エイスースがMWC 2018でフラッグシップスマホ「ZenFone 5Z・5・5 Lite」を発表! |
ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2018年2月26日(月)から3月1日(木)まで開催されている「Mobile World Congress 2018(以下、MWC 2018)」に合わせてプレスイベント「ZenFone Unveil | We Love Photo」を開催し、新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZenFone 5(型番:ZE620KL)」および「ZenFone 5Z(型番:ZS620KL)」、「ZenFone 5 Lite(型番:ZC600KL)」、「ZenFone Max (M1)(型番:ZB555KL)」などを発表しています。
発売時期はZenFone 5 Liteが2018年3月より、ZenFone 5が2018年4月より、ZenFone 5Zが2018年6月よりグローバル市場で順次投入され、価格はZenFone 5 LiteとZenFone 5は明らかにされておらず、ZenFone 5Zが479ユーロ(約63,000円)からとなっています。なお、日本での発売については明らかにされていませんが、これまでの「ZenFone」シリーズと同様に各機種ともに投入される可能性は高そうなので期待したいところです。できれば、海外にそれほど遅れることなく販売開始して欲しいところです。
【ZenFone 5Z】
ZenFone 5ZはZenFone 5シリーズの上位モデルで、新たに事前に同社の決算説明会で明らかにされていたように“z”が付きました。新たにAI(人工知能)を活用したディスプレイ表示やカメラ撮影、処理性能向上、バッテリー持ち向上などを行なっており、例えば、独自ユーザーインターフェース「ZenUI 5.0」がAIによって進化し、より快適に操作できるように「AI Boost」などの機能が追加されています。
画面上部中央に切り欠き(いわゆる「ノッチ」)が存在する縦長画面による“ほぼ全画面デザイン”で、ディスプレイは約6.2インチFHD+(1080×2246ドット)Super IPS+液晶を搭載しています。なお、画面のアスペクト比は9:19と、他の縦長画面よりさらに縦に長くなっており、画面占有率は90%とのことで、DCI-P3をサポートしています。
外観はアイコニックデザインを採用し、ZenFoneシリーズの象徴でもあるスピン加工も見られ、背面や側面はメタル素材を採用し、本体カラーはMidnight Blue(ミッドナイトブルー)およびMeteor Silver(メテオシルバー)の2色展開。ディスプレイを覆うのは2.5Dラウンドガラス「Corning Gorilla Glass」を採用。
指紋センサーはZenFone 4シリーズでは主にディスプレイの下中央と前面に配置されていましたが、ZenFone 5シリーズではまたZenFone 3シリーズと同じく背面に移動しています。さらに生体認証では顔認証に対応。サイズは約153×75.65×7.85mm、質量は約155g。OSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)。
スペックはチップセット(SoC)にQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 845」(2.7GHz×4コア+1.7GHz×4コア)、内蔵メモリー(RAM)に4または6、8GBのLPDDR4X、内蔵ストレージ(UFS 2.1)に64または128、256GB、外部ストレージにmicroSDXCカードスロット(最大2TBまで)、Google ドライブに100GB(1年間無料版)、電池に3300mAhバッテリーなど。
その他の仕様ではIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooh 5.0、NFC、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、FMラジオ、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、照度センサー、RGBセンサー、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子など。本体右側面に音量上下キーと電源キーが配置。
リアカメラはAIを活用した約1200万画素積層型センサー(ソニー製「IMX363」/1画素サイズ1.4μm)が2つのデュアルカメラで、レンズのF値は1.8となっており、標準レンズと120°超広角レンズによってワイドアングル撮影に対応しています。どちらのレンズ/センサー側でも光学手ブレ補正(OIS)が利用でき、デュアルピクセルによる像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応し、0.03秒でピントが合うようになっているとのこと。なお、フロントカメラは約800万画素CMOS+F2.0レンズ(画角84°)を搭載。
また新機能としてiPhone Xの「アニ絵文字」やGalaxy S9シリーズの「AR絵文字」のような絵文字・スタンプ機能として「ZeniMoji」に対応します。ZeniMojiにはZenFoneやZenPadのオリジナルキャラクター「禅太郎」もプリインストールされ、各種コミュニケーションやライブストリーミングなどに利用できるということです。
モバイルネットワークでは4G(FDD-LTE方式およびTD-LTE方式)や3G(W-CDMA方式およびCDMA 2000方式、TD-SCDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、2つのSIMカードスロットがあるデュアルSIMで、両方ともに同時に4Gが利用できるデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しています。ZenFone 5Zは下りがLTE UE Category 18による最大1.2Gbps、上りがLTE UE Category 12による最大100Mbpsで利用可能。なお、通信方式や対応周波数帯は販売される国や地域で異なります。
またサウンドも強化されており、オーディオ設定画面が新しくなったほか、本体の上部と下部に2つの外部スピーカーを搭載してステレオサウンドに対応し、従来機種と比べて本体の外部スピーカーでは41%、イヤホン接続時では25%の大音量が出せるようになっているということです。またデュアルスマートAMPやノイズキャンセリング用マイク×2、NXP製アンプ「9874」を搭載。
【ZenFone 5】
ZenFone 5はZenFone 5シリーズのベースモデルで、ZenFone 5Zと同様にノッチのあるアスペクト比9:19の縦長画面による“ほぼ全画面デザイン”で、ディスプレイは同じ約6.2インチFHD+(1080×2246ドット)Super IPS+液晶を搭載し、画面占有率は90%となっています。
外観もデザインは同じで、背面や側面はメタル素材を採用し、本体カラーはStone Blue(ストーンブルー)およびLight Purple(ライトパープル)の2色展開。サイズは約153×75.65×7.85mm、質量は約155g。さらにAIを活用した各種機能やZenUI 5.0の進化なども同様となっており、OSはAndroid 8.0 Oreoを搭載しています。
