iPhone 8のワイヤレス充電を試す!

9月22日の発売以来連日注目を浴び続けるAppleの新型スマートフォン(スマホ)「iPhone 8」および「iPhone 8 Plus」ですが、一見iPhone 7やiPhone 7 Plusから大きな変化が見られないように思われるこれらの機種には大きな進化ポイントが1つあります。それは「無接点充電(ワイヤレス充電)」です。

ワイヤレス充電という方式そのものの歴史は古く、携帯電話などではかつてPHSなどが採用していました。その後国際的な標準規格としてQi、PMA、A4WPなどいくつかのワイヤレス充電(無接点給電)規格が登場しましたが、今回のiPhone 8などで採用されたのは「Qi(チー)」という規格です。

Appleも純正のワイヤレス充電デバイス「AirPowerマット」2種類を2018年に発売予定ですが、今回は市販のQi対応充電器で一足早くiPhone 8のワイヤレス充電を試してみたいと思います。

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iPhoneだけではなくApple WatchやAirPodsも続々とワイヤレス充電対応に


■平置きから立て掛けタイプまで。便利に使い分けよう
Qi対応充電器には主に平置きのマットタイプと立て掛けて使用するスタンドタイプがあります。今回は平置きのマットタイプとしてAnkerの「PowerPort Qi A2511012」を購入しました。

こちらの製品はmicroUSBケーブルで接続する充電器で、2A出力のUSB接続式ACアダプタなどで利用できます。iPhone 8純正のACアダプタは1A出力であるため利用できない点に注意です。この製品限らずQi対応充電器の多くは2A出力のACアダプタを必要とする場合が多いため、別途出力容量の大きめなUSB接続式ACアダプタを購入しておくと良いでしょう。

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「PowerPort Qi A2511012」の外箱


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充電器本体とmicroUSBケーブルが付属する


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試しにiPhoneシリーズ純正のACアダプタを使用してみたところ、過負荷による発熱で給電が停止した。場合によっては発火の危険もあるため絶対に使用しないようにしよう


本機をACアダプタと繋ぐと赤いパイロットランプが点灯し、充電可能な状態であることをお知らせしてくれます。その後は本機の上にiPhone 8を置くだけ。小さなバイブレーションによるお知らせとともに充電が開始されます。

本体表面にはリング状にすべり止めのラバー素材が埋め込まれているため、iPhoneなどを置いた時に滑ることなくしっかりとホールドしてくれる点も本機の良い点です。

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電源に接続すると赤いパイロットラップが点灯し、充電が開始されると青いランプが点灯する。


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裏面全体にもラバー素材が貼られておりテーブルなどにしっかりと吸着する


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本機にiPhone 8を置くとすぐに充電が開始される


ワイヤレス充電はコイルによる電磁誘導によって電流を作り充電する仕組みであるため、正しい位置に置かなければ充電できません。iPhone 8は本体中央付近にコイルが埋め込まれているので、本体中央を本機の上に置くようにしましょう。

iPhoneを市販の保護ケースなどに入れても充電は可能ですが、金属製のケースの場合は充電出来ない可能性がありますので、ワイヤレス充電を利用する際は保護ケースの有無や素材などにも注意してください。

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このように適当な置き方をすると充電されない


本機は薄型で持ち運びにも便利なサイズなので、モバイルバッテリーと組み合わせて外出先で使うのも良いでしょう。この場合もモバイルバッテリー側の出力が2A以上であることを確認してから使用しましょう。

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愛用のモバイルバッテリーと接続。モバイルバッテリー自体がQi対応充電器だったらもっと便利かもしれない


次にスタンドタイプの充電器を試してみます。購入したのはSeneoの「Qi急速ワイヤレス充電器」。本機は高速充電規格である「Quick Charge 2.0」に対応していますが、iPhone 8は通常充電のみ対応となっています。また本機も2A出力のUSB接続式ACアダプタを使用します。

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こういった周辺機器はほとんどが海外製品だ


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本体デザインはシンプル


スタンドにiPhone 8を置くと緑色のランプが点灯しすぐに充電が開始されます。本機には2つの充電用コイルが内蔵されており、本体中央と下寄りの2箇所にあるため、iPhone 8を縦に置いても横に置いても充電が可能です。

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スタンドタイプはフットプリントが小さいため設置場所に困らないのもメリットの1つ


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スタンドの角度が良いため充電しながら動画視聴するのにも便利そうだ


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こちらの充電器も市販の保護ケースを装着した状態で問題なく充電できた


スタンドタイプは持ち運びには不便ですが、充電しながら動画の視聴などが容易にできる点がメリットです。平置きタイプと使い分けたいところです。

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底面にすべり止めのラバー素材が4箇所配置されているため設置性も良い


■「完璧なワイヤレス環境」を手に入れたiPhone
Appleはこれまで、iPhoneのバックアップにiCloudを推奨したり、イヤホンジャックを廃してAirPodsによるワイヤレスリスニングへ誘導するなど、ケーブル類を排除する方向に推し進めてきました。そして今回ついにiPhone 8シリーズやプレミアムモデルである「iPhone X」でワイヤレス充電にも対応することとなり、完璧なワイヤレス環境を手に入れました。

完璧なワイヤレス環境がもたらすものは「シンプル」と「使いやすさ」です。iPhoneを置くだけで充電され、AirPodsを耳に装着するだけで音楽が聴ける。そこに煩わしいケーブル類は一切ありません。かつてiPodを片手にイヤホンケーブルを振り回して踊りながら音楽を聴くAppleのTVCMが一世を風靡しましたが、もはやそれすらも過去の話です。これからは一切のケーブルを使用しない、シンプルで便利なスマホ生活が始まるのです。

ワイヤレス充電は通常の充電と比較すると1.5倍程度充電時間が長くなりますが、端末をただ置くだけで充電が始まる便利さから、筆者の場合うっかり充電を忘れる頻度のほうが少なくなり結果的に便利に使えています。仕事や遊びから帰宅したら、着替える際にiPhoneを机(充電器)に置くだけです。当たり前の行動でそのまま充電が始まります。「充電用ケーブルに繋ぐ」という1アクションがないだけでこれほど便利なものかと改めて痛感しました。

iPhone 8やiPhone 8 Plusを購入した皆さん、そしてこれから購入を考えている皆さん。ぜひQi対応充電器でワイヤレス充電を体験してみてください。きっとその便利さに感動することでしょう。

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ワイヤレス充電はiPhone 8最大の進化ポイントであり、完全ワイヤレス環境を実現したiPhone 8こそがiPhoneの完成形だと言っても過言ではないだろう








記事執筆:あるかでぃあ


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