docomoが一般向け「eSIM プラットフォーム」を開発!

NTTドコモは23日、タブレットやウェアラブル端末などのコンシューマ機器を対象に通信サービスの利用に必要な電話番号や契約内容などの加入者情報(プロファイル)を遠隔でSIMカードに書き込める「eSIM プラットフォーム」を開発したと発表しています。

現在、多くの携帯電話網に対応した機器ではプロファイルを記録したSIMカードを人の手で機器に挿入する必要がありますが、eSIMプラットフォームに対応する機器では、あらかじめ機器に内蔵された遠隔で書き込みが可能なSIMカードに対し、利用者による操作でプロファイルをネットワーク経由で書き込むことが可能となります。

同社ではこのeSIM プラットフォームに対応した製品を2017年中に発売する予定だということです。

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NTTドコモでは2014年6月から「docomo M2Mプラットフォーム」を利用している法人契約者を対象に車両や建設機械などのM2M機器向けに「eSIM」を提供しています。

今回新たに開発したeSIMプラットフォームでは、利用者の対応機器から自分で簡易操作によって事前に登録した契約情報などを遠隔(ネットワーク経由)で即時にSIMカードに書き込むことが可能となります。

書き込まれる機器側は、あらかじめeSIMプラットフォームに対応したSIMカードを内蔵しておくことで、SIMカードの抜き差しも不要となるため、利便性向上を実現してより簡単に通信サービスを使うことができるようになります。

NTTドコモが開発したeSIMプラットフォームは、2016年10月にGSMAにおいて確定した遠隔でSIMカードに書き込みができる「Remote SIM Provisioning Version 2.0」の仕様に準拠しているとのこと。

また同社では、GSMAにおいてeSIMの検討グループの設立当初から参画し、仕様策定に取り組んでいましたが、今後も飛躍的に拡がる多様な製品に対し、eSIMプラットフォームを活用することでより便利により簡易に利用できるよう取り組んでいくとしています。



記事執筆:memn0ck


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