泡ソープで清潔に保てる富士通の新しいSIMフリースマホ「arrows M04」をチェック!

既報通り、富士通コネクテッドテクノロジーズは10日、都内にて「2017年夏最新スマートフォン発表内覧会」を開催し、同社の新しいSIMフリースマートフォン「arrows M04」を発表した。

すでに7月20日より全国の家電量販店および仮想移動体通信事業者(MVNO)などの各社で取り扱いを開始している。価格はオープンながら市場予想価格が34,800円(税別)。

製品の特長として同社初となる液体タイプの食器用洗剤や泡タイプのハンドソープで洗うことを可能とし、米国国防総省の調達基準である「MIL規格」の23項目に準拠した耐久性、防水、防塵、落下時の画面割れに強い堅牢性を持つ。

今回は発表会に併設された展示会場において実際にarrows M04をタッチ&トライしてきたので、プレゼンテーションの内容とともに外観や機能について写真と動画で紹介していく。

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泡ソープで洗えるスマホといえば、京セラのau向け「DIGNO rafre」およびUQモバイル向けの「DIGNO L」などがあるが、富士通も耐衝撃・防水・防塵に対応したタフネススマホに耐洗剤性能を持たせてきた。

これはスマホを清潔に保ちたい、汚れたら洗いたいという特に日本の利用者のニーズに応えるべく製品開発を行ったのだという。arrows M04は泡タイプのハンドソープだけではなく、キッチンの液体タイプの食器洗い用洗剤を希釈して泡立てた状態で汚れを洗い落とすことが可能だ。

なお、食器洗い用のスポンジを使用すると汚れや泡が細かい部分に入り込む可能性があり、それをしっかりと洗い落とす必要があるため、スポンジを使用せずに泡立てた状態で手洗いすることが推奨されている。

泡で汚れを落としたら水で流し、さらに端子部分に入った泡も水で落とし、しっかりと水抜きをして乾かせば大丈夫とのこと。

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arrows M04の主なスペックとして、ディスプレイは約5.0インチHD(720×1280ドット)IPS液晶、CPUにはQualcomm製「Snapdragon 410(MSM8916)」(1.2GHz、クアッドコア)、2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージなど。

性能的には最新のミドルクラスのスマホよりも下となるが、耐久性や前述した耐洗剤などが付加価値となる。ターゲットは、メールやSNS、通話などを主に利用するライトユーザーや初心者、シニアなどとされる。

前機種「arrows M03」も郵便局にIIJmioとセット販売のためのチラシを置くなどを含めて販路が広かったが、arrows M04も各量販店やECサイトに加え、MVNOでもIIJmioや楽天モバイル、mineoではオリジナルカラーが用意されるほか、DMMモバイルやLINEモバイル、エキサイトモバイル、NifMo、BIGLOBE SIMなど他社で取り扱われる。

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耐衝撃性能、特に画面割れ耐性に関しては、落下時の衝撃による変形が起こらないように両サイドにステンスフレームが配置され、フロントホルダーの厚みを増して曲げやねじれの耐性を上げている。

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ラウンドしたベゼルが落下時の衝撃を分散させ、画面の衝撃を最小限に抑制する。動画でも記録しているが展示会場では、コンクリートの上に落下させるデモが行われていた。

デモでは落下の衝撃で端末が激しくバウンドしたものの、画面割れは起きていなかった。さすがに硬いコンクリートに落下しているということもあり、角に傷がついていたがその後タッチ操作など問題なく動作していた。

ガラスはCorning製「Gorilla Glass 3」を採用。最新の部材ではないが、開発には硬度や曲げなどの傾向に対するデータの蓄積があるGorilla Glass 3のほうが取り扱いに慣れており、その性能を十分発揮することができるのだという。

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角の丸みは大きくはないが、適度なカーブを描いているため持ちづらいということはない。

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カラーバリエーションは、基本カラーの「ブラック」および「ホワイト」に加えてビックカメラ・コジマ・ソフマップ・IIJ向けの「デニムブルー」、楽天モバイル向けの「ゴールド」、mineo向けの「グリーン」の5色。

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デニムブルー、ブラック、ホワイトの背面には富士通のロゴマークがある。またおサイフケータイ(FeliCa)に対応する。

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楽天モバイルおよびmineo向けには、富士通のロゴマークがなくarrows刻印のみのシンプルなデザインとなっている。

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背面カメラは約1310万画素(F値2.0)、前面カメラは約500万画素。カメラは画像処理を大きく変更。従来は風景などがスッキリと見えるようにチューニングしており、それによって青が強く出る傾向があった。

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これはソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z3」なども同様の傾向があった。arrows M04では色再現性を高める方向へチューニングし、傾向としては暖色系のいわゆる記憶色に近い絵づくりをしているようだ。

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arrows M04(写真=上)とarrows M03(写真=下)との撮り比べでは、arrows M04のうほうが赤みが強いことが確認できた。

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右側面(写真=上)には触ってすぐに分かる丸いボリュームキーと電源キー、左側面(写真=下)nanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカードスロットがある。

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上面(写真=左)にはワンセグ用のアンテナとイヤホンマイク端子、下面(写真=右)にはスピーカー、microUSB端子、ストラップホールがある。

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アイコンのレイアウトが自由な通常のホーム画面のほかに、スマホ初心者やシニアでも分かりやすいホーム画面を用意。メニューやブラウザなど、クッキリと大きな文字で表示しているが、文字が小さくて見づらい場合はナビゲーションバーの右にあるルーペアイコンで簡単に拡大表示に切り替えることが可能だ。

ダイヤル画面や履歴画面など大きなタブでスッキリとまとまっている。アドレス帳登録も、初心者でも分かりやすいよう、名前・電話番号それぞれの項目に対してウイザード形式で順に入力していけるよう配慮されていた。

【arrows M04を動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/BvA5ZTSjieE

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大手携帯電話会社の製品と異なり、SIMフリー製品の場合は壊してしまった場合に手厚いサポートが受けられないケースが多い。であれば、最初から壊れにくいスマホを購入するというのも賢い選択だ。

生活に密着したおサイフケータイを搭載しているのも海外製スマホにはない強み。また、災害時にはワンセグで情報を得ることができるなど、細かい所まで使い勝手にこだわっている点も富士通らしさがあるように感じた。



記事執筆:mi2_303


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