SIMフリースマホ「ASUS ZenFone 5 ZE620KL」を購入したのでファーストインプレッション! |
既報通り、ASUS JAPANから5月18日に発売されたASUSTeK Computer(以下、ASUS)の最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZenFone 5(型番:ZE620KL)」。6月下旬以降に発売される上位モデル「ZenFone 5Z(型番:ZS620KL)」と外観やカメラ機能などといった多くの共通仕様ながら希望小売価格は税抜52,800円(税込57,024円)となっています。
ZenFone 5Z ZS620KLもQualcomm製ハイエンドチップセット(SoC)「Snapdragon 845」や128GB内蔵ストレージを搭載しつつ、希望小売価格は税抜69,800円(税込75,384円)とお得感があるのですが、SoCこそ少し下の「Snapdragon 636」、内蔵ストレージも64GBとなっているものの、その他の6GB内蔵メモリー(RAM)などは同じなのでさらに割安感があります。
ASUSと言えば、2014年に発売した初代「ZenFone 5」がそれなりに使える性能で低価格だったこともあり、日本のSIMフリー市場で一躍トップシェアに躍り出たわけですが、そんな同じ「ZenFone 5」を冠した同機がまさに「#Back To 5」として戻ってきたという印象を受けました。
今回、ASUS JAPANが発表に合わせて実施していたキャンペーン「ASUS愛(AI)を見せつけろ!」を利用して公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」にてZenFone 5 ZE620KLを購入してみましたので、開封して外観や同梱品、基本機能を写真や画像を交えて紹介したいと思います。
なお、ASUS JAPANではZenFone 5 ZE620KLに対して発売日よりピクトエリアの色を黒くすることでノッチを見えにくくする「ノッチを隠す」機能を追加するソフトウェア更新を提供開始していますので、実際にノッチを隠す機能を使うとどうなるのかもチェックしていきます。
ZenFone 5 ZE620KLの本体カラーはシャイニーブラックおよびスペースシルバーの2色が販売されていますが、購入したのはスペースシルバーです。ZenFone 5Z ZS620KLもシャイニーブラックおよびスペースシルバーの2色が販売される予定で、外観ではこれらの2機種を区別できないとのこと。
購入価格はキャンペーンで5,000円引きになったので税込52,024円でした。さすがに公式Webストアだけあって前日に発送され、きちんと発売日に届きました。なお、配送業者は佐川急便でした。ZenFone 5 ZE620KLと同日に発売された下位モデル「ZenFone 5Q(型番ZC600KL)」の販路および価格、キャンペーンについてはこちらの記事にまとめているのでご参照ください。
箱は黒を基調とした細長いもので、上面に「ZenFone 5」と記載され、側面に「We ♡ Photo」、底面にIMEIや製品情報などの情報が記載されています。箱は大きめな感じがしますが、6インチサイズであることや同梱品が多いことを考えるとむしろコンパクトに収められているのかもしれません。
パッケージにはZenFone 5 ZE620KLの本体のほか、USB ACアダプターセットやSIMイジェクトピン、クリアケース、イヤホン「ZenEar Pro」、ZenEar Pro交換用イヤーピース、ユーザーマニュアル、製品保証書が付属しています。
特にSIMイジェクトピンについては製品保証書やクリアケースなどが入っている小箱を解体すると刺さっているので少し気づきにくいかもしれません。
最近多くなりましたが、クリアケースが付属するのはひとまずお気に入りのケースを見つけるまで装着しておくなどができるので嬉しい人も多いのではないでしょうか。
ZenFone 5 ZE620KLの本体は保護フィルムに包まれているので出し、さらに背面にIMEIなどの情報が記載されている半透明のシールも剥がしていきます。シールは粘着性も弱く剥がれやすかったです。
本体左側面にあるnanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカードのスロットにある小さな穴にSIMイジェクトピンを刺してトレイを引き出し、nanoSIMカードやmicroSDXCカードを装着します。もちろん、無線LAN(Wi-Fi)だけで使うといったことであればnanoSIMカードは装着しなくてもOKです。
またスロットにあるうちの1つはnanoSIMカードとmicroSDXCカードの共有となっており、nanoSIMカードにすれば、もう1つのnanoSIMカードと合わせてデュアルSIMで使え、さらに両方ともLTEに対応した「デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)」にも対応しています。
VoLTEも日本国内のNTTドコモおよびau、ワイモバイル(ソフトバンク)の3つの回線に対応しているので、その仮想移動体通信事業者(MVNO)を含めて利用可能です。ただし、移動通信体事業者(MNO)の相互接続試験(IOT)を取得しているのはauのみで、他の2社はASUS JAPANによる動作検証をクリアしているのみとのこと。
