エイスースのスタミナスマホ「ZenFone Max (M2)」を写真や動画とともにレポート!

既報通り、ASUS JAPANは8日、都内にて新製品発表会を開催し、大容量バッテリーや深度測定用カメラを備えたカメラ機能を特徴とした新型スマートフォン(スマホ)「ZenFone Max Pro (M2)」(型番:ZB631KL)および「ZenFone Max (M2)」(型番:ZB633KL)」を発表しました。

同社のスマホブランド「ZenFone」シリーズの中でも“Max”が命名されたカテゴリーの製品は大容量バッテリーによるロングライフ設計が特徴で、日本では2016年3月に発売された「ZenFone Max」(型番:ZC550KL)から約2年ぶりとなる後継機種です。

両機種ともにすでに3月15日に発売されており、メーカー希望小売価格はZenFone Max Pro (M2)が税別35,500円(税込38,340円)、ZenFone Max (M2)が税別26,500円(税込28,620円)となっています。上位機種のZenFone Max Pro (M2)は5000mAhバッテリー、より安価な下位機種という位置付けのZenFone Max (M2)は4000mAhバッテリーを搭載しているほか、細かなスペックの違いがあります。

そこで今回は主にZenFone Max (M2)について価格以外にどのような魅力を備えているのか、発表会の展示コーナーにて実機に触れる機会がありましたので、タッチ&トライをした模様を含めて写真や動画とともにご紹介します。

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大容量だけじゃない!本機の魅力を細かくチェック


■驚きの33日間連続待受&軽さ!
まずは本機の最大の特徴であるロングライフ設計についてご紹介します。前述のように本機は4000mAhの大容量バッテリーが搭載されており、連続待受時間は最長約33日間を実現しています。

驚異的とも呼べる待受時間の長さですが、連続通話においては最長約35時間、連続したWebブラウジングでは最長約21時間、ネットストリーミングによる動画視聴でも最長約13時間以上と素晴らしいロングライフ性能を見せています。

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実利用に近いWebブラウジングでの数字の長さが頼もしい

これほどの大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、本体重量が約160gと同クラスのスマホの中でもかなり軽量である点も見逃せません。

例えば、本機の画面サイズは6.3インチで、画面サイズが5.8インチのApple製「iPhone XS」よりもふた回りほど大きい印象ですが、iPhone XSは重量が約174gであり、本機よりも若干重みがあります。

フットプリントの広さによる視覚効果もあり、手に持ってみると実際の重量以上に軽く感じ、丸くエッジのない側面や厚さ約7.7mmの薄い筐体も相まって、非常に持ちやすく疲れない印象です。

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筆者所有のiPhone XSとのサイズ比較


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画面は約6.3インチHD+(720×1520ドット)IPS液晶


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側面が丸い7.7mm厚の筐体は持ちやすく机などからも手に取りやすい

上位モデルのZenFone Max Pro (M2)の背面は、ここ数年のトレンドでもある光沢感の強い質感となっていますが、本機はサラサラとした手触りのマット加工となっています。

指紋などが目立ちにくく使いやすい印象で、指紋汚れを気にする方や日常利用でフルに使い倒したい方に向いていると感じます。

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背面中央には指紋認証センサーがある


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フロントカメラによる顔認証にも対応


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下側面にある外部接続端子はmicroUSBタイプ


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ASUS製品と言えば「スピンドルデザイン」。今回は電源キーにさり気なくあしらわれていた


■深度測定カメラを搭載し本格的なボケのある写真が楽しめる
もう1つの大きな特徴がカメラ機能の強化です。背面のリアカメラにはメインとなる約1300万画素のカメラの他に約200万画素の深度測定用カメラが備えられ、被写体までの距離を正確に測定することで、本格的なボケのある写真撮影を楽しめるようになりました。

またAIによるシーン認識が自動で行われるため、被写体ごとに設定を変えることなく最適なカラーバランスで撮影ができます。そのほか、動画でも利用できるエフェクト機能が内蔵されており、遊び心満載の写真撮影や動画撮影が楽しめるようになっています。

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撮影モード。操作や設定は下位モデルらしくシンプル


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動画でも使えるエフェクト機能が面白い


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フロントカメラは約800万画素


本体デザインやカメラ機能については以下の動画からもご覧いただけます。


S-MAX:ASUS「ZenFone Max (M2)」ファーストインプレッション
動画リンク:https://youtu.be/pFa51japEyU

■ゲームでも快適な充実の基本性能
廉価な製品ですが、基本性能でも十分な強化が図られています。

チップセットにはQualcomm製「Snapdragon 632」(1.8GHz×8コア)を搭載、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージは32GB搭載。エントリーからミドルクラスに位置付けられる本機でもスマホ向けゲームを十分快適に遊ぶことができそうです。

また外部ストレージやUSIMを挿すためのトレースロットには、microSDカード1枚とnanoSIMカード2枚をすべて同時に利用できるようになっているトリプルスロットな点も便利なポイントです。

nanoSIMカードスロットはDSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)に対応しており、価格帯から想像されるライトユース向けというよりは、旅行や仕事で仮想移動体通信事業者(MVNO)サービスをフル活用するコアなビジネスモバイラーにぴったりの端末かもしれません。

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nanoSIMとmicroSDが排他利用ではない点が嬉しい


■価格以上の魅力を放つ実用的なスマホ
動画視聴やWebブラウジングなどで丸1日使い倒しても余裕の大容量バッテリーと、それだけのタフな利用に十分対応できるチップセットの搭載は、3万円以下という超低価格帯のスマホとは思えない手応えを与えてくれそうです。

また本機には他のスマホなどへバッテリーを給電する「リバースチャージ」機能を搭載しており、モバイルバッテリーの代わりとして利用できる面白い特徴もあります。

メインのスマホとしても十分使用に耐え得る本機ですが、敢えてモバイルバッテリー兼用の予備端末として持ち歩いてしまうのも悪くないかもしれません。DSDVに対応している点も含め、さまざまに活用の幅が考えられる便利な一台ではないでしょうか。



記事執筆:秋吉 健


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