ソニーの最新フラッグシップスマホ「Xperia 1」が登場!

Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)は25日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2019年2月25日(月)から2月28日(木)まで開催される「MWC Barcelona 2019」(旧「Mobile World Congress」)に合わせてプレスカンファレンスを開催し、新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1」およびミッドレンジスマホ「Xperia 10」、「Xperia 10 Plus」、エントリースマホ「Xperia L3」などを発表しています。

Xperia 1は映画のスクリーンのアスペクト比である2.35:1と同じ21:9の約6.5インチ4K HDR(1644x3840ドット)有機ELによるCinemaWideディスプレイやトリプルレンズリアカメラを搭載したハイエンドモデルで、日本を含む国・地域にて初夏以降に発売するとのこと。ドイツでは2019年6月発売予定で、価格は946ユーロ(約119,000円)となっており、恐らく日本では従来通りにNTTドコモやau、SoftBankといった大手携帯電話会社から販売されると見られます。

またXperia 10およびXperia 10 Plus、Xperia L3は本日より一部の国・地域で発売され、日本での販売については明らかにされていません。なお、同社ではMWC Barcelona 2019のブースにて次世代移動通信方式5Gのミリ波帯(mmWAVE)に対応したデバイスの参考展示を行うとしています。

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Xperia 1を紹介する岸田氏

ソニーモバイルでは新たに「Xperia」ブランドにおいてソニーの4K有機ELテレビ「BRAVIA」やレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」などで培った技術に留まらずに「プロフェッショナル機器の領域からも技術を取り入れ、ソニーだけが実現できるクリエイティブなエンタテインメント体験を届けていく」と、登壇した同社代表取締役社長の岸田光哉が宣言。

これにより、Xperia 1は現在主流の18:9や19:9よりもさらに縦長で映画のスクリーンに使われている2.35:1(9:21.5)に相当するCinemaWideディスプレイを搭載し、画面は世界初の4K HDRに対応した有機ELディスプレイとなり、画面サイズは約6.5インチとなっています。

これにより、映画コンテンツなどをジャストフィットで見られるほか、縦画面でもより多くの情報量を表示して使いやすくなっているとのこと。一方、テレビなどで一般的な4K(3840×2160ドット)と比べると長辺は同等ながら短辺は解像度が低くなっており、4Kコンテンツを表示する際には上下をカットするか、両端を余らすことになります。

また新たにBRAVIAで培った高画質化技術によって有機EL向けチューニングした画質エンジン「X1 for mobile」を搭載し、SDR映像コンテンツをHDR相当の画質で美しく表示することを可能にした「HDRリマスター」を新搭載。色域についてもUHD(Ultra HD)の放送規格「ITU-R BT.2020」に準拠し、DCI-P3 100%となっているとしているほか、10bit信号に対応した独自開発の画像処理に対応し、CineAltaによる「クリエイターモード」などに対応。

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Xperia 1はスマホ初の4K HDR有機EL搭載。縦横比も従来より細長い21:9を採用

またデザインは「Xperia XZ2」シリーズから採用された背面がドーム状に膨らんだ「Ambient Flow」を廃止されており、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)を狭くした“全画面デザイン”を採用した無難な外観となっています。本体カラーはパープルおよびブラック、ホワイト、グレーの4色展開。

外装は金属フレームと強化ガラス「Gorilla Glass 6」を採用。さらにチップセット(SoC)は「Snapdragon 855」と順当に最新ハイエンド向けを搭載し、6GB内蔵メモリ−(RAM)や128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、3330mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 3.1)、防水・防塵(IP68・IP65)などとなるとされています。

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カメラも新たに背面にトリプルレンズカメラを搭載

またカメラは背面には約1200万画素CMOS(標準レンズ)+約1200万画素CMOS(望遠レンズ)+約1200万画素CMOS(超広角レンズ)のトリプルレンズカメラとなり、光学2倍相当のズームや最大5倍のデジタルズームに対応するほか、デュアルフォトダイオード搭載のイメージセンサーや新開発の画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」によって画像圧縮前にノイズ低減処理することによって暗所撮影における画質が向上。によって暗い場所でも動く被写体がブレずに撮影できるとしています。

センサーとレンズは標準レンズのメインカメラが1画素1.4μm(センサーサイズ1/2.6インチ)のメモリー積層型イメージセンサー「Exmor RS for mobile」+(F.16レンズ(35mm換算26mm・画角78°)、望遠レンズのカメラが1画素1.0μm(センサーサイズ1/3.4インチ)の積層型イメージセンサー+F2.4レンズ(35mm換算52mm・画角45°)、超広角レンズのカメラが1画素1.0μm(センサーサイズ1/3.4インチ)の積層型イメージセンサー+F2.4レンズ(35mm換算16mm・画角135°)。

標準レンズと望遠レンズのカメラは光学手ブレ補正(OIS)と電子手ぶれ補正(EIS)に対応。カメラはさらにRGBC-IRセンサーも搭載しており、高速オートフォーカース(AF)に対応するほか、初の瞳AFに対応。またCineAltaによる撮影専用アプリ「Cinema Pro」も搭載され、新たに画面の縦横比に合わせた21:9のシネマフォーマットの動画撮影にも対応し、静止画ではRAW撮影にも対応するということです。

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トリプルレンズカメラの各センサー・レンズの構成

前面は約800万画素フロントカメラ(1/4インチ、1画素1.12μm、F2.0、画角84°)とのこと。指紋センサーは「Xperia XZ1」シリーズまでと同じ右側面に配置されていますが、電源キーとは別に個別に搭載されています。サイズは約167×72×8.2mm、質量は約180g。OSはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)を搭載。

位置情報取得はA-GNSS(GSP+GLONASS)、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、BluetoothはVersion 5.0、センサーは加速度・環境光・気圧・ジャイロ・ホール・地磁気・近接のほか、電子コンパスや地磁気回線ベクトル、ゲーム回転ベクトル、歩数検知なども搭載。

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またNFCやDolby Atmos、ステレオスピーカー、ハイレゾ音源、DSEE HX、PS4 Remote Playなども引き続き対応。携帯電話ネットワークはLTE DL Category 19およびLTE UL Category 13に対応し、対応周波数帯は投入する国・地域によって異なりますが、アメリカ向けは以下の通り。SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)サイズが1つのシングルSIMと2つのデュアルSIMのモデルが存在します。

J8110, J8170, J9110 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 4, 5, 6, 8, 19 / LTE (4G) 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,19,20,26,28,29,32,38,39,40,41,46,66














記事執筆:memn0ck


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