スマホなど向け半導体メーカー「MediaTek」の売上が減少!格安デバイスの味方に何が!?

スマートフォン(スマホ)など向けチップセットを開発・製造する台湾の半導体メーカーであるMediaTekは7日(現地時間)、同社の2017年7月における単月売上報告を公開し、前年度比-23.57%、前月比-13.36%と大きく落ち込んでいることを発表しました。

日本でも主にローエンドからミッドレンジのエントリーモデル向け「格安スマホ」などに多く採用され、スマホ以外にもさまざまなデバイス向けにチップセットを供給する安価製品の味方に何があったのでしょうか。

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MediaTekの7月の売上は2017年が189億6,900台湾ドル/TWD(約681億円)、2016年が248億1,900台湾ドル(約893億円)となり、前年度同月および前月と比べてみると、前年度同月比が-23.6%、前月比が-13.4%とあまり振るわない状況となっています。

これは主にMediaTekがライバルのQualcommによって中国でのシェアを着実に奪われてきていることが大きな原因として考えられます。実際、日本でもこれまで格安スマホではMediaTeK製のチップセットが多く採用されてきましたが、Qualcommの400番台や600番台を採用する製品が増えているように思われます。

さらに今年2月にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級の携帯電話関連展示会「Mobile World Congress 2017(MWC 20177)」で発表した最新チップセット「Helio X30」について財務的な問題で新しいシリコンを採用する計画を辞めた結果、需要が予想を下回ったということも影響しているということです。

そのこともあってか、MediaTekの顧客であり、特に中国を中心にシェアを伸ばしているスマホメーカーのVivoやOPPO、Meizuが最新製品にMediaTekのチップセットを採用していないことが挙げられます。

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MediaTekの業績は現在低迷しており、同社の7月までの収益は1,331億3,000台湾ドル(約4,872億円)で、前年度の同じ時期の1,532億5,200台湾ドル(約5,518億円)と比べると、13.13%減といった結果になりました。

また2017年第1四半期(1〜3月)の総売上利益は昨年同期の33.5%から35%に上昇したものの、第2四半期(4〜6月)は3.6%しか増加しておらず、上昇率も鈍化しているようです。

MediaTekは第3四半期(7〜9月)の売上高が592億台湾ドル(約2,165億円)から639億台湾ドル(約2,337億円)ほど、つまり2~10%程増加を目標としていますが、今のところハイエンドチップセットのリリース予定はありませんし、MWC 2017で発表されたHelio X30を搭載するデバイスは、今のところ「Elephone X8 Lite」と「Meizu 7 ProのHigh Edition」のみとなっています。

そのため、このままでは到底目標額を達成できるとは思えませんし、この後、MediaTekはどのような対策を打ってくるのでしょうか。

日本で発売されたMediaTekのチップセットを搭載した製品で筆者がすぐに思い浮かぶものは「FREETEL SAMURAI MIYABI(雅)」や「Acer Liquid Z530」が挙げられます。直近では発売された機種では「gooのスマホ g06+」や「HUAWEI MediaPad T3 7」あたりがあります。

個人的にはLiquid Z530を愛用していただけにこのニュースは少し気になります……最近、PC市場ではIntelに長年市場を奪い続けられていたAMDが「Ryzen」を引っさげて、Intelのシェアを奪い返している熱い展開になっています。MediaTekもAMDと同じように業績を回復させてQualcommのシェアを奪えるようになる日は来るのでしょうか。

記事執筆:YUKITO KATO


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