50GBの超大容量プラン「ウルトラギガモンスター」などが発表された「ソフトバンク新サービス発表会」を!

ソフトバンクは13日、都内にて新サービスに関する記者発表会を開催し、最新のiPhoneが最大半額になる「半額サポート for iPhone」やデータ通信容量50GBの「ウルトラギガモンスター(データ定額 50GB)」、家族1人あたり最大2,000円割引の「みんな家族割」などの新サービスの提供を発表しました。

日本時間の同日未明には米国にてアップルが新型スマートフォン(スマホ)「iPhone X」および「iPhone 8」、「iPhone 8 Plus」などの発表を行っており、ソフトバンクの新サービスもこれに合わせたかたちとなります。

なお、ソフトバンクではiPhone 8およびiPhone 8 Plusに加え、同時に発表されたアップルの新しいスマートウォッチ「Apple Watch Series 3」やテレビに接続するセットトップボックス「Apple TV 4K」について2017年9月22日(金)8時に発売し、それに先立った9月15日(金)16時1分より事前予約受付を実施すると発表しているほか、発表会ではいち早くiPhone Xについても10月27日(金)より予約開始、11月3日(金)より販売開始することを明らかにしました。

今回は、そんな新サービスやキャンペーンの他にも以前に紹介したMassive MIMOを始めとした「5G」要素技術への取り組みなどが発表された本発表会の模様を写真とともに解説します。

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ソフトバンクの成長の歴史はiPhoneの日本展開の歴史でもある


■iPhone 8/8 Plusは9月15日より予約開始!
発表会冒頭に登壇したのは今年4月にソフトバンク代表取締役副社長兼COOに就任した榛葉淳氏。榛葉氏は冒頭でiPhoneとソフトバンクの歴史を振り返りつつ、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plusの3機種について予約開始日と発売日を発表しました。

iPhone Xは10月27日(金)より予約開始、11月3日(金)より販売開始。iPhone 8およびiPhone 8 Plusの2機種は9月15日(金)16時01分より予約開始、9月22日(金)8時00分より販売開始となります。

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ソフトバンク代表取締役副社長兼COO 榛葉淳氏


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全画面ディスプレイと高度な顔認識システムを搭載したiPhone Xに注目が集まる


■iPhone Xも半額で買える!?
iPhone 8の予約開始に合わせ、最新のiPhoneが最大半額になる「半額サポート for iPhone」を9月22日より提供開始します。これは同社が提供している「新スーパーボーナス」を利用して最新のiPhone(48ヶ月割賦で購入できるiPhone 8以降のiPhone)を48ヶ月の分割払いで購入し、25ヶ月目以降に機種変更すると、その時点で残っている分割支払金の支払いが不要になるというプログラムです。また本プログラムを利用した場合にも月月割が適用されます。

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iPhoneが半額で買えるというだけでもかなりのインパクトだ


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多くのお客様が2年毎に端末を買い換える傾向があるので残債免除の適用期間を25ヶ月目からとした」と語る榛葉氏


これは一般的に「残価設定型クレジット」と呼ばれる購入方法によく似ており、中古物件でも価値が十分に残り中古市場が活発な自動車などでよく活用されているものです。

残価となる端末代は端末を回収した際に「下取り価格」の代用として扱われるため、購入者は常に新しい端末を低価格で利用でき、また販売企業は市場価値が残っているうちに端末を回収して中古市場へ流通させることができるため、どちらにもメリットの多い販売方法と言えます。

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中古市場でも端末価値が落ちにくいiPhoneだからこそできたプログラムと言える


本プログラムへの加入条件は対象の機種を新スーパーボーナス用販売価格(48回分割)で購入することと、「データ定額サービス」または「パケット定額サービス」に加入することです。

