SIMフリースマホ「FREETEL SAMURAI KIWAMI 2」を紹介!

プラスワン・マーケティングから12月22日に発売されたSIMフリーのスマートフォン(スマホ)「FREETEL SAMURAI KIWAMI 極 2(以下、KIWAMI 2)」(型番:FTJ162B)。同社のハイエンドのフラッグシップモデルで、価格は49,800円(税抜)。

昨年発売された「SAMURAI 侍」シリーズの最上位モデル「KIWAMI 極(以下、KIWAMI)」の後継機種ということになっていますが、KIWAMIの特長だった特別受注の和柄はなく、また画面サイズも6インチから5.7インチと小さくなったことでよりボリュームゾーンに近づけられています。

それもあってかデザインもFREETELのボリュームゾーンを狙った製品「SAMURAI REI 麗(以下、REI)」と画面サイズこそ違うものの、瓜二つになっています。すでに発表会時に写真&動画レポートで紹介していますが、改めて製品版をお借りしたのでREIとの比較も含めて紹介していきたいと思います。

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KIWAMI 2の箱は和柄っぽさを継承

KIWAMI 2は、約5.7インチWQHD(1440×2560ドット)Super AMOLED(有機EL)ディスプレイやチップセットにはMediaTek製デカコアCPU「Helio X20(MT6797)」(最大2.3GHz ARM Cortex-A72コア×2+最大1.85GHz ARM Cortex-A53コア×4+最大1.4GHz ARM Cortex-A53コア×4)を搭載したハイスペックスマホです。

またHelio X20は、GPUにARM Mali(最大780MHz)や、LTE UE Category 6によるキャリアアグリゲーション(CA)に対応した下り最大300Mbpsまで利用可能な通信チップも内蔵し、内蔵メモリー(RAM)には4GB LPDDR3、内蔵ストレージには64GBをそれぞれ搭載しています。

本体色はメタルシルバー1色のみ。前述通り、KIWAMIでは完全受注生産で和柄を用意していましたが、KIWAMI 2ではそういった施策はなし。カラーバリエーションは1色だけでも良いので、和柄は続けて欲しかったという気持ちもあるため、この点は残念だなといったところです。

一方で、箱は和柄っぽさを残しており、本体色と印象の違う黒ベースに金色をあしらったものとなっています。

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箱を開けるとKIWAMI 2本体が現れる


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ざっくりとKIWAMI 2の付属品

付属品はKIWAMI 2本体のほか、ACアダプターやUSBケーブル、SIMピン、保証書などの紙類となっています。お借りしたものにはSIMピンは見当たりませんでしたが、ACアダプターやUSBケーブルは比較的質が良さそうですし、本体色に合わせたシルバーとホワイトのカラーリングとなっています。

サイズは約157.2×77.5×7.2mm、質量は約168g。ディスプレイの下中央にiPhoneやGalaxyのように指紋センサーを内蔵したクリック感のあるホームキー「FREETELボタン」を搭載。ディスプレイを覆うのは縁が丸みのある2.5Dラウンドガラス「Gorilla Glass 3」を採用。ディスプレイの周りのベゼルは、iPhoneの影響なのか最近の"シルバー"と呼ばれる製品の多くにありがちなホワイトに。

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KIWAMI 2を持ったところ


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KIWAMI 2の前面。ディスプレイの下中央にクリック感のあるFREETELボタンを搭載

FREETELボタンは、REIと同様にデフォルトでは1回タッチすると「戻る」、1回クリックすると「ホーム」、2回連続でクリックすると「アプリ履歴」に。またディスプレイの下から上にスワイプする(なぞる)と「スワイプアップランチャー」と呼ばれる画面の明るさなどを変更したり、各種設定のオン・オフができる機能が表示可能。

これらは独自ユーザーインターフェース「FREETEL UI」と呼ばれ、KIWAMI 2では「FREETEL UI 2.0」になっています。なお、設定の「FREETEL UI 設定」からそれぞれの仕様を変更できるので使いにくければ普通のAndroidのようにすることもできます。

ディスプレイ面には他に約800万画素フロントカメラ(F2.4)や近接センサー、光センサーなどを搭載。センサー類は、加速度センサーや重力センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、気圧センサー、電子コンパスを搭載し、位置情報はGPS(A-GPS対応)およびGLONASS、Beidouに対応しています。

