auから発売されたスマートフォン「isai Beat」をレビュー!

auから11月18日に発売されたLG Electronics(以下、LG)製のデュアルカメラなどを搭載したハイスペックなAndroidスマートフォン(スマホ)「isai Beat(型番:LGV34)」。

アップルの「iPhone 7 Plus」やファーウェイの「HUAWEI P9」などで注目を集めている背面に2つのカメラを搭載する「デュアルカメラ」ですが、LGのisai Beatでは画角の異なる2つのレンズとセンサーを搭載し、カメラ機能を強化しています。

またメインディスプレイの上に常時点灯も可能な横長のサブディスプレイを搭載したり、スマホでは初搭載の「Quad DAC」を搭載することで音響面にも注力するなど、約5.2インチWQHD(1440×2560ドット)IPS液晶やSnapdragon 820、4GB内蔵ストレージなどの高性能に加えてさまざまな特長を兼ね備えています。

今回、そんなisai BeatをLGからお借りすることができたので、化粧箱や付属品から製品の特長までその魅力を紹介していきたいと思います。

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コンパクトな化粧箱で付属品も最低限

isai Beatの化粧箱は小型で、非常にシンプルなデザインとなっています。また音響面ではQuad DACを搭載するだけでなく、デンマークの音響機器メーカー「Bang&Olufsen(バング&オルフセン)」がオーディオ再生機能の監修を行っているため、化粧箱右下にはB&Oのロゴマークが入っています。

付属品はisai Beatの本体ほか、SIMピンやワンセグ・フルセグ用のアンテナケーブル、簡易取扱説明書などの紙類があるのみで、非常に必要最低限だという印象があります。isai Beatはオーディオ再生機能にも注力しているので、できるなら最初からある程度の品質のイヤホンを付属してもらいたかったところです。

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高級イヤホンがもらえるキャンペーンも!

ただし、期間限定とはなりますが、約2万円相当となるイヤホン「B&O PLAY H3」のLG特別モデルなどがもれなくプレゼントされる「キャンペーン詳細 | isai Beat “極上オンガク”プレゼントキャンペーン」も実施しており、高級イヤホンを持っていない人はこのキャンペーンを使うのも良いかもしれません。

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表面は黒一色で統一感があるデザイン

isai Beatは2Kオーバーの5.2インチIPS液晶を採用しており、画素密度は約640dpiに達しているので、非常にきめ細やかな描画をすることが可能です。画面下部にはホームボタンなどのソフトウェアによるナビゲーションボタンを採用しています。

また、防水や防塵、おサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグ・フルセグなどの国内向けの機能も多く対応しており、1台であらゆる用途に使うことができるのも魅力のひとつでしょう。

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画面上部のサブスクリーンが便利

さらにメインディスプレイの上には160×1040ドットのセカンドスクリーンを搭載しています。セカンドスクリーンからはアプリへのショートカットや無線機能のオンオフの切り替えの機能を備えており、簡単に操作を行うことができるため非常に便利です。

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セカンドスクリーンの設定画面

セカンドスクリーンは細かく設定することが可能で、機能は通信機能の制御やアプリへのショートカットなど多岐に及んでいます。もちろん、時計表示なども。

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通知の表示にも使われるので、操作の邪魔にならない

なお、セカンドスクリーンは各種アプリからの通知の表示にも対応しているため、動画の視聴中やゲームのプレイ中に通知が画面に出てくることもなく、ストレスなく作業を継続することができます。

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2つのカメラレンズが目立つisai Beatの背面

背面には、指紋認証センサーやデュアルフラッシュ、レーザーオートフォーカスセンサーの他に2つのカメラを搭載しています。そのうちの1つのカメラには約800万画素のセンサーに加えて135°の超広角レンズを搭載しており、驚くほど広い範囲を撮影することができます。もう1つのカメラには、約1600万画素のセンサーを搭載しており、鮮やかでシャープな写真を撮影することが可能です。

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外部接続・充電端子にはUSB Type-Cを採用しており、急速充電にも対応

