勢いに乗るソニーのミラーレスカメラ α7 IIIだ!

カメラ映像機器工業会(CIPA)は3月1〜4日に渡ってパシフィコ横浜などにてカメラと写真映像のプレミアムショー「CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2018(CP+2018)」を開催した。今年の登録来場者数は目標の7万人に一歩及ばずの6万8111人だったが、昨年よりも1446人増加している。

今回もワールドプレミア(世界初公開)製品の中から投票により「ワールドプレミアアワード」の3製品が決定した。レンズ交換式カメラ部門ではソニーの「α7 III」、交換レンズ部門ではシグマの「SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art」、フォトアクセサリー部門では「SPEEDLITE 470EX-AI」が選ばれた。それぞれ、高い技術力と独自の創造性のある製品ばかりである。

次回の「CP+2019」は2019年2月28日(木)から3日(日)を予定している。今回はそんなワールドプレミアアワードを受賞したソニーのα7 IIIを中心に紹介していく。

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ソニーブースには、ワールドプレミアアワードに選ばれた最新モデルα7 III(ILCE-7M3)をはじめとするミラーレス一眼やコンパクトデジカメを展示。このα7 IIIは、CP+2018の直前に発表したばかりと言うこともあり、体験ブースには30分以上待ちの長蛇の列ができるほどの人気だった。

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α7 IIIは、有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー搭載したミラーレスカメラ。新世代の画像処理エンジンBIONZ Xによって常用ISO感度最高51200(最大ISO204800)を実現。693点像面位相差AFセンサーと425点のコントラストAF枠を持ち、瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」機能を持つ。

連写はAE/AF追従で秒間10コマ、ソニーはこのカメラをハイアマチュアモデルのなかでベーシックモデルとして位置づける。発売は3月23日、販売価格はオープンながら公式Webショップ「ソニーストア」では229,880円(税抜)である。

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写真のレンズは「FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)」で希望小売価格165,000円、ソニーストア価格は149,630円(税抜)だ。

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瞳AFは、正面から見える瞳だけではなく横顔に近い状態の瞳を追従する。この写真は、一見普通に撮っただけの写真ではあるが、実は他社の一眼レフカメラの場合は写真の瞳の位置にAFセンサーがないことが多い。そのため一度、中央もしくは瞳に近いAFフレームでピント合わせを行ってから構図を変える必要があるだ。

α7 IIIならほぼ画面を埋め尽くす広いAFエリアがあるため、構図を決めてから瞳AFで撮影が可能だ。初心者でも簡単に使うことができ、撮影の幅が広がるのではないだろうか。

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ソニーは昨年、連写に強いプロフェッショナルモデルの「α9(ILCE-9)」、ハイアマチュアモデルの「α7R III(ILCE-7RM3)」を発売し、様々な用途にカメラを展開した。そしてユーザーの要望に応える大口径望遠レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」を発表し、今回はそのモックを展示。

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さらにαシリーズの勢いを感じたのが、サードパーティー製レンズの増加だ。タムロンは定番の大口径標準レンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」を展示。発売は2018年中頃を予定しており、画質と価格のバランスが取れた製品になることを期待したい。

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ケンコー・トキナーは大口径広角短焦点レンズ「FíRIN 20mm F2 FE AF」を展示。大口径ながら小型・軽量で扱いやすい。発売は2018年4月下旬を予定している。

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シグマはニコン・キヤノン向けに発売していた大口径短焦点レンズや新製品をフルサイズのEマウント向けに発売することを発表している。発表された製品は以下の9本。70 mm F2.8 DG MACRO | Artと105 mm F1.4 DG HSM | Artは今回発表したばかりのレンズだ。

・SIGMA 14 mm F1.8 DG HSM | Art
・SIGMA 20 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 24 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 35 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 50 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 70 mm F2.8 DG MACRO | Art
・SIGMA 85 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 105 mm F1.4 DG HSM | Art
・SIGMA 135 mm F1.8 DG HSM | Art

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135mm F1.8 DG HSM|Artは、フルサイズのイメージセンサーならではの大きなボケが特徴で、ポートレート撮影などでその力を発揮する。

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また、ポートレート撮影の定番とも言える85mm F1.4 DG HSM|Artはまさに大口径といえるサイズ感。残念なのはソニーEマウント専用設計ではなく、他社対応製品にミラーボックス分の長さを延長したような長いレンズになってしまったことだ。

しかしながら、このレンズ鏡筒の延長には意味があり、対応する他社のカメラに買い換えた場合、有償の「マウント交換サービス」でレンズ自体を他社のカメラでも使い続けることができる。カメラの中でもレンズは資産とも言われる高価なものだけに、買い換えることなく使い続けられるのはシグマを選ぶメリットでもあると言える。

次回は、CP+2018で気になった製品を紹介していきたい思う。


動画リンク:https://youtu.be/8q58n_k8Nmg

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記事執筆:mi2_303




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