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KIWAMI 2の背面。REIと同様に本体上部と下部に白いアンテナラインが見える

背面はアルミ素材のメタルボディーを採用し、アンテナラインがあるほか、約1600万画素リアカメラやカメラ(F2.0)など用LEDフラッシュライト、3400mAhバッテリー(取外不可)、FREETELロゴなどが配置。連続通話時間は約1260分、連続待受時間は約20日、連続動画再生時間は約7.5時間、Wi-Fiでの連続Webブラウジング時間は約21時間。

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リアカメラ部分は若干出っ張っており、レンズとレンズの周りのフレームが平坦になっているため、レンズが傷つきやすいかも


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KIWAMI 2の右側面には音量上下キーと電源キーが配置。サイドエッジはCNC加工に


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KIWAMI 2の左側面にはSIMカードスロットが配置


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KIWAMI 2のSIMカードスロットを出しているところ

KIWAMI 2の特長として3G(W-CDMA方式)と4G(LTE方式)の「デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)」への対応があります。SIMカードスロットは本体左側面にあり、nanoSIMカード(4FF)サイズが並んで2つ入るようになっています。DSDS対応機種に良くある、片方がmicroSDカードと共用ではないのですが、そもそもKIWAMI 2はmicroSDカードスロットを搭載していません。

内蔵ストレージが64GBと多めに搭載されていますが、この点はなかなか割り切った仕様かなと思われます。ハイスペックを求める人にmicroSDカードスロットがない点が受け入れられるのか少し疑問に思えます。とはいえ、microSDカードを使わない人であれば問題ないでしょう。

対応する周波数帯はFDD-LTE方式の700MHz(Band 12・17・28B)および800MHz(Band 19)、850MHz(Band 5)、900MHz(Band 8)、1700MHz(Band 4)、1800MHz(Band 3)、1900MHz(Band 2)、2100MHz(Band 1・4)、2600MHz(Band 7)、W-CDMA方式の800MHz(Band 6・19)および900MHz(Band 8)、850MHz(Band 5)、2100MHz(Band 1)、GSM方式の850・900・1800・1900MHz。

CAの組み合わせはCA_1A-19AおよびCA_3A-19Aで、日本ではNTTドコモ網に接続した場合に下り最大262.5Mbpsまで利用可能。

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KIWAMI 2の上側面には3.5mmイヤホンマイク端子が配置


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KIWAMI 2の下側面にはUSB Type-C端子や外部スピーカーが配置

REIはmicroUSB端子でしたが、KIWAMI 2は上下逆さまにしても挿せるUSB Type-C端子を採用。またチップセットのMediaTekが策定した急速充電「Pump Express 3.0」に対応(参考値で「5分間の充電で約4時間通話可能)。またUSB Type-CはUSB 3.0に対応。

その他の仕様では、2.4および5.xGHzデュアルバンド対応でIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.1など。OSはAndrodi 6.0(開発コード名:Marshmallow)を搭載し、最新の「Android 7.0(開発コード名:Nougat)」へのOSバージョンアップを予定。

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KIWAMI 2のホーム画面(画像=左)と「設定」→「FREETEL UI 設定」→「ホーム」のホームアプリ変更画面(画像=右)


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ホームアプリを「Android UI」に変更してアプリ一覧


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初期状態の内蔵ストレージ(画像=左)と内蔵メモリー(画像=右)


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KIWAMI 2の端末情報(画像=左)と認証情報(画像=右)

最後にREIや他のサイズ感の近い製品と比べてみました。REIは本当にデザインがまったく同じといったところで、KIWAMI 2というよりは完全にREI Plusとかそういったほうが良いのではないかというくらい。

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左がKIWAMI 2、右がREI。各種部品配置などもほとんど同じで大きさ以外で判別するにはサブマイク(KIWAMI 2はリアカメラの横、REIは本体上側面)の位置くらいなのではというくらい


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左から5.5インチの「iPhone 7 Plus」、KIWAMI 2、5.7インチの「Nexus 6P」。サイズとしてはこの辺りに近いが、これらに比べると持ちやすい印象


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KIWAMI 2はREIと同様に質感は上がったが、デザインという意味では決して悪くはないが良くもなくちょっとダサいといったところ




記事執筆:memn0ck


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