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映画「THE GUILTY(ギルティ)」体感型鑑賞イベントに行ってきた!

全国で2月22日(金)から公開予定の「THE GUILTY(ギルティ)」は、デンマーク発の新感覚サスペンス映画だ。ヤコブ・セーダーグレンが演じる主人公アスガー・ホルムが“今”まさに誘拐されているという女性からの緊急通報を受け、電話だけで事件を解決しようするストーリー。画面に登場するのはほぼアスガーのみで、電話の向こうの状況や相手の声はすべて音だけで表現するという斬新な手法だ。

一般公開に先駆けて、配給元のファントム・フィルムが2月20日に都内で体験型イベントを実施した。イベントは「Xperia」シリーズのスマートフォン(スマホ)やその周辺機器などを手掛けるソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)とのコラボ企画で、報道陣や関係者に加え、一般の観客も招待されて実施された。

そのため、ソニーモバイルが昨年発売した装着した状態で外音も聞こえるデュアルリスニングスタイルのヘッドセットであるオープンイヤーステレオヘッドセット「Xperia Ear Duo」と「STH40D」を装着して映画を観るというイベントとなった。

ただし、映画の斬新な手法と合わせて、ただヘッドセットをして映画を観るというのではなく、劇中の電話相手の声や電話から聞こえるさまざまな音がヘッドセットから聞こえてくるのだ。一方、電話の向こう側の音以外は、シアターの音響設備から聞こえるとい仕掛けで、より主人公アスガーの環境に近い状態を再現。新たな体感型の映画体験が実現したのだ。

イベントでは、上映前にスタッフが客席をまわり、FM送信機とSTH40Dを手渡した。劇中の電話相手の声、電話の向こうの音の部分だけを分離して、場内のFM送信機に飛ばすという仕組みだ。観客は、FM送信機に接続されたSTH40Dを装着することで、劇中の電話相手の声や電話の向こうの音を耳元で聞けるのだ。

なお、ソニーモバイルの担当者によると、ワイヤレスタイプの「Xperia Ear Duo」でも実現することは可能だというが、無線による音声の遅延発生が懸念事項としてあるため、ケーブルタイプのSTH40Dを利用しているとのこと。


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会場ではFM送信機に接続されたSTH40Dが手渡された

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STH40Dを装着しながら映画を鑑賞

オープンイヤーヘッドセットは、外音とイヤホンからの音の両方が聞ける「デュアルリスニングスタイル」だ。そのため、周囲の雑音などをカットした「ノイズキャンセリング」機能を備えたヘッドセットに比べると、音楽に対する没入感が薄い。平たく言うと「ながら聞き」というスタイルなのだ。

開発の段階でも、音楽への没入感より、デュアルリスニングスタイルを追及した製品だとし、割り切った設計をしているのも事実だ。

そんなデュアルリスニングスタイルのSTH40Dだが、今回のイベントにおける映画への没入感は半端なかった。外音はシアターの音響設備で聞き、電話の向こうの音声はすべてSTH40Dで聞こえるという斬新なアイデアは見事にハマっており、「THE GUILTY」の世界に没入できるのだ。

この映画「THE GUILTY」が、まるでソニーモバイルのオープンイヤーステレオヘッドセット製品向けに作られた映画なのではないか!?とまで思えるほど見事なマッチングだった。

近年、映画業界では、爆音上映や4DX、MX4D、さらには応援上映など様々な手法でよりエンターテインメイント性を追及しているが、その中でもやはり「音」にこだわるシアターは多い。

劇場設備の超高音質上映も魅力的だが、今回のSTH40Dを利用した体験はそうしたシアター設備だけでは実現できない体験を実現している。まさに「新たな体験」だ。

ここまでごり押しに褒めちぎっているが、22日から始まる全国上映では、STH40Dを利用した上映館は存在しない。しかし、今回のイベントを通じ、ソニーモバイルのオープンイヤーステレオヘッドセット製品を利用した上映を検討するシアターもあるとのこと。今後、どこかのシアターでは今回のイベントと同等の上映手法が実現するかもしれない。

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