いよいよ電源を入れて初期設定をしていきます。電源キーは右側面の真ん中あたりにあります。その上に音量上下キーが配置されています。初期設定は後で少し画面を紹介しますが、ほぼ他のAndroid製品と同じで、ASUSの製品登録などをするためにASUSのアカウントにログインしたりするくらいの違いです。
画面は流行りの画面上部中央に切り欠き(いわゆる「ノッチ」)が存在する縦長画面の約6.2インチFHD+(1080×2246ドット)Super IPS+液晶を搭載し、10点マルチタッチで操作します。指紋センサーは背面にあり、ホームボタンなどのナビゲーションボタンは画面内に表示されるタイプです。
また画面のアスペクト比は9:19と、一般的な縦長画面の9:18よりさらに縦に長くなっており、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)が狭い“ほぼ全画面デザイン”なので幅も6インチサイズではありますが、75.6mmと以前の9:16の製品だと5.3〜5.5インチクラスといったところでしょうか。
ディスプレイは2.5Dラウンドガラス「Gorilla Glass」(Corning製)で覆われており、背面パネルも表面はGorilla Glassとなり、その下に8層の光学コーティングとジルコニアによるサウンドブラスト加工が施されて「ZenFone」シリーズの象徴でもある同心円状に輝くスピン仕上げとなっています。側面などのフレームは航空機などに用いるアルミニウムを採用し、強度を上げているとのこと。
背面には約1200万画素積層型センサー(ソニー製「IMX363」/1画素サイズ1.4μm)が2つのデュアルカメラを搭載し、レンズのF値は1.8で、広角レンズと120°超広角レンズによってワイドアングル撮影に対応。どちらのレンズ/センサーでも光学手ブレ補正(OIS)に対応し、デュアルピクセルによる像面位相差オートフォーカス(PDAF)などによって0.03秒でピントが合うようになっています。
フロントカメラは約800万画素CMOS+F2.0レンズ(画角84°)を搭載し、新機能として絵文字・スタンプ機能「ZeniMoji」に対応しており、ZeniMojiにはZenFoneやZenPadのオリジナルキャラクター「禅太郎」もプリインストールされ、各種コミュニケーションやライブストリーミングなどに利用可能となっています。
本体下側面にはUSB Type-C端子や外部スピーカー、3.5mmイヤホンマイク端子が配置。本体の上部と下部に2つの外部スピーカーを搭載してステレオサウンドに対応し、従来機種と比べて本体の外部スピーカーでは41%、イヤホン接続時では25%の大音量が出せるようになっているということです。
またオーディオ設定画面も新しくなっているほか、ハイレゾ音源やDTS Headphone:X、SonicMaster 5.0に対応し、デュアルスマートAMPやノイズキャンセリング用マイク×2、NXP製アンプ「9874」を搭載しています。
その他の仕様は3300mAhバッテリー(取外不可)やIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BeiDou・Galileo)、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、光センサー、RGBセンサーなど。
携帯電話ネットワークの対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および2、3、5、7、8、18、19、28、TD-LTE方式でBand 38および39、41、3GのW-CDMA方式でBand 1および2、3、5、6、8、19、2GのGSM方式で850および900、1800、1900MHzで、2波のキャリアアグリゲーション(CA)に対応。
サイズは約153×75.6×7.7mm、質量は約165gで、持った感じは大画面スマホに慣れているということもあり、ちょうど良いサイズ感かつ重さで、むしろこの大きさなら軽く感じます。
一方で、見ただけでは質感は悪くなく、スピン仕上げも良いのですが、爪で叩いてみると重厚な音はせず、電源キーなどの押し心地も少し軽いため、安っぽい感じもします。
とはいえ、文句を付ければといったところで、デザインは好みもありますが、全体的に質感はかなり良いのではないでしょうか。動作もSoCがミッドレンジ向けですが、6GB RAMということもあり、数日試しているくらいなら快適です。
またデザインが似ていると言われている「iPhone X」と並べてみると、確かにノッチや部品の配置など、確かに傾向はそっくりですが、背面の印象はまったく違いますし、前面はほぼ全画面デザインでノッチがあったらどれも同じなので仕方がないところかなと思います。
OSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)を採用し、同時ユーザーインターフェース「ZenUI 5.0」を搭載し、AI(人工知能)を活用したディスプレイ表示やカメラ撮影、処理性能向上、バッテリー持ち向上などが導入されました。以下にざっくりと画面で基本機能を紹介しておきます。
購入時のビルド番号は「15.0615.1803.60」、更新後のビルド番号は「15.0616.1804.17」で、Androidセキュリティーパッチも「2018年3月1日」から「2018年4月1日」に
Asustek
2018-05-18
記事執筆:memn0ck
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