ノキアブランドのスマホが復活!新機種「Nokia 6」が発表

HMD Globalは8日(現地時間)、新しいスマートフォン(スマホ)「Nokia 6」を発表しています。昨年5月にMicrosoft子会社のMicrosoft MobileからNokia(ノキア)から買収した携帯電話端末事業のうちのフィーチャーフォン(従来型携帯電話)部門を鴻海科技集団(Foxconn Group)の子会社であるFIH Mobileとともに買収し、新たに「Nokia」ブランドのスマホやタブレットを発売することを明らかにしていました。

Nokia 6はHMD Globalらによる初のNokiaブランドのスマホで、Android 7.0(開発コード名:Nougat)を採用し、約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶や64bit対応のQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 430(MSM8937)」、4GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載。

開発・製造はFIH Mobileが担当し、中国市場にて2017年の早い時期に発売予定。オンラインストア「JD.com」にて価格は1,699人民元(約29,000円)となっています。

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かつて携帯電話端末市場でシェアNo.1だったNokiaは、その後のスマホへの転換に乗り切れず、端末事業をMicrosoftに売却し、一方で基地局などの通信インフラ事業をSiemensから完全に買い取り、Nokia SiemensからNokiaと社名を変えて存続しています。

一方で、Nokiaの端末事業を買い取ったMicrosoftもLumiaシリーズとしてWindows PhoneやWindows 10 Mobileを搭載したスマホを展開していましたが、うまくいっておらず、スマホに注力することも含めてフィーチャーフォン部門をHMD Globalらに売却しました。

それらを受けて、HMD GlobalらがNokiaからブランド名のライセンスを受け、新たに新生Nokiaブランドのスマホが登場したというわけです。また、HMD GlobalもNokiaと同じフィンランドを拠点とした新興企業で、Nokiaブランドのフィーチャーフォンやスマホ、タブレットなどを投入するために新たに元Nokiaの社員などによって設立されました。

新たに発表されたNokia 6は、流行りの2.5Dラウンドガラス「Corning Gorilla Glass 3」と6000番台のアルミニウム合金によるメタルボディーを採用し、ディスプレイの下中央には指紋センサーを搭載するなど、最新の仕様に沿っています。

とはいえ、逆にNokiaブランドという以外は特に特長はないとも言えます。スペックも上述以外では、64GB内蔵ストレージやmicroSDXCカードスロット、3000mAhバッテリー、F2.0の明るいレンズの約1600万画素リアカメラ(デュアルLEDフラッシュ)、約800万画素フロントカメラ、Dolby Atomos、LTE UE Category 4による下り最大150Mbpsおよび上り50Mbpsなどの通信機能に対応。

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記事執筆:memn0ck


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