AppleがiOS 10を配信開始!

既報通り、Apple(アップル)は13日(現地時間)、同社のスマートフォン「iPhone」シリーズやタブレット「iPad」シリーズ、ポータブルミュージックプレイヤー「iPod touch」シリーズ向けのプラットフォーム「iOS」の最新バージョン「iOS 10」へのアップデートを提供開始したとお知らせしています。

アップデートは、各機種本体のみでOTA(On-The-Air)によりダウンロードで行え、方法としては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えます。また、iTunesをインストールしたWindowsおよびMacとUSB-Lightningケーブルで接続しても行えます。

対応機種はiPhone 5以降およびiPad 4・iPad Air・iPad mini 2・iPad Pro以降、iPod touch(第6世代)の合計17機種となっており、それぞれ無料でダウンロードしてアップデートすることが可能です。

なお、iOS 9が提供されているiPhone 4SやiPad 2、iPad 3、iPad mini、iPod touch(第5世代)が対象外となっているのでご注意ください。同時に発表された新しいスマホである「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」にはプリインストールされていて購入時から利用可能。

iOS 10は新たに各ユーザーインターフェース(UI)の変更や使い勝手の向上が実施されており、iMessageでは絵文字の大きさを変えられたり、予測変換に対応し、デコメ絵文字のように追加できる「iMessage App Store」も提供されます。その他、iPadのSafariのウインドウを2つ表示させることができたり、Live Photoの編集の可能になったりするなど多数のアップデートが行われます。

更新はiOS搭載機器本体のみによる無線LAN(Wi-Fi)接続によるOTAと、Lightningケーブルでパソコンに接続してiTunesを利用して行なう方法が用意されています。OTAによる方法ですと、更新ファイルのサイズが手持ちのiPhone SEでは1.0GB、iPhone 6sでは1.1GBなどとなっていました。当初よりOSバージョンはiOS 10.0.1となっています。

なお、筆者を含めて一部のiPhoneなどで本体のみによるアップデートの途中で失敗し、iTunesに接続するように案内する画面が表示されてしまう事象が出ています。

この場合、iTunesが使えるWindowsやMacなどのパソコンに接続すれば、リカバリーアップデートで無事にアップデートを完了できますが、パソコンを持っていない人は操作できなくなるためご注意ください。

さらに、アップデート完了後にApple IDにサインインできない不具合も出るケースがあり、こちらもスキップすれば対処できるものの、先に進まない状態となるため注意が必要です。

その他、各仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービスは問題なく使えています。公式に案内されている変更点は以下の通り。

iOS 10は今までのiOSの歴史の中で最大のリリースです。“メッセージ”は大規模にアップデートされ、会話からApp Storeに直接アクセスできるようになり、メッセージをよりパーソナルにカスタマイズすることができます。より美しく変更された“マップ”のデザインで経路を検索してみてください。“写真”の新機能“メモリー”で過去の記憶を呼び起こしてみましょう。Siriは今まで以上に多くのAppで使用できるようになりました。新しい“ホーム” Appを使えば、ホームのコントロールがかつてないほど簡単にできます。そして、新しい“ミュージック”とNewsもぜひ使ってみてください。

iOS 10に含まれる新機能および機能改善は以下の通りです:

“メッセージ”で、いろいろな新しい効果を使ってメッセージを送ることができます。また、会話から離れることなく、お気に入りのAppに直接アクセスできます
Siriは、App StoreからのAppを使って、メッセージを送信したり、電話をかけたりすることができるようになりました
“マップ”は、デザインが一新され、機能拡張でレストランや配車の予約ができるようになりました
“写真”は、インテリジェントな検索機能を備え、人や場所などが一層見つけやすくなりました。また、美しいデザインで過去の記憶を呼び起こす機能も備えています
“ホーム”は、1か所でホームオートメーション用の製品を簡単・安全に管理できる新しいAppです
Apple Musicは、まったく新しいデザインに変わり、より明確に、より簡単に、いろいろな角度からお好きな曲をお楽しみいただけます
Apple Newsは、まったく新しいデザインに変わり、太めのタイポグラフィーと鮮やかな色、そしてはっきりと分かれたセクションにより特定のトピックの記事を見つけやすくなりました
必要な情報により簡単に素早くアクセスができる新デザインのロック画面と3D Touchのさらなる適用
QuickTypeキーボードには、新しい絵文字、複数言語タイピング、ニューロネットワーク技術のさらなる活用による文脈に応じた予測機能が追加されました
“メール”で検出された情報に基づき、イベントや連絡先の詳細情報が提案され、Appに追加されます


記事執筆:memn0ck


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