これぞ同人!バラエティ豊かな個性的過ぎるモバイル系薄い本を続けて紹介!

東京・お台場の東京ビッグサイトにて2016年12月29日(木)~31日(土)の3日間に渡ってゲームやアニメ、その他のあらゆるサブカルチャー関連を扱う世界一の同人誌即売会「コミックマーケット91」(以下、コミケ91)が開催されました。

本記事では前回に引き続き筆者が会場にて入手したモバイル(今回はそうでないのもありますが)関連同人誌や関連グッズ紹介の後編をお送りします。なお、サークル出展者に配慮し、誌面の内容についてはおおまかな掲載までとさせていただいておりますので、ご了承ください。


【Connect!Vol.09&Vol.SP6】
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今回は値段別の周辺機器レビューが掲載されているConnect!の最新号

およそコミケの開催ごとに新館を刊行、頒布しているサークル「Project Connect」が発行しているモバイル関連のレビューや考察記事などが掲載されている同人誌が「Connecet!」です。

今回も9冊目となる本誌と、番外的なネタを掲載してきたSP版の6刊目が頒布されていました。Vol.9では「2000円以下限定!ついつい手が出る便利ガジェット13選」と題して、スマートフォン(スマホ)やタブレットなどのモバイル機器を使っていくうえで便利な周辺機器や関連アイテムをライター陣が紹介していく、といった内容になっています。

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スマホ保護ケースとしては定番のレイアウトの保護カバー(Vol.9より)


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中々、手の出せそうにないネタ枠に「そもそも日本で売ってないよ!」な強烈なアイテムも……(Vol.9より)

そして、Vol.SP6では同じく、モバイル機器を使う上で役立つ周辺機器や関連アイテムが紹介されているのですが、こちらは100円均一ショップで売られているもの限定。

ちょっとしたアイデアでより便利に使えるものや、ヒネりを加えた意外な使い方(皿立てをスマホの整理収納に使うなど)も載っており、参考にになりますよ!

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あると絶対便利な定番アイテムのスマホ三脚(Vol.SP6より)


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端末がたくさんある人向けの皿立てで端末整頓(写真=左)とSIMがたくさんある人向けのカードケース(写真=右)

・会場限定頒布アイテム「世界中で圏外!Connect SIM CARD」
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PIN番号振られてるけどあくまで観賞用!の「Connect SIM CARD」

こちらはConnect!表紙のイラストが印刷された特製の観賞用SIMカードとなっています。イベント会場での頒布限定で、これが欲しい人はコミケ会場へ実際に足を運んで購入しなくてはいけません。

「世界中で圏外」を謳っている通り、切り取ってスマホやタブレットへ挿し込んでも一切通信はできませんが、SIMカードそのものを愛でたいというモバイルへの歪んだ愛情を受け止めてくれること請け合いです!(ちなみに筆者、2枚も買ってしまいました…)

・どこで買える?
同人誌ショップのCOMIC ZINの店頭、およびWeb通販にて、購入が可能となっています。会場頒布恒例のSIMカードなどの取り扱いはありませんが、一部のバックナンバーも買えるので、一緒に見てみましょう!


【Androidのホーム画面をカスタマイズする本7&あにすま準備号】
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カスタマイズの楽しくなる実用度の高い本と何の役にも立たないけど、わかるとちょっと嬉しい情報本

・Androidのホーム画面をカスタマイズする本7
サークルorefolder発行の同人誌で、その名の通り「Android端末のホーム画面をカスタマイズして自分だけの端末にしよう!」という趣旨のサークルorefolderが定期的に刊行しているシリーズ本の7作目となります。

無料で使えるカスタマイズアプリの紹介や覚えておくと便利なテクニック、活用例が掲載されているほか、サークルスペースではこれらを利用して作ったホーム画面の実機見本などが展示されていました。

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わかりやすい手順からカスタマイズアプリ紹介に作例まで詳細に解説されています。