下部には表裏両面から挿入が可能なUSB Type-Cポートを採用しており、Qualcomm(クアルコム)の急速充電技術である「Quick Charge 3.0」にも対応。これにより、0%から30分間で70%まで充電することが可能で、忙しい朝の短い時間の充電になってしまったとしても大丈夫そうです。

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右側面には音量調節キーを、左側面にはSIMトレイを搭載している

側面は非常にシンプルに仕上げられており、右側面には音量調節キーが搭載されており、左側面にはSIMトレイが配置されています。なお、SIMトレイはSIMピンを挿入してトレイを取り出す機構となっています。

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micro SDXCカードにも対応している

isai BeatはauのnanoSIMカードに対応しているほか、最大256GBまでのmicroSDXCカードに対応しています。カメラや音質を売りとするisai Beatですが、撮影した動画像やハイレゾ音源など大きな容量を持つファイルを沢山入れても安心なのは嬉しいところです。

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赤外線センサーを搭載しているのがポイント

上部にはノイズキャンセリング用のマイクの他に、赤外線センサーを搭載しています。最近の機種では搭載されることが減ってきている赤外線センサーですが、使い方によっては非常に便利な使いみちがあります。

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スマホがリモコン代わりに!

「赤外線」と言われると電話帳の移行と思われる人も多いと思いますが、実はこの赤外線センサーを活用することでisai Beatをリモコンとして活用することができます。

対応機種もテレビやエアコンはもちろんのこと、オーディオやプロジェクターなどと非常に多岐に渡っているため、一台でも充分リモコンとして活用することができそうです。

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Hi-Fi再生に対応したクアッドダックを内蔵したDACを搭載

isai Beatの開発にあたって、世界的に有名なオーディオ・ビジュアルブランドであるB&Oと協業しており、優れたオーディオ再生能力を持っています。また、ESS Technology製「ES9218 SABRE HiFiシステム・オン・チップ」を再生しており、搭載された4つのDACを並列で処理することによってノイズを最大50%まで削減されています。そのため、他のスマホと比較してもノイズが少ない優れた音質を誇っています。

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ライブ映像も臨場感あるサウンドで楽しめる

試しにライブ映像を視聴したところ、特に低音の音の響きが繊細で、かつ高音も損なわれることなく再生されていました。"音"のレビューは非常に個人差があるので是非実機で聞いていただきたいと思うほど、個人的には良い音質だと感じました。

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標準カメラにて撮影


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広角カメラにて撮影

上述通り、isai Beatの背面には1600万画素の標準カメラと800万画素の135°の超広角カメラの2つのカメラが搭載されています。単純な画質では、1600万画素の標準カメラの方が良好ですが、135°の広角を誇る広角カメラではさらに広い範囲を撮影することが可能となっています。

広角レンズで撮影した写真は端がかなり歪んだ写真となってしまいますが、広い範囲を撮影したいといったニーズに答えると言う点ではこれでも充分だと感じます。

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暗所に弱いことが最大の欠点(標準カメラにて撮影)

一方で東京スカイツリータウンで開催されていたイルミネーションを撮影したところ、フォーカスの迷いが生じたのか非常にボケの入った写真となってしまいました。いくらスマホとは言えども夜景を撮影する機会は増えていく時期なので、暗い場所ではあまり綺麗に撮影できないのは非常に残念なところです。

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カメラや音質が魅力のisai Beatは要チェック!

背面の象徴的な2つのカメラや、B&Oとの協業によって強化されたオーディオ再生能力など、他の機種にはない特徴が多いisai Beat。特に音質については他のスマホと比較しても圧倒的に音質が良く、「一般的な用途であればすべてこれ1台でも良い」と自信を持って言えるほどでした。

標準カメラの画質は良好で、ほとんどのシチュエーションにおいて綺麗な写真を撮影することができます。また、広角カメラを使用することで、より広い範囲の写真を撮影することも可能で正しく万能と言えるカメラ性能でしょう。その一方で暗所での撮影には弱く、撮影した写真にノイズが乗りやすいのは惜しいところ。

非常に個性派な正しく"異彩"なスマホのisai Beatなので、音楽を良く聞く人にとってはマストバイな1台だと言えると感じました。触っているだけでも楽しい1台なので、是非店頭で触ってみてください。



記事執筆:雪華


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