違いは若干スペックが落とされており、SoCがQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 636」(1.8GHz Kryo 260×8コア)、RAMに4または6GBのLPDDR4X、内蔵ストレージ(eMCP)に64GB、モバイルネットワークに下りがLTE UE Category 13による最大600Mbpsとのこと。電池容量が3300mAhなど、その他の多くの仕様は同じとなっています。
リアカメラおよびフロントカメラもZenFone 5Zと同様で、背面が標準レンズと120°超広角レンズ(ともにF1.8)による約1200万画素積層型センサー(ソニー製「IMX363」)のデュアルカメラ、前面が約800万画素CMOS+F2.0レンズを搭載。
【ZenFone 5 Lite】
ZenFone 5 LiteはZenFone 5シリーズの廉価モデルで、ノッチのない一般的なアスペクト比9:18の縦長画面による“ほぼ全画面デザイン”で、ディスプレイは約6.0インチFHD+(1080×2160ドット)IPS液晶を搭載しています。OSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)で、ZenUI 5.0ではありますが、ZenFone 5やZenFone 5ZのようなAI機能には対応していないとのこと。
外観もデザインの傾向は同じですが、外装は樹脂製となっており、本体カラーはMoonlight White(ムーンライトホワイト)とMidnight Black(ミッドナイトブラック)、Rouge Red(ルージュレッド)の2色展開。画面を覆うのは2.5Dラウンドガラスで、ベゼルの幅は約1.79mmの画面占有率80.3%とのこと。サイズは約160.62×76.16×7.8mm、質量は約168.3g。
0.02mmの精巧なNCVMレーザー処理によるマットな質感のコーティングが施されたフレームと、光学のある深みと美しい色合いを与える光学式コーティングを施した背面パネルがコントラストのある洗練されたスリムデザインを強調しているとのこと。
スペックはSoCがQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 630(SDM630)」(2.2GHz Cortex-A53×4コア+1.8GHz Cortex-A53×4コア)またはオクタコアCPU「Snapdragon 430(SDM430)」(1.4GHz Cortex-A53×4コア+1.1GHz Cortex-A53×4コア)、内蔵ストレージ(eMCP)に32または64GB、外部ストレージにmicroSDXCカード(最大2TB)、クラウドストレージにGoogle ドライブの100GB(1年間無料版)、電池容量は3300mAhバッテリーとなっています。
なお、RAMはSoCがSDM630の場合に4GB、SDM430の場合に3または4GBとのことで、ともに規格はLPDDR4。さらにWi-FiもSDM630版はIEEE802.11a/b/g/n/ac、SDM430版はIEEE802.11b/g/nで、その他の仕様ではBluetooth 4.1およびNFC、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、指紋センサー、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、microUSB端子、3.5mmイヤホンマイク端子など。
カメラは背面も前面も標準レンズと超広角レンズ(画角120°の6枚構成)のデュアルカメラで、合計4つのクアッドカメラとなっており、リアメインカメラが約1600万画素センサー+F2.2レンズ(画角80°)、フロントメインカメラが約2000万画素センサー(ソニー製「IMX376」)+F2.0レンズ(画角85.5°)となっています。
ZenFone 5 Liteのモバイルネットワークは4G(FDD-LTE方式)や3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、2つのSIMカードスロットと1つのSIMカード&microSDXCカードスロットがあり、microSDカードを使わなければトリプルSIMとして使え、3つともSIMカードとしてはnanoSIMカード(4FF)サイズに。
通信速度はSDM630版がLTE UE Category 13による下り最大400Mbps、LTE UE Category 5による上り最大75Mbps、SDM430版がLTE UE Category 4による下り最大150Mbps、LTE UE Category 5による上り最大75Mbpsで利用可能。なお、通信方式や対応周波数帯は販売される国や地域で異なり、対応周波数帯は以下のようなSKU(バージョン)が用意されています。
A version
FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28)
TD-LTE (Bands 38, 39, 41 (2545~2655MHz))
WCDMA (Bands 1, 5, 6, 8, 19)
GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)
B version
FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 20)
TD-LTE (Band 40)
WCDMA (Bands 1, 5, 8)
GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)
C version
FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 28)
WCDMA (Bands 1, 5, 8)
GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)
D version
FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 26, 28)
TD-LTE (Bands 38, 41 (2545~2655MHz))
WCDMA (Bands 1, 2, 5, 6, 8, 19)
GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)
E version
FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 20)
TD-LTE (Band 40)
WCDMA (Bands 1, 5, 8)
GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)
ZenFone Unveil #Backto5 | ASUS MWC 2018
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・ZenPhone 関連記事一覧 - S-MAX
・ASUS Unveils the All-New ZenFone 5 Series at MWC 2018 - ASUS Press Room
・ZenFone 5 (ZE620KL) | Phone | ASUS Global
・ZenFone 5 Lite (ZC600KL) | Phone | ASUS Global
・ASUS MWC #Backto5 press event