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サークルスペースに展示されていた実機サンプル


・あにすま準備号
こちらは、副題の「アニメキャラが使っているスマホを特定する本」そのままの意味で、アニメキャラクターが作中に使用しているスマートフォンや携帯を外観やUIなどから推測してまとめる、という内容の同人誌の準備号となります。(コピー本)

現代劇のアニメにおいて、作中にスマホなどの携帯電話を利用するというシーンは多くみられるもので、放送している時代やトレンドなどが反映される一つのポイントでもあったりします。例えば少し前のアニメなら折りたたみのフィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)が多くを占めていましたが、最近の作品ではほとんどがスマートフォンになっていたり、など。

ちょっと有名な話として、下の写真左側のように国内で販売されていないモデルのXperia(Xperia SP)を使っているキャラクターがいる描写があったりなど一部の界隈では話題になったこともありました。

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気になるあのキャラとお揃いのスマホにしてみるのもいいかも?

サークルのorefolderでは以前からアニメキャラクターが利用している端末の情報を収集しており、こちらのサイトにてアニメキャラが使っている携帯電話情報の登録を募集をしています。なお、受け付けているのはアニメに登場するキャラクターに限定しているようで、原作コミックなどの漫画やゲームについては対象外のようです。

アニメキャラが使っているスマホ

情報が充実していけば、正式版が頒布された時の充実度が増しますので、情報をお持ちの方は是非登録してみてはどうでしょうか。

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既にかなりの充実度になっていますがさらなる充実に期待しましょう!


・どこで買える?
あにすま準備号は準備号のコピー誌なため、購入はできません。こちらは正式版の登場を期待して待ちましょう!そして、Androidのホーム画面をカスタマイズする本7は同人誌版は同人関連ショップのCOMIC ZINにて。また、PDF版が電子書籍販売サイト「Gumroad」で購入可能です。

どちらも既刊の購入ができますので、ホーム画面カスタマイズの参考や資料にいかがでしょうか。

【黒電話 600形電話機】
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講談社の実用書シリーズ「ブルーバックス」っぽいデザインの本書。

最後のおまけはモバイルでもなんでもない固定電話、しかも昔懐かしの黒電話の解説本です。サークルTK2Sが頒布していたこの同人誌は今では中々お目にかかることの少なくなった黒電話600形電話機(日本電信電話公社製)について詳細にまとめられた一冊となっています。

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日本で最も普及した電話機「600形」が登場するまでの歴史も掲載されている。

600形電話機の歴史や誕生までのエピソード、そしてそのしくみと詳細な図解などを広く網羅した資料的価値の高い同人誌です。そのすべてとはいきませんが、日本の電話史にも触れることができる貴重な1冊ではないでしょうか。

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詳細な図解や回路図まで掲載されており、まさしく専門書といった感じ。

今、我々が手にしているスマホなどの携帯電話を中心としたモバイルとは離れたジャンルではありますが、ルーツを辿ると行きつくところのものなので紹介させていただきました。


・どこで買える?
この本の購入手段については、同人誌ショップなどの委託は行っていないようで、同人誌即売会イベントでTK2Sのサークルを直接訪れて購入するしか方法はなさそうです(既刊在庫が残ってればですが)。
本書の筆者であるyp14氏のTwitterにて、同人関連アイテムを取り扱っているとらのあなの通信販売ページにて購入が可能となっていることを確認しました。

資料としても、読み物としても非常に面白いので、是非とも入手にチャレンジして読んで欲しい本となっています。

かけ足気味ではありましたが、これにて筆者がコミケ91で入手した薄い本(ただし内容は熱い)となります。考察本1つとしても、同人誌ならではのひたすらに深く濃いものが揃っていました。

今後もモバイル関連の同人誌などの情報を集めていきたいと思っていますので、次回のレポートもお楽しみに!

記事執筆:河童丸


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