一部のiPhoneやiPadで格安SIMなどのMVNOサービスが通信不安定・不可に!

既報通り、Appleから日本時間9月14日2時から配信されているiPhoneなど向け最新プラットフォーム「iOS 10」。すでに紹介したようにiOS 10にアップデートしても格安SIMなどの仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービスは基本的に問題なく使えています。

一方で、その後、一部の環境で通信が不安定になったり、利用不可になっていることが明らかになりました。それらの問題が起きている場合でもすでに新しいAPN構成プロファイルが配信されていたりするので紹介したいと思います。

まず、NTTコミュニケーションズが9月14日に同社のMVNOサービス「OCNモバイルONE」( http://s.ocn.jp/one1 )の一部利用者でiOS 10にすると通信が不安定になる場合があることを確認したとお知らせしています。

対象の機種などのどういった環境下で不安定になるのかは明示されていませんが、すでに9月15日より新しいAPN構成プロファイルが配信されており、iOS 7.0以降のiPhoneおよびiPadで新しいAPN構成プロファイルを上書きインストールするように発表しています。

APN構成プロファイルは、無線LAN(Wi-Fi)などのインターネット接続が確保できる環境で標準のWebブラウザー「Safari」で配布URL( http://s.ocn.jp/ocnprf )をクリックしてダウンロードしてインストールします。

また同社では、通信が不安定になる事象が発生している場合に「設定」→「モバイルデータ通信」→「通信のオプション」→「4Gをオンにする」にて「データ通信のみ」を選択しているなら「音声通話とデータ」を選択するように案内しています。

同様にヨドバシSIMなども提供しているWireless Gateも9月15日にiOS 10にアップデート後に通信が不安定になる場合に新しいAPN構成プロファイル( http://www.wirelessgate.co.jp/sim/profile/(cellular)wgsimlte1.mobileconfig )を上書きインストールするように案内しています。

一方、インターネットイニシアティブ(IIJ)も9月14日にMVNOサービス「IIJmio」( http://www.iijmio.jp )をSIMフリー版の「iPhone 4S」および「iPhone 5」を利用している場合に新しいキャリア設定「ドコモ24.2」が配信され、適用後に通信ができない状態になると報告しています。

ただし、こちらもAPN構成プロファイル( https://www.iijmio.jp/hdd/devices/config.jsp )をインストールし直せば引き続いて利用できるとしています。iPhone 4SはiOS 10のアップデート対象機種には入っておらず、iOS 10自体は関係ないのですが、iOS 10に合わせて配信されたキャリア設定が影響していました。

そろそろiPhone 4SやiPhone 5は古くなってきており、なによりSIMフリー版なので使っている人は少ないようにも思いますが、対象環境で問題が起きている場合には対応しておきましょう。





記事執筆:memn0ck


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「OCN モバイル ONE」 iOS 10の対応状況について(9月15日更新) | OCN