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ユーザーファーストを突き進むmineoのオフ会に参加してきました!

ケイ・オプティコムは19日、同社が運営する仮想移動体通信事業者(MVNO)サービス「mineo(マイネオ)」( https://mineo.jp )のユーザーコミュニティーサイト「マイネ王」を主催としたユーザーオフ会を開催しました。

オフ会にはマイネ王での募集で当選した十数名が参加し、マイネ王の運営スタッフなどを交えつつ、mineoの現状や今後の展開について事業主と利用者という垣根を越えた意見交換が行われました。

mineoのオフ会は今回で第7回を数え、今回は初の全国4都市(大阪・福岡・宮城・東京)での開催となりました。

筆者もmineoの1ユーザーとして応募したところ、運良く当選して2月19日の東京で開催されたオフ会に参加することができましたので、その様子などをご紹介したいと思います。

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ユーザーの声を積極的に取り入れていく同社の強みとは


■体力勝負ではないユニークな戦略を
オフ会にはケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーを務める上田晃穂氏をはじめとした8名のmineoスタッフが参加し、ユーザーとの意見交換を行いました。会の冒頭では事業戦略や現在の加入者推移、マイネ王の運営状況などが解説されました。

mineoの契約者数は2017年1月現在で50万人を突破し、マイネ王登録者数も16万人超となる中、ユーザーコミュニティーを重視するmineoにとってマイネ王ユーザーの生の声は重要な意見であるとともにmineoというMVNOサービスを成長させる原動力でもあります。

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ケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャー 上田晃穂氏


現在のいわゆる「格安SIM」を中心としたMVNOおよび格安スマホの市場動向について、上田氏は「勢いのあるLINEモバイルや、大手キャリア(NTTドコモやau、ソフトバンクなど)も価格が下がってきている中、2,980円ゾーンが熱くなってきている」と語り、2016年に一気に加速した格安スマホ市場がますます加熱している点を語りました。

また「体力勝負では大手キャリアに負けてしまう。だからこそユニークな戦略やサービスを打ち出していきたい」と、今年もさらなる新サービスの展開に意欲を見せていました。

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1,980円から2,980円のゾーンは業界すべてを巻き込む大市場となりそうな予感


■ユーザーと運営の本音が飛び交う熱いトークセッション
mineoやマイネ王の現状についてのプレゼン終了後はユーザーを交えてのトークセッション。はじめは固い表情であまり意見が出ない中でしたが、それでも普段からマイネ王の掲示板などで活発に意見交換を行っている参加者の方などを皮切りに次々と意見が飛び出すように。

特に熱い議論が行われたのは知名度(認知度)についてのディスカッションで、ユーザー側からは「新たに親しみやすいキャラクターを起用したCMや商品展開を行ってみてはどうか」、「顧客層に合わせたノベルティーを用意してはどうか」といったような、かなり突っ込んだ意見も出ていました。

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女優の葵わかなさんを起用したCMや各種ノベルティーグッズは確実に効果を上げているが、さらなる知名度アップへのアイデアが次々と出されていた


この他にもmineoが提供しているスマホ向けアプリ「mineoスイッチ」の追加機能や取扱製品の要望、ネットワークについての不満点や新たなサービスの提案などさまざまに意見が寄せられ、上田氏も思わず「それは面白いかもしれませんね」とうなずき「検討します」と答える場面も。

マイネ王のコミュニティー運営についても多くの意見が出され、掲示板利用時のマナーやモラルについては「ユーザー任せにしすぎている面がある。もう少し情報への誘導やウェルカム対応など運営側の施策があっても良い」と、利用者が急増する中でユーザー同士でのコミュニティー管理では限界が来ている点などが運営に伝えられました。

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トークセッションは3時間近くにも及んだ


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オフ会終了後には懇親会も催され、その場でもまた忌憚のない意見交換が行われた


■ユーザー本位の戦略が持つ「諸刃の剣」をmineoはどう扱っていくのか
事業者自らがユーザーコミュニティーサイトを運営し、そこでのユーザー活動に重点を置いたサービス展開を行うという戦略は、現在の日本で事業を行う通信関連企業では他に類を見ません。mineoの特異性や特色はそれだけでも十分に高いと言えますが、コミュニティーの醸成だけでは顧客を獲得できないのもまた通信事業の難しさです。

MVNO各社がより価格メリットの強いサービスや商材を次々と打ち出す中で、mineoもまた100万契約へ向けた新たな戦略が求められる時期に来ています。これまでmineoを支えてきたユーザーやオフ会に参加するユーザーとは、言わば「コアユーザー」です。

コアユーザーの意見はこれからも当然重要な役割を担っていくと思われますが、その声ばかりを聞いていてはライト層が大半を占めるマス市場を取り込まなければ達成できない100万契約への戦略は遠退く可能性もあります。

今回のオフ会でも真剣な意見交換によって新しいアイデアや提案がいくつも生まれましたが、それを事業者としてmineoがどう活かしていくのか、今後の同社の手腕と戦略に注目が集まります。

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mineoがめざすMVNOサービスの姿はどのようなものになるのだろうか


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