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台湾・台北で5月30日~6月4日に開催された展示会「COMPUTEX TAIPEI 2016」のASUSTeK Computer(以下、ASUS)ブースにて展示されていた「ZenFone 3」(日本・香港・台湾版)と「ZenFone 3 Ultra」(グローバル版)のデュアルSIM仕様を展示機にて確認してみた。

その結果、結論から言えば、これらのZenFone 3やZenFone 3 UltraについてはデュアルSIMの両方のSIMカードで3G以上の待受に対応しており、4Gと3Gの同時待受が可能であることが確認できた。特にZenFone 3については日本・香港・台湾版であるため、日本で発売される可能性が非常に高い。

そのため、何らかの理由であえてこの機能が塞がれない限り、例えば、NTTドコモの通話定額「カケ・ホーダイ」だけを契約したSIMカードと、仮想移動体通信事業者(MVNO)によるデータ通信料の安いいわゆる格安SIMのSIMカードを同時に組み合わせて利用できるようになると思われる。

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ZenFone 3にて「SIM 1」が4G LTE接続 (事業者は台湾之星)


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ZenFone 3にて「SIM 2」がUMTS(3G)接続(事業者は台湾之星)

今回試した「同時3G待受」の確認方法は、台湾で2Gサービスを提供していない「台湾之星」(T-STAR)のSIMカードを両方のSIMスロットに挿して、両方のSIMカードで音声通話サービスが使えることで確認した。そして、トップ画像が日本・香港・台湾版のZenFone 3で確認した画面だ。

ZenFone 3と同様にZenFone 3 UltraについてもデュアルSIMの両方のSIMスロットで同時に3Gの待受に対応しており、片方のSIMカードで4G LTEデータ通信を行っている最中でももう片方のSIMカードで3G音声通話の待受が可能だった。

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ZenFone 3 Ultraのグローバル版

従来のデュアルSIM対応機種の多くは、デュアルSIMに対応していても両方のSIMカードで同時の3G待受には非対応(片方は2G接続となる)となっている機種が多くなっていたため、2G(GSM)サービスが提供されていない日本国内では「両方のSIMスロットで音声通話を待受する」ことができず、「デュアルSIM」のメリットがあまり活かせない機種が多かった。

そのため、国内で販売されているこれまでの「ZenFone」シリーズについてもデュアルSIMに対応したモデルはあったものの「両方のSIMスロットで同時に3G待受」には非対応となっていたため、国内利用については「デュアルSIM」に対応していることのメリットは小さかった。

一方で最新のQualcommのチップセット「Snapdragon 820 MSM8996」などを搭載したデュアルSIM対応機種は両方のSIMカードスロットで3G以上の待受に対応した「デュアル・スタンバイ・デュアル・アクティブ(DSDA)」に対応しており、これまでにも海外ではXiaomiの製品などで同時3G待受が可能であることがわかっていた。

今回、COMPUTEX TAIPEI 2016にて展示されていた展示機で確認する限り、ZenFone 3シリーズについても両方のSIMカードスロットが3G以上の同時待受可能な仕様となっているため、日本で発売されれば、例えば、音声通話にはNTTドコモのSIMカードを利用し、データ通信については格安SIMのSIMカードを利用するなどの実用的な使い方が可能になる。

つまり、この状態でもMVNOのデータ通信(SIMカード)を使いながら、NTTドコモのSIMカードで音声通話着信を受けることができるようになるのだ。

これにより、NTTドコモなどの大手携帯電話会社の契約は維持しつつ(LINEなどでの年齢認証もでき)、データ通信料も抑えることができるため、SIMフリーやMVNOの市場がさらに拡大するひとつのきっかけとして大きく期待できる。

さらに、ZenFone 3の日本・香港・台湾版ではNTTドコモ向けの周波数だけでなく、auの4G LTEの周波数帯もサポートしているので、片方のSIMカードはNTTドコモ(またはそのMVNO)のSIMカードを音声通話用に利用して、もう片方のSIMスロットでauのMVNO(あまり選択肢がないけれど……)のSIMカードをデータ通信用に利用するという使い方も可能となる。

このように現時点では「3G以上の同時待受」に対応する機種は2016年5月末時点では日本では存在しない。このため、ZenFone 3シリーズが国内向けに販売される初めての3G以上の同時待受対応機種となる可能性は高く、日本国内でのデュアルSIMを活用する幅が一気に広がりそうだ。

なお、ZenFone 3シリーズには最上位モデルの「ZenFone 3 Deluxe」も存在するが、展示機されていたデモ機ではSIMカードを挿入しても電波を受信せず、3G以上の同時待受を確認することができなかった。

ただし、ZenFone 3やZenFone 3 Ultraがデュアル3G待受に対応していることから、仕様的にもSnapdragon 820を採用する最上位モデルのZenFone 3 Deluxeも同様にデュアル3G待受に対応していることが期待できる。これらの3機種についてはすでに外観などを写真と動画でそれぞれ紹介しているので、以下の記事も参照して欲しい。

【ZenFone 3】
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【ZenFone 3 Deluxe】
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ZenFone 3 Ultraにて「SIM 1」で4G LTE接続(事業者は台湾之星)


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ZenFone 3 Ultraにて「SIM 2」でUMTS(3G)接続(事業者は台湾之星)

なお、今回の検証は現地に赴いた何名かの有志によって協力して行われた。内容としては同じとなるが、一緒に検証した方々のサイトにおける紹介も是非チェックしてみて欲しい。

COMPUTEX TAIPEI 2016:「ASUS ZenFone 3」と「ASUS ZenFone 3 Ultra」は4G LTEと3Gのデュアルスタンバイに対応 | MONOLOG.
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ASCII.jp:4Gと3Gの同時待受けが可能!ZenFone 3は日本人にこそふさわしい:週間リスキー|週間リスキー

記事執筆:shimajiro@mobiler


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ZenFone 3日本版・ZenFone 3 Ultraは4Gデータ通信 + 3G音声通話の同時利用に対応 | shimajiro@mobiler

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