高コスパなSIMフリースマホ「FREETEL SAMURAI REI」のベンチマーク結果を紹介!

プラスワン・マーケティングのSIMフリーブランド「FREETEL」から順次発売されているAndroidスマートフォン(スマホ)「SAMURAI REI(侍 麗)」(型番:FTJ161B-REI)。

すでに「メタルシルバー」に続いて人気カラーの「スカイブルー」が発売され、少し間を開けた6月17日に「シャンパンゴールド」、6月24日に「ピンクゴールド」、6月下旬「メタルブラック」が発売予定で、本体価格も29,900円(税別)と比較的お手頃なので注目されていると思われます。

特長は税別なら3万円を切る価格帯ながら同社としては初のフルメタルボディーによる高い質感と、約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶やオクタコアCPU、2GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージなどの基本性能、そして、ディスプレイの下中央に指紋センサーを内蔵した多機能キー「FREETELボタン」も搭載するなど、コストパフォーマンスの高い製品になっています。

筆者もメタルシルバーを発売日に購入し、カメラ撮影時のシャッター音をオフにできることや指紋認証速度などを紹介していますが、今回は各種ベンチマークアプリを用いてその性能を確かめていきたいと思います。

【まずはスペックをおさらい】

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SAMURAI REIはチップセットにMediaTek製「MT6753」を採用し、64bit対応CPUのARM Cortex-A53ベースの1.3GHzオクタコアとGPUのARM Mali-T720という構成になっています。

仕様としてはまさにミドルからミドルハイクラスといったところですが、外観は質感を高めるためにがんばったけど、コストを下げるためにQualcommではなくてMediaTekのチップセットを採用している引用です。

とはいえ、FREETELでは上位モデルの「SAMURAI KIWAMI」もMediaTekでしたし、そういう方針なのかもしれません。購入時にも紹介しましたが、似たような、つまり、ライバルとなるのは同様にメタルボディーで指紋認証に対応した「HUAWEI GR5」や「ZTE AXON mini」あたりでしょう。

また、今後も「ZenFone 3」や「HUAWEI P9lite」など、続々とこのカテゴリーに新機種が登場してきそうな主戦場となりそうです。だからこそ、FREETEL 2.0を掲げてはじめて独自ユーザーインターフェース(UI)なども導入してきたわけでしょうけど。

CPU-Zで各種情報を確認してみると、CPUの各コアは299〜1300MHz(1.3GHz)で駆動し、重い処理をしなければいくつかのコアは「stopped」で休んでいるようです。また、画面解像度はフルHD、ほぼ何もしない状態でRAMのうちの約半分(53%)が使用されています。OSはAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)、JavaVMはART 2.1.0に。

では、各ベンチマークアプリで計測していきましょう。なお、比較として以前に紹介したHUAWEI GR5の結果SAMURAI KIWAMIの結果あたりもご参照ください。

機種SAMURAI REIXperia Z5AXON miniiPhone 6siPhone 6s Plus
画面5.2型424ppi4.7型326ppi5.5型401ppi
大きさ145.8×71.5×7.2mm146×72×7.3mm143.5×70×7.9mm138.3×67.1×7.1mm158.2×77.9×7.3mm
重さ136g154g132g143g192g
CPU1.3GHz×8コア2GHz×4コア+1.5GHz×4コア1.5GHz×8コア1.8GHz×2コア
RAM2GB3GB3GB2GB2GB
ストレージ32GB32GB32GB16/64/128GB
microSD
指紋認証
電池容量2800mAh2900mAh2800mAh1715mAh2750mAh


【ベンチマーク1:AnTuTu】

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まずはじめに定番のベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」(v6.1.4)で計測を行った結果は37063、36855、37055となりました。ライバルとなりそうな「HUAWEI GR5」はAnTuTu Benchmarkのバージョンがv6.0.1と若干異なっているものの、36000台でしたのでほぼ同等もしくは若干上回っているといったところ。

【ベンチマーク2:Geeksbench】

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続いて、シングルコアとマルチコアをそれぞれ計測できる「Geekbench 3」ではシングルコアが629、627、630、マルチコアが2942、2946、2847となり、今度は若干ですが、HUAWEI GR5の692および3052よりも低くなっています。

【ベンチマーク3:3D Mark】

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3D MarkのIce Storm Unlimitedの結果は7112、7118、7104とこちらもHUAWEI GR5の8052よりも少し低め。

【ベンチマーク4:Quadrant】

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最後に昔からあるものの、すでに過去のツールになってはいるQuadrant Standard Edtionを試すと、22133、21420、21731に。

【SAMURAI REIのベンチマークまとめ】

アプリ1回目2回目3回目平均
AnTuTu37063368553705536991
Geekbench 3シングルコア629627630629
マルチコア2942294628472912
3D Mark7112711871047111
Quadrant22133214202173121761

ざっくりと見てきましたが、性能的にはHUAWEI GR5と横並びといっても良さそうで、動作的にも若干普通の操作でも緩慢さ、トロさを感じることがあるものの、我慢できないほどではないという印象を受けたSAMURAI REIですが、そういった操作に対する遅さを感じた部分ももう少しソフトウェアを最適化すれば改善されるのではないかと淡い期待をしているので、是非、ソフトウェア更新などで対応してくれると嬉しいなと思っています。

なお、実際に動作しているところはすでに開発機ですが、公開している「2万9900円ながらアルミ製フルメタルボディーで質感高い指紋認証対応のSIMフリースマホ「FREETEL SAMURAI REI」を写真と動画でチェック【レポート】 - S-MAX」を見てもらうのが良いのかなと思います。スカイブルーやピンクといったかわいい色合いもあり、外観はなかなか良いと思いますし、ハイエンドには敵わないものの、3万円前後なら十分でがんばれば1〜2年使えるのかなと思いました。

個人的にはちゃんと使うならもう少し高くてもハイエンドをオススメしたいですが、一方では1〜2万円のローエンドを買うくらいなら3〜4万円クラスのミドルクラスがいいのではないかなとオススメしたいです。



記事執筆:memn0ck


[Image] QRコードアプリ名:CPU-Z
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:CPUID
バージョン:1.19
ANDROID 要件:2.2以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.cpuid.cpu_z

btn_android


[Image] QRコードアプリ名:Antutu Benchmark
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:AnTuTu
バージョン:端末により異なります
ANDROID 要件:端末により異なります
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.antutu.ABenchMark

btn_android


[Image] QRコードアプリ名:Geekbench 3
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Primate Labs Inc.
バージョン:3.4.1
ANDROID 要件:4.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.primatelabs.geekbench

btn_android


[Image] QRコードアプリ名:3DMark - The Gamer's Benchmark
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Futuremark Oy
バージョン:1.5.3285
ANDROID 要件:4.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.futuremark.dmandroid.application

btn_android


[Image] QRコードアプリ名:Quadrant Standard Edition
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Aurora Softworks
バージョン:2.1.1
ANDROID 要件:1.5以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.aurorasoftworks.quadrant.ui.standard

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