大迫力の新体感スポーツ視聴イベントを写真と動画で紹介!

NTTドコモは14日、渋谷ヒカリエにて『FUTURE-EXPERIMENT』プロジェクト第3弾として「新体感スポーツ試聴イベント」を開催しました。イベントには公募によって当選した約200名の一般ユーザーが招かれ、「フューチャーエクスペリメントビューイング」と名付けられたフットサルの試合観戦が行われました。

2020年に迫った次世代通信規格「5G」サービスの運用開始を前に、NTTドコモはFUTURE-EXPERIMENT」と名付けたプロジェクトを発足。大容量・超高速・低遅延を主な特徴とする5G回線を活かしたイベントを実施しています。

2017年には「距離をなくせ。」の表題でPerfumeによるロンドン・東京・パリの3拠点からの同時合成ライブ配信イベントや、「視点を拡張せよ。」としてリオ2016パラリンピック・フェンシング金メダリストのベアトリーイェ・マリア・ヴィオ選手と太田雄貴選手による仮想エキシビジョンマッチの開催を行いました。

今回のイベントでは元サッカー・イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏やアンドレア・ピルロ氏、JリーグOBの福西崇史氏や前園真聖氏らを招いてのエキシビジョンマッチが行われました。迫力の試合観戦の模様やその技術解説などを写真や動画とともにご紹介します。

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アンドレア・ピルロ氏(左)とアレッサンドロ・デル・ピエロ氏(右)の放つオーラはまだまだ鋭い


■観戦者の視界を覆う「オールピッチビューイング」
今回の観戦イベントでは「オールピッチビューイング」と「プレイヤーズアイズビューイング」と名付けられた2つの観戦スペースが用意されました。オールピッチビューイングはこれまでの大規模スポーツ観戦スタイルの延長線とも言える超大型スクリーンによる観戦スタイルを取っており、その映像配信に5G回線が用いられています。

オールピッチビューイングのモニターはアスペクト比16:9の4Kモニターを横に3つ並べた解像度のもので、実際には4Kカメラ4台で撮影した映像を一部重ね合わせて繋ぎ目のない巨大な12K相当の映像へと合成処理したものが送信・表示されます。

映像の伝送レートは200Mbpsから250Mbps(担当者談)であり、これまでの4G(LTE)回線による安定した送信は事実上ほぼ不可能なものです。こういった超大容量伝送を得意とするのが5Gであり、スポーツ観戦イベントのような有線での設備設置にコストと時間の掛かる特設会場でのイベント開催などで大きな威力を発揮します。

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招待されたユーザーは約2時間のイベントを堪能した


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合計12K相当の超巨大モニターはフットサルフィールドの端から端までを表示し、まるで観戦者が試合会場にいるような臨場感を与えてくれる


■試合中のフィールドに立っているかのような没入感を与える「プレイヤーズアイズビューイング」
そしてもう1つの衝撃が「プレイヤーズアイズビューイング」です。こちらはフットサルフィールドに見立てたフィールドプロジェクションと左右2つの巨大モニターを利用し、フットサルの試合を観戦会場内で再現してしまうというものです。

フィールドプロジェクションでは映像トラッキングやスタッツデータによって各選手やボールの動きをリアルタイムに投影し、まるでゲーム画面を観ているように観戦することができます。またフィールドプロジェクション上には自由に立ち入ることができるため、観戦者がまさに試合の只中に立っているかのような没入感すら与えてくれます。

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トラッキングデータなどを調整している様子


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各選手の情報やボールなどが視覚化され、実際はこのようなフィールドが映し出される


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天井に設置されたプロジェクターから投影されている


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観戦者はフィールド内で選手の動きを体で感じ取るようにして映像を楽しめる。こんな体験は初めてだろう


オールピッチビューイングおよびプレイヤーズアイズビューイングについては報道関係者向けに事前公開されたテスト試合の模様を撮影してありますので、以下のリンクよりご覧ください。


S-MAX:NTTドコモ『FUTURE-EXPERIMENT』プロジェクト第3弾「新体感スポーツ試聴イベント」

動画リンク:https://youtu.be/lJyF3Ew1Rso


■スポーツ市場の育成に注力するNTTドコモ
同社は5Gを中心にキャリアフリーなスタンスでスポーツ市場への投資を行っており、2018年現在5.5兆円規模とされるスポーツ市場の規模を2025年には15兆円まで育てることを目標に、スポーツ観戦時の付加価値向上やスポーツファン拡大へのエンゲージメント強化としてパートナー企業の協創やマーケティングの実践を行っていくとしています。

また5Gの用途についても「何にでも使える。色々な端末が出てくれば色々な楽しみ方が出てくるだろう」と語り、今回のようなライブビューイングイベントもまた、そういった「端末」の新しい形を模索した結果と言えるでしょう。

2020年の東京オリンピックを視野に入れた同社の取り組みはいよいよ具体的な色を持って一般へお披露目されるようになってきました。同社はスポーツ分野への取り組みについて「5G時代ならではの『もっと面白くて』『もっとワクワクする』体験を」と銘打っており、これからも5Gの特性を活かした新しい楽しさを提案してくれそうです。

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スポーツの新しい映像体験が5Gから始まる




記事執筆:秋吉 健


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