また特典適用条件は対象機種を24ヶ月間利用し25ヶ月目以降に同社が指定する機種へ機種変更すること、機種変更する際に「半額サポート for iPhone」または「機種変更先取りプログラム」に加入すること、機種変更する際にそれまで利用していた機種を同社が回収すること(同社が定める回収条件を満たすこと)となっています。

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以前から2年毎にiPhoneを買い替えているソフトバンクユーザーであれば非常に魅力的な選択肢だ


■30GBでも足りないあなたへ!「ウルトラギガモンスター」登場!
次に発表されたプログラムはデータ容量50GBの新プラン「ウルトラギガモンスター(データ定額 50GB)」です。

榛葉氏は「(データ定額 20GBやデータ定額 30GBといった)ギガモンスターを契約しているお客様の3割は通信制限を経験されている」と語り、大容量プランであってもまだ通信容量が足りないという要望が少なからずある現状をスライドで説明した上で、更なる大容量プランとしてウルトラギガモンスターの提供開始を発表しました。

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ギガモンスターのインパクトは大きく、とくに若い世代ほど加入率が高い


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ギガモンスター加入後のデータ使用量は2倍に


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大容量のギガモンスターであっても速度制限を受けた経験がある人は3割にものぼる


なおウルトラギガモンスター(データ定額 50GB)は月額7,000円となり、「ギガモンスター(データ定額 30GB)」プランの月額8,000円よりも1,000円安い料金設定となることから、データ定額 30GBは9月21日で受付を終了します。

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超大容量プランが現実的な価格に


■家族4人で入ればウルトがギガモンスターが月額5,000円に!
また同じ家族割引グループで「ウルトラギガモンスター」に加入している回線が2回線以上ある場合、最大で1人あたり2,000円まで割引される「みんな家族割」も発表されました。本プログラムは9月22日より提供が開始されます。

みんな家族割では2人の加入で1人あたり月額1,500円、3人の加入で1人あたり月額1,800円、4人以上の加入で1人あたり月額2,000円が割り引かれるというもので、割引が最大に適用された場合ウルトラギガモンスターが月額5,000円で利用できることになります。

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「みんな家族割」は血縁関係がなくとも同居していれば適用される


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加入する家族(本プログラム適当者)が増えるほどに得をする仕組み


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割引最大でデータ定額 5GBと同じ価格で容量10倍になる


■ウルトラギガモンスターを軸に様々な特典を展開
さらに紹介者の家族が「ウルトラギガモンスター」で新規契約すると、最大5人まで、新規契約の家族1人につき10,000円を紹介者へキャッシュバックする「みんな家族ご紹介キャンペーン」も実施されます。キャンペーン期間は2017年9月22日から2018年3月31日までとなります。

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新規顧客の獲得も忘れない


ポイント施策では、「ウルトラギガモンスター」へ2017年11月30日までに申し込みをして「スマートログイン」を設定することで、「Yahoo!ショッピング」「ロハコ for SoftBank」での買い物でもらえるポイントが2017年12月31日まで通常10倍のところさらに5倍追加され、全品いつでも15倍となる「ウルトラギガモンスターならポイント+5倍キャンペーン」も実施されます。

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ポイント加算の内訳は「Yahoo!ショッピング 通常ストアポイント」が1倍、「Yahoo!プレミアム 会員特典」で+4倍、「ソフトバンクならポイント+5倍キャンペーン」で+5倍、「ウルトラギガモンスターならポイント+5倍キャンペーン」で+5倍、合計で15倍となる


このほか一部ソフトバンクショップでのiPhone/iPadの修理取次の開始や「SUPER FRIDAY」キャンペーンがサーティワンアイスクリームで実施されることなどが発表されています。

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10月2日より180店舗で開始され、今後順次対応店舗を増やしていくとのこと


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店舗前に長蛇の列を作るなど、毎回社会現象化する同キャンペーン


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貰えるアイスはレギュラーシングルコーン1個


■大容量通信時代を支えるMIMO技術
発表されたのは料金施策やキャンペーンだけではありません。ギガモンスターなどの料金施策によって利用されるデータ容量は飛躍的に増大し、通信トラフィックは常に逼迫の危機にあります。

同社ではその解決策として「Massive MIMO(マッシブ マイモ)」アンテナをLTE向けに転用し世界で初めて商用化しており、本発表会でもその成果や実地試験の様子を公開しました。

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「低速撲滅」をスローガンに掲げる


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技術解説に登壇したのはソフトバンク テクノロジーユニット モバイル技術統括 モバイルネットワーク本部 本部長 野田真氏


Massive MIMOとはアンテナの多重化技術であり、複数のアンテナを同時に利用することで多数の利用者が同時に利用しても通信速度が低下しにくくなるメリットがあります。

本来このアンテナ技術は第5世代通信システム「5G」の要素技術ですが、これをLTE通信に活用し商運用しているのが同社で、実際に都内に設置されたMassive MIMOアンテナを使った実験の様子も動画で紹介されました。

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各社の端末を持ったスタッフを各35名ずつ配置し、同時に動画のダウンロードを行う


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ダウンロードが終わった順にパネルを掲げ、担当する通信会社の35名全員がパネルを掲げた時点で計測終了とするテスト


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結果はソフトバンクが大差をつけて勝利


1つの基地局が受け持つ狭い範囲で大量の通信が同時に発生する機会はとくに都市部で多く、各種イベントや商業施設以外でも平日のお昼時(12時台)や通勤通学のラッシュ時(8時台、17時台など)は常に厳しいトラフィック状況となります。

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第三者機関によるテストでもソフトバンクは良好な結果を見せている


同社はこのMassive MIMO技術をさらに発展させた「Massive MIMO 2.0」や基地局同士を連携させる「Distributed MIMO」、1つの基地局で最大4レイヤーを同時に扱う「MultiUser MIMO」、そしてそれをアップロードでも利用する「UL MultiUser MIMO」の「4つのMIMO」技術を9月22日より導入開始し、順次全国展開していくと発表しました。

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MIMO技術は有限資源である電波の効率的な利用に欠かせない技術だ


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Massive MIMOは2.0でセル容量が1.5倍となる


■迷走感のない一貫した戦略を打ち出すソフトバンク
2016年は通信料金の高騰に反発する形で仮想移動体通信業者(MVNO)サービスがブームとなり、2017年になるとMVNOへの顧客流出に危機感を感じた移動体通信事業者(MNO)であるドコモやKDDI、ソフトバンクなどが次々と大容量を売りとした料金プランを発表し、奇しくも「大容量のデータ通信が必要な人はMNO、通信をあまり頻繁にしない人はMVNO」といった「住み分け」が進みました。

今回の発表では同社の大容量プラン重視の姿勢がさらに推し進められ、各種キャンペーンを適用した場合1GBあたり100円という高コストパフォーマンスを実現しています。

一方で、大容量プラン重視の施策はARPU(1ユーザーあたりの月間平均収入)の低下を是が非でも避けたいという同社の思惑でもあります。通信料金そのものを下げるのではなく、トラフィックの増大を加速させるリスクを負ってでも大容量プランを目標収益ラインに設定することでARPUを維持するという戦略です。

今回の発表では、この戦略に見事に沿ったプランやプログラム、そして新たなアンテナ技術の導入が発表されました。みんな家族割やSUPER FRIDAYで顧客の囲い込みや新規客の獲得へアプローチし、データ容量単価の低下で増大するトラフィック負荷の分散にMIMO技術を活用する。迷走感のない一貫した戦略と言えます。

今後ウルトラギガモンスターのハイコストパフォーマンス戦略にMNO他社はどう反応し対抗策などを打ち出してくるのでしょうか。大きな注目が集まります。

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ソフトバンクの掲げる「あなたファースト」はどこまでユーザーの期待に応えられるだろうか




記事執筆:あるかでぃあ


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