、妊活や不妊治療は女性が主体となって行うケースが多いのが現状だとし、一方で、WHO（世界保健機関）の調査では不妊原因が男性のみにある場合が24％、男女ともにある場合が24％であることを紹介しています。

つまり、不妊の48％は男性側にも原因があり、妊活や不妊治療は初めからカップルで一緒に取り組むべきであることにもかかわらず、男性が医療機関で精液検査を受けるには心理的抵抗や時間的制約など様々なハードルがあり、多くの男性は検査を受けた経験がないとしています。

そのため、男性不妊専門医の監修の下、臨床試験を実施し、自宅で手軽に精子の状態をセルフチェックできるSeemを開発。男性の医療機関受診のきっかけを作り、男性の妊活・不妊治療に対する意識や行動変化の実現をめざしていきます。

Seemキットには顕微鏡レンズのほか、精液採取用カップと採取棒が入っており、射精一回分の精液をすべて、採取用カップに入れ、液化するまで15分待ちます。そして、採取棒を使って、顕微鏡レンズの上に精液を1滴乗せ、レンズをiPhoneにセットし、専用アプリで動画を撮影し、アプリ内のプルグラムを動画を自動解析して精子の濃度と運動率が表示されます。

なお、Seemは精液簡易チェックツールであり、医療機器ではなく、測定結果は医療機関の診断に代わるものではなく、また確定的な診断を行うものではないとし、そのため、必要に応じて医療機関を受診することをおすすめすると案内